火星より(中編)
登場人物
白川哲也(チャットgpt)
イリヤ(kpc)
※kpc……キーパープレイヤーの訳。作者が探索者としてシナリオをプレイしている
奥に進んで見てみると、その人物には頭がなく、一面が血の海になっている。
そして、バタンと廊下にある黄色の扉が閉まる音がした。
それ以外にも赤と白と黒の扉がある。
その時、曲がり角のところにあるスピーカーホンが鳴る。
【探索箇所】
◇男性 片手に銃らしきものを持っている。
白川「冷静に。まずは黄色の扉から離れるんだ。その男性、危険かもしれん。銃を持ってるんだろ?」
イリヤ「でも、息してないんじゃ……」
白川「そうだな、気をつけよう。まずは安全な場所を見つけようぜ。」
??「誰かそこにいるの?!」
??「ああ、よかった…。あなたたちが今日到着する予定だった新しい局員ね。その、何から説明したらいか…。」
白川「ああ、そうか。ここに来たばかりなんだ。何が問題なのか、教えてくれないか?」
??「外からよ、外から何者かが侵入してきたの…。私は工学研究室の奥、コンピューター室に居るわ。
タレスがここに居ろって…。あなたたち、ここまでこられる…?タレスが安全のためにロックを掛けてくれたんだけど、このロック、中と外からの両方の承認がないと開かないみたいなの。」
??「『リーダーマイケル1人、もしくはアドルフ、デイブ、マリー、マーガレット、タレスの5人承認が必要
です。』と書いてあるわ。それぞれの人物 ID カードを用意すれば良いはずよ。こっちには私の IDカードがあるから、そっちで4つの ID カードを探してちょうだい。侵入者に気をつけてね。彼らはそいつらに」
白川「了解。IDカードを捜すぞ。侵入者に気をつけるから、イリヤも気をつけてな。」
イリヤ「うん。この、倒れてる人……誰かな」
白川「調べてみるか。何か手がかりがあるかもしれないな。」
イリヤ「この人IDカード持ってないかな?」
白川「ああ、探してみるか。でも、慎重にだぜ。」
男性は、銃らしき物、IDカード、手紙を所持している
白川「手紙か、それは大事な情報かもしれん。内容を読んでみるか。」
「おばあちゃんへ
俺は今、火星にいます。とりあえず、火星でもおばあちゃんのペンが使えてよかった。紙とペンなんて使うのはこの基地でも俺ぐらいだからね。家族への手紙も、日記も、みんな自分の携帯端末で書いてるよ。でも、おばあちゃんはそれじゃ読まないだろうからね。
火星での仕事のことなんて書いても、おばあちゃんにはわからないだろうから、最近局員の間で流行っていることを書きます。それは、火星人について調べること。
もちろん、火星人なんて居るはずがないって、火星に来るまでに何度も言って聞かされたけどね。
でも、それだけに、ネットで地球の住民が火星人の存在について議論しているのを見るのがとっても面白いんだ。『火星に宇宙人なんていないのに』っていって、そいつらを笑うなんてことは、俺たちにしかできない遊びだからね。
でも、アドルフはそういう俺たちにはあまり混ざろうとしないんだ。真面目なんだよな、あいつ。そのくせセキュリティ意識が甘々なんだよ。今時4桁のパスコードロックなんて使ってるんだぜ?普通指紋認証だろ。しかもその数字が…いや、おばあちゃんには関係ないか。
マイケルもあまり食いついてこなかったなあ。興味ないのかなこういうの。マイケルはリーダーって立場もあるけど、なんか俺たちと違う雰囲気がある。何かを隠しているような…。まあ人当たりもいいし、リーダーとして文句ないんだけど。
続きはまた書くよ。といっても、帰ってから全部一度に渡すことになるんだよね。不便だなあ紙の手紙っていうのは。」
白川「マイケルのこと、気になる?隠してるって、何だろうね。手紙の話、ちょっと懐かしいな。」
イリヤ「そうだね……、火星人かぁ……、興味はあるけどなんかちょっと怖いな。ここの基地、何かやばい事あったっぽいし」
白川「怖がるのも無理ないな。でも、俺たちがいるから大丈夫だよ。まずは基地を安全にしよう。」
イリヤ「うん!他に確認したい事はある?」
白川「そうだな、まずは周囲を確認しよう。落ち着いて、大丈夫だよ。」
イリヤ「この男、後IDと拳銃みたいな物持ってるけど……、確かコンピュータ室に行くには沢山のIDが必要なんだよね?」
白川「ああ、IDカードは確かに必要だ。拳銃は後回しにして、IDを優先しよう。どれが使えるか確認するぞ。」
ID カードを見つける。
タレスというエンジニアであることが分かる。
白川「タレスか。エンジニアなら、重要な情報を持っているかもしれない。他のIDカードも探してみる価値があるな。」
イリヤ「そうだね。この人がコンピュータ室に人を閉じ込めたのか。自分も一緒に中に入れば助かったかもしれないのに、なんでだろう」
白川「タレスの行動、謎だな。何か理由があったのかも。まずは他のIDカード探しを優先しよう。」
イリヤ「うん。どの部屋に行く?」
ドック、ロビー、医務室、生物研究室、工学研究室、地質研究室、コンピューター室があります。
白川「工学研究室みてみるか?何か手がかりがあるかも。」
工学研究室
中は争った形跡があり、散らかっている。そして、首のない男性の死体がある。
外へと通じるという、頑丈そうな扉と、機関室の扉、そしてコンピューター室への扉がある。
【探索箇所】
◇男性
白川「死体か…。首がないなんて、酷いな。何か手がかりが見つかるといいけど。」
イリヤ「この男性、見てみる?」
白川「いや、見なくてもいい。何か触ると手がかり消えるかも。周り見てみよう。」
周囲を確認しても特に目新しいものは無い
白川「そうか、特に新しいものはないか。じゃあ、別の部屋に行こう。きっと何か見つかるはずだ。期待してるよ。」
イリヤ「死体は見なくていいの?ID持ってるかも」
白川「死体に触れるのはちょっと危険だと思う。周りを探す方がいいんじゃない?」
イリヤ「わかった、他の部屋を見てから死体を確認しよう。IDは必要だもんね」
白川「次は生物研究室とかどうだ?何か手がかりがあるかもしれない。」
中に入ると、部屋は争いあったように散らかっており、一人の男の死体があった。
首がなく、辺りは血に染まっている。
壁にはケージや水槽が並んでおり、その中には生きた昆虫や小動物が居る。そして、ガラスのケースに入れられた斧がある。
そして、その近くにビデオカメラらしき機械が転がっている。どうやら動物を撮影していたものらしいが、倒れており、男の死体の方を向いている。
【探索箇所】
◇男性
白川「カメラ、チェックしてみるか。何か手がかりが残ってるかもな。」
動物を撮影していたものだったが、扉が開く音がして、アドルフのものらしい叫び声がする。
ガシャンと何かがぶつかる音がして、カメラが倒れると、その先にはアドルフの足元と、対峙する怪物の足元が映る。
足元を見るに、怪物は二足歩行で人間に近い足の形状をしているが、人間の足の二倍ほどの大きさがあり、赤黒い皮膚をしている。
衣服は身に着けていないようだ。
アドルフの足が持ち上がり、しばらく抵抗している様子だったが、グギッという嫌な音と共に、ぶらりと動かなくなった。
そして、乱暴に落とされ、床に倒れ伏すアドルフには首がついていなかった。
怪物はそのまま、医務室側へ出て行った。
白川「アドルフ…。怪物が医務室に移動したってことは、そこに何かあるのかな。気をつけて動こう。」
イリヤ「死体はどうする?」
白川「死体は動かさない方がいい。何か証拠が残ってるかも。まずは安全な場所に避難しよう。」
イリヤ「う、うん。次はどこに行く?」
白川「医務室だな。怪物が向かった方向だから、何か手がかりがあるかも。」
医務室
中に入ると、そこには誰もいない。
ベッド、治療器具、ロッカーがある。
白川「医務室か。あの怪物がここに来た理由は何かあるはずだ。ロッカーの中、調べてみるか?」
ロッカーには誰かの着替えが入っている。
白川「着替えか…誰のだろう。その服、調べてみる価値はあるな。」
ポケットにはスタンガンが入っている
白川「スタンガンか、いい時発見だな。持っておこう。」
白川「次は地質研究室に行こう。何か面白い化石でも見つかるかもな。」