事の始まり。
2022年7月。
䋝田凛琳は、家でごろごろしていた。
「....めっちゃ美味しいー‼︎」
机には、スコーンと、紅茶が大半を占めている。
ロングのボサボサ頭に、ジャージとトレーナー。家にいるはいつもこれ。
顔はまあまあ可愛いほうだと言われるし、おしゃれだと言われたこともある。
けど、こんなだらしない生活を送っていた。
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凛琳は、13歳。なのに学校には通っていないんだ。
別に、イジメられているのではないけどね。
原因は私が、お茶フェチだ、ということにある。
「うわー、このラズベリーティーきれー♢」
「よし、学校いかずに飲みにいこう‼︎」 ←注:マネしてはいけません。
「ライムティーだぁ!美味しそう♪」
「よし、学校いかずに飲みに行こう‼︎」 ←注:マネしてはいけません。
などと、ついつい飲みに行っちゃうんだよね。
それで、とうとう不登校になっちゃった。ははは〜。
「あっ、今日は喫茶店に行くんだった。」
慌てて片付け、外出用の服に着替える。
ライム色のシャツワンピに、オレンジのサンダル。
長いポニーテールを、テール・クリップで留めている。
そして、革のエンベロープ・バックを持っている、という程、凛琳はオシャレなのだ。
凛琳は、此処のグリーンティーが大好物で、週に4回は行っている。
ティーが好きな人には、人気のある店だ。
・・・カランカラン♪..........
凛琳は、いつも座る場所についた。
「ご注文は?」
「うーん...アッサムティーで。ミルクも。」
「かしこまりました。」
アッサムティーは、濃い赤褐色のティーで、コクがある。
ミルクティーにするのが一番いいんだそう。
グリーンティーの次に好きなお茶だ。
「どうぞ。アッサムミルクティーです。」
んーーーいい匂い❣️❣️
一口のむ。ミルクの甘さと、ティーのほろ苦さがベストマッチだ。
「ーふぅーーーー。」
.......と、凛琳はあるポスターをみつけた。
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朔羅ティーフリースクール開校、入学案内
・お茶に興味のある人、好きな人の為の、フリースクールを開校致します。
課程 約1年〜2年 募集人数: 男子10名、女子10名
《入学条件》
・12歳〜15歳までであること。
・お茶が好きなこと。
・何が起きてもパニックにならないこと。
入試案内 ・7月17日(月) 朔羅ホールにて。
・面接のみ。
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ナニコレ、なんか凄いんですけど‼︎
絶対、入学するっ!…面接って何かわからないけどね...。
ん? ……15、16…、17日・・・。
って、あしたじゃん!
マズイ!プランを立てないと!
「ごちそーさまでした!」
カランカラン♪
りんりは、徒歩30分もかかる道をダッシュした。