出会い
それからの私はと言うと両親もびっくりするぐらい勉強し、あれから半年私は4月の学校入学に向けて実技も練習していた。
今日はホウキに乗る練習をしようと思い少し広い場所を探して森を彷徨っていた。
しまった……
これは結構なところまで来てしまったんじゃないか?
前世と同じ今世も方向音痴なのか?
そう思いながらひたすら歩いて行くと
綺麗な泉があるひらけた所に出た
「わぁ…綺麗…」
私が泉の近くまでやってくると
「誰だ!」
急に後ろから声をかけられ振り返るとそこには同い年ぐらいの黒髪の男の子が立っていた
「ごめんなさい!もしかしてここって貴方の土地だったりするの?」
5歳児というのを忘れて饒舌に喋ってしまった……
すると男の子は私の方へ向かって歩いてきた
「いや、ただ昔からここに良く来るんだが人が居るのは初めて見たからその驚いて…急に悪かった」
こいつも何歳なんだ饒舌だな
「全然いいよ!改めて…、初めまして私アイリ・バネット5歳君は?」
「ヴァン・ボイス5歳だ」
「ヴァン!よろしくね!ねぇ、ここ凄い綺麗な所だよね?私気に入っちゃったんだけどまた来てもいいかな?」
「…………いいよ」
「ほんと!?やったー!!でも実を言うとここまでどーやってきたか分からないのよね〜あはは……」
「…………お前ならまた来れると思うよ」
「ちょっと!出会ったばっかでお前って失礼じゃない!?旧知の中になったらお前って呼んでもいいけど!!!」
「……………アイリならまた来れると思うよ」
「なんでそー思うの?てか、さっきから喋る前にある間はなに!?」
私がそう言った瞬間無表情だったヴァンは笑っていた。うん、打ち解けたんだな
「悪い面食らってただけだ。根拠はないけどなんとなくそう思う。」
「ふーん」
それから私とヴァンは色んな事を話した
今魔法を練習している事
ヴァンがよくここに来る事
何気ない話をしたら少し日が暗くなったので帰る事にした。
「楽しかった〜!また、会えるかな?」
「会えると思うよ」
「……………………」
なんだか私はこの時ここでお別れしたらもう会えないんじゃないかなと思ってしまい黙り込んでしまった。
「アイリ」
「?」
「これ持ってて」
そう言ってヴァンは私に綺麗な水色の石のネックレスを首にかけた?
「綺麗…こんなもの貰っていいの?」
「あげないよ?次会った時返して。だからそれまで持ってて。」
私はもらったわけではないのに凄い嬉しい気持ちになった。
「ありがとう!!またねヴァン」
「またね」
寂さと嬉しさがこみ上がってくる
来た時は森の中彷徨った気がしたけど帰りは難なく家まで帰る事ができた。