能力発現
大量に得た情報。その一部分を書き出した紙を少しずつ目を通していく
要約していくと・・
サブリミナルとして植えつけられた大々的なことはこの3つだ
1つはこの記憶を書き換えるという能力。まだ発動条件も何も知ったものじゃないが確かに宿っているのを感じる
2つ目はこの力を与えたものが組織的な集団であるということ
3つ目は授かった力を使って何かをやり遂げること..
まだ具体的なことは思い出せないが、とにかく行動を起こし、自分で考え動いてみるしかないだろう。
俺は眠たい目をこすり、学校へ行く準備を済ませた
今日はこの能力を早速試してみようと思っていた。条件の発動条件や、有効範囲、何が書き換えられるかを試すためだ
通学路、信号待ちをしている間、同じクラスで時々アニメやゲームの話をするキモオタの類であるメガネ男のノボルと会った
悠馬「よお、ノボル おはようございました」
ノボル「ブフォwwwギアスネタktkrwww朝から笑わすなでフォカヌポゥwwww」
悠馬(あいかわらず朝からテンションの高いやつだ・・)
悠馬「なあ。とりあえず俺の目を見てくれ、どう思う?」
ノボル「すごく・・くまが大きいですwwww」
悠馬(今は両眼があっている・・あのアニメなら目が合ったときにやれば・・)
悠馬(もう学校は目の前だ、俺たちが出会ったのが今さっきという風に書き換える)
悠馬「・・・・・・・・・!」
悠馬(どうだ・・?脳で強く念じて飛ばしたはずだ、効いたか・・?)
悠馬「俺たちって今日どこで会ったっけ?」
ノボル「この歳で痴呆症!?ww信号待ちをしているときにあったでしょww」
悠馬「そう・・だよな。いやなんでもない。すまんが先に行くぞ」
悠馬(この方法は間違えか・・?何か確証じみたものを感じたんだがな)
その後、学校内で思いつく方法をいくつか試した。会話途中書いた文字を相手に見せる、相手のしゃべったことをオウム返ししてから念じる、目を瞑って念じてみる・・しかしそのどれもがはずれであった
陽子「今日のあんた、いつもよりおかしくない?」
彼女はクラスメイトで少しネットなどに疎く馬鹿にしている女だ。まぁ席が近いので普通に日常会話くらいはしているのだが...
悠馬「そうか?なあ俺のこと好きか?」
陽子「はあ!?あんたいきなり何いってんの?バカじゃないの」
悠馬「なんとなくいってみただけだ」
悠馬(フム・今告白したのは陽子のほうからだと念じてみるか、前々から好きでしたーとかな」
悠馬(・・・・・・・・!)
ノボル「おーい悠馬ーー!助けてくれええええ」
悠馬「チッ、邪魔が入ったか。おっと声に出てた 今いくから待っててくれ」
悠馬が走り去っていく
陽子「・・・・え、私」
陽子「え・・うそ、なに・・!?」
陽子「私・・なんで今告白なんて・・」
・・・・・・
ノボル「机の上に置いておいたメガネを落としちゃってさー。ほら、俺視力裸眼0.1じゃん?見えるっちゃ見えるけど超みづらいっていうか・・」
悠馬「あーわかったわかった今探してやるから」
悠馬「おいみっけたぞー。てかこいつのメガネなしあんま見ないけどそこまで悪くない面だな・・」
ノボル「おいおい見つけたら見つめてないでさっさと返してくれよ、見ていることくらいは認識できるって」
悠馬「わりわりぃ」
悠馬(こいつメガネなしなら意外とイケるんじゃないか・・?家にメガネ忘れたとかで来てみりゃいいのに)
悠馬「ほれメガネ」
ノボル「え?家に忘れたはずなのに」
悠馬「ん!?」
悠馬(記憶の書き換えができている・・!?なぜだ今朝できなかったのに)
悠馬(・・・・・・メガネが、目を遮るものがないからか)
悠馬「あ、ああそうだな。からかっただけだ、じゃあな」
悠馬(あとでそれとなく返しておこう)
俺は帰宅路、無意識に早足になっていた
能力が成功したかもしれないという興奮によるものだろう
テンションが舞い上がってしまっている、抑えなくては・・いや抑えるよりもこれからどう使っていくか、だな
まだ他に条件や知らないことはあるにしろ、基本的な使い方はわかった
相手の目を見て念じることだ。これから様々な実験をしないといけないな・・
俺はニヤリとした