彼の名は財前 悠馬
・・・この世は憎しみにあふれている
インターネット使用者の人口が爆発的に増え、批判などの書き込みで学校や仕事場以外でも憎しみの感情が蔓延していく世の中になっていく。いつしかその憎しみの渦は増大していき心に傷跡を残していった
だが、それを利用し裏から操る者が存在することに気づいた男がいる。
この物語の主人公である彼の名は『財前 悠馬』18歳。
10年前、小2の頃にネットの世界にのめりこみ時代の流れをみてきた 当時流行っていたフラッシュと呼ばれるツール・言語を用い作られた動画やゲームを見ることから始まり、チャットでの交流、動画サイトの流行、掲示板での書き込みなどおきてから寝るまでどっぷりと浸かってきた。
しかし、違和感を感じ始めたのは2年前ほどである。中2の頃から愛用し、一時期は自らを魔王と名乗り厨ニ病全開で支配していたチャットサイトに訪れたことだ
彼はこのチャット上で4つの裏技を当時出会った粋なハッカーから教わった
1つはチャットに入室表示なく存在を隠し侵入できる技、2つ目は強制退室という好きな相手を葬る力、3つ目は文字のフォント等を変化させ特別感を与える技、4つ目は同じ部屋に複数入り自演することができるという技である
当時はこれらを使って好き勝手暴れていたが、高校に入る頃に卒業し時折暇つぶしに入るだけになっていた
そんな折、深夜たまたま入った部屋で怪しい者たちの会話を聞くことになる
『ネットの書き込みで脳を操ることができる』
6名で行われている部屋でチャットの主がそう語っていた。
悠馬は例の存在を隠し入室する裏技で入っていたのでとりあえず傍観することにした。
具体的な内容はわからないが、操ったときの経験談などを得意げに話している
そこで目にしたヴェレターゼという単語が気になった俺は早速検索をかけてみた
もしかして: ヴェルターゼ
ヴェレターゼ に一致する結果は見つかりませんでした
何もHITは、しなかった。とりあえず彼らがいる間はログを取得しようと部屋に隠れた状態で放置しもう遅い時間だった為寝ることにした。
起床し、いつものように学校を済ませた彼はPCを開きチャットを開いた
・・・どうやら俺が寝た後それほど経たずに解散していたようだった
エストリア:こん
エロゲザル:こん
エロゲザル:どこすみ?女?SKYPEやってる?
エストリアさんは退室しました
エロゲザルさんは退室しました
こんないつもの流れを遡りつつ問題の彼らの書き込みを読んでいく。
そこにはヴェレターゼという単語のほかにURLなのか英文字があり、スペースを空け検索するとあるサイトがHITした
そのサイトに入ることから彼の物語は始まりを告げる・・・






