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冬の昇降口

作者: ナイン


冷たい空気で寒さに凍えながら、私は白い息を吐く。


外はもう暗い。これも冬になった証拠かな。


私はスマホを眺める。そして、あなたにメールを送る。


あなたから連絡は無い。きっと、忙しいのかも。


今日は日直だと言っていた。学級日誌を書いているのかもしれない。


あなたは真面目だ。きっと、最後の行まで細かく書いているに違いない。


あなたが一生懸命書いている姿を想像すると可愛くて、可愛くて。


でも、たまに見せる真剣な表情はカッコよくてドキドキする。


そんな姿を毎日見ていられる私は幸せ者なのかな。


そんな事を考えてニヤニヤしていると、眺めていたスマホが震える。あなたからのメールだ。


たった一文だけの、短いメール。でも、その一文が私を元気づける。


早く会いたいな。ドキドキとワクワクが止まらない。


あなたの凄い所はそういう所。私をいつも元気づけてくれる。会いたいと思わせてくれる。


いつもはカッコいいのに、たまに見せる一面。私しか知らないあなたの表情。


あなたの事を考えていると、時間が過ぎるのが早く感じる。


暗く、寂しさを感じさせるこの空間に、暖かみを感じた。


横を向くと、足音が聞こえる。コツコツと鳴っている。


あなたの姿が見える。私に近づくと、あなたは駆け足で私の元へ寄ってくる。


「ごめんね、待った?」


「いや、待ってないよ」


嘘。本当は待った。でも、あなたの事を考えていたから平気。


あなたは靴を履き替えると、私に手を差し伸べる。


「寒いから手、繋ご?」


そう言ったあなたの表情が可愛くて、からかいたくなる。


そんなあなたが大好きで、大好きで・・・・・・


今回も読んでくださってありがとうございました。


この作品内にて、「あなた」は「私」にどんなメールを送ったんでしょうね。


たった一文で私を元気づける。まるで魔法の言葉ですね(笑)。


あなたは好きな人からどんな言葉を貰ったら嬉しいですか?想像してみるのも楽しいかもしれませんね。


それでは、また次回の作品で。


たくさん読んでくださいね。


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