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爆縮と体温の機知(10)

潰れた蜜柑

潰れた蜜柑の美しさを

酸化させる林檎に問うたところで

時間が死に行くだけである

腐った林檎であれば

まだ理解できるだろうか

色が変わりながらも

突っぱねるだろうか

邪だけが生まれるなら

言葉を交わす意味は無い

真に一人になれないくせに

遠くに居る者を

置物にするだろうか

それを人の形としてしまえば

目が覚めるかもしれない


空間を汚すのは誰だ

言ったところで意味が無い

存在が空間を汚すのだ

存在を消せばいい

言ったところで意味が無い

誰もやらないからだ

批判が出来る行動を

自ら作り出そうという人間は少ない

ちゃんと一列に並んで

みんなと同じように行動している

自分が行いながら

他人に対して

同じだと指摘だけをするのは

非常に人間らしい

存在であることに誇りが無いのも

非常に人間らしい


自らの利点だけを追求するから

他人には弊害が出る

一人になりたいと考え

一人になった人間は

一人になりたくなかった人間を

困らせている

傷つけてもいるだろう

最小値になろうと

人間という存在は他人を傷つける

傷つけずに生きることは不可能で

今までは、たまたま

他人が我慢ができる程度だっただけだ

他人の防御面に

支えられていたのだろう


他人の防御面が分からない

そこにつけ込み

攻撃面にする人が居る

わざと耐えられないと言ったり

わざと我慢していたと言ったり

それだけで押し通す者が居る

本当だと言い張るのだ

本当の形が無くなることで

疑心暗鬼になる

考えることが面倒だから

全てを悪いことにしてみたり

全てを良いことにしてみたり

許容心を持っている人間が

馬鹿みたいになったりする


その人の存在を消さずに

人を変えるには

人を騙すしかないのである

個人の中に置いている

良い人に見られたい感情を刺激しながら

騙していくのだ

みんなが同じ行動を取り始めれば

後はボロが出ないように

批判と否定をし続ければ良い

それを人の形とするのには

疑念しか出てこない

優しい人間が行っているのだから

その「優しさ」に疑問しかない

だからこそ

人間らしいのだろうか









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