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夢〜釣り

作者: みく唯史
掲載日:2012/02/04

タイトルどおり、夢の話です。

それ以外何もありません。

夢を見た。

私は岩の上に座って釣りをしていた。

空はどこまでも蒼く澄んで頭上を覆っている。

頭の上には雲は無く太陽もどこに有るのか判らない。

ただ、ただ蒼い空が拡がっている。

見上げているとその中に吸い込まれてどこまでも、どこまでも登って行きそうな感じになる。

足の下に拡がるのは海、では無くて雲、一面の白い雲が目に見える範囲のずっと先まで続いている、所謂「雲海」と言うやつだ。

足の下に広がる雲は時折波のようにゆらりと揺れ、スローモーションで見る飛沫の様にゆったりと跳ね上がり、悠久の時の流れのようにゆっくりと右から左へと流れている。

私はその中にポツンと顔を出した岩の上に一人腰を降ろし釣糸を垂れている。

時おり、後ろを通る人が

「釣れますか?」

 と聞いて来る。

「さあ」

 とだけ私は答える。

人によっては

「何が釣れるんですか?」

 と訊いて来る。

それにも「さあ」とだけ答える。

 雲の上に突き出している岩の上座っているのに何故後ろを通る人がいるのかなんて考えは浮かばない。

本当に何が釣れるのか判らない。

そもそも何か釣れるのかさえも判らない。

しかし、とくに何かを狙っている訳でもない。

釣れなければ釣れないでそれも良い。

ただこうして静かに一人釣糸を垂れ、どこまでも続く雲海と蒼い空を見つめているだけだ。

ゆっくりと時間が流れて行く。

太陽が見えないのでどれくらい時間が過ぎたのかは判らない、ただ、ゆっくりと時間が流れて行く、それだけだ。

そうやってただ座って空や雲海を眺めていると、ふいに棹が引かれるのを感じる。

何かが掛かった。

私は立上り棹を引く。

リールを巻ながら棹を戻し、また引く。

何かは知らないがかなり大物が掛かったようだ。

私は棹を持って行かれ無い様に全身の力を込め引く。

やがて棹が大きくしなり、ポコンと言う感じで獲物が雲海の上に飛び出す。

糸の先には、毛の長いダックスフントがキョトンとした顔で私を見ていた。

 

これは有る日、私が実際に見た夢が元になっています。

元の夢ではもっと多くに人がいたと思いますが良く覚えていません。

ただ、最後の部分だけは非常に印象に残っています。

初投稿ですので、文章が拙いですが、読んでいただけると幸いです。」

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