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第一話 「転生」

皆さんこんにちは。あるいはこんばんは。

今回初めて投稿させていただきます、なおなおと申します。

初の執筆ということもあり、少しおかしなところがあるかもしれませんが、許してください。

私のモットーは「中毒性のある作品」です。

はたしてこれに中毒性があるのかわかりませんが、ぜひ楽しんでいただけると幸いです。

不定期更新になりますが、一話一話を丁寧に執筆していきますのでよろしくお願いします!

【第一話・『転生』】



「やっと休める〜!!!」


 秋休み前最後の中学校、帰りの会が終わるとみんなは嬉しそうに帰りの支度をしていた。


 俺の名前は三浦 歩、普通の中学一年生だ。…勉強も運動もできないダメダメな中学一年生とでも言った方がいいのだろうか…。

 まあそんなことはどうでもいい。なぜなら、今日は秋休み前の最後の学校だからだ!あの"地獄"のような日々からやっと解放される…!そう思うと涙が止まらない。


「歩!一緒に帰ろーぜ!」


 そう話しかけてきたのは、友達の高橋 健人だ。


 俺と同じく馬鹿だけど、運動は結構できる。五十メートル走なんてこいつ七秒台だぞ!?もはや光速超えてるだろ!…なんて嫉妬しててもしょうがない。


「まあいいよ」


 俺はそう言うと、健人と一緒に帰る事にした。


 帰り道、俺は健人と歩いていた。もう夕方、日も落ちてきている。


「歩〜、そういえばこの前のテスト何点だった〜?」


「……二点」


「あーそうだったそうだった!お前流石にヤバいぞ!」


 そう、俺は正真正銘の馬鹿なのだ。


 なんで馬鹿かって?そんなの知っちゃこっちゃない。ゲームと漫画に明け暮れる毎日…そして気がついたら馬鹿になっていた。正直言うと、健人よりも馬鹿かもしれない。


「そういう健人は何点だったんだよ!」


「えっとね〜三十八点」


「…は?」

 信じられない。まさかあの健人が三十点以上を取ったなんて。そんな事実受け入れたくないが、こいつは嘘はつかないタイプなので多分本当だろう。


「ま、負けた…」

「まあまあ、そう落ち込むなって!次頑張ろうぜ!」


「う、うん…」


 そんな会話をしていた時、車道に一台の車が走ってきた。


「あの車かっけー!」

 健人が興奮気味に言う。


「また健人はそんな事を…」


 その時だ。


「………え」


 突然、車が突っ込んできた。


「歩危ない!」


 健人が叫ぶが、もう遅かった。


「ドオォォォォ!」


 激しい衝突音が鳴り響き、そばにあった電柱はへし折れてしまった。


 痛い。頭や腕、足まで痛い。あれ、俺今どうなってるんだ?ぶつかったのかな。ぼやけている視界で自分の体を見た。どす黒い血が服に滲んでいる。


「歩!!大丈夫か!?」

 健人が何回も叫ぶ。


「ぜ、全身が…痛い…」


「い、今救急車呼ぶからな!」


 学校帰りなんだからスマホ持ってるわけないだろ…。

 そう思っているうちに、どんどん意識が遠のいていく。なんだろう、立ち眩みのめちゃくちゃ強くなったバージョンみたいな感じだ。…とにかく、言葉では言い表しにくい感じだ。


「あー…なんか、意識が……」


「おいおい歩!!まじで大丈夫か!?」


 ああ、もうだめだ。

 俺はここで死ぬんだな。短い人生だったぜ。何という事もない、ふつーの人生だった。だけど…健人と友達になってからは、楽しかったな。


「け、健人…今まで……あり…が…とう…」


「歩ぅぅぅぅぅぅぅ!!」







 ………ん…?


 ここ…どこだ…?


 なんか…眩しいな…


「おい、そこのお前、目覚めなさい。」


 誰か喋ってる…?

 てか俺…今どういう状況なの?

 えっと…車に突っ込まれて……死んだ、のかな。

 そして気がついたら…ここにいた…。


「さっきから何を呑気に寝ておる。お前は死んだのじゃぞ。」


 は?さっきからこの声の奴は何を言ってるんだ?

 俺が死んだわけ……えぇぇぇぇぇぇ!?

 うそうそうそ!?俺死んじゃったの!?でもあの時意識だいぶ薄かったからな、死んでもおかしくなかったかもしれない…けど!まじで俺死んだの!?………まじかぁ…


 お、なんか視界が見えてきたぞ。


 おー……………。


 ここどこ?


 いやいやいや待て待て待て。一回状況を整理しよう。まず、俺は死んだ。んで、気がついたらここにいた。


 ?????


 意味がわからない…てかなんで俺雲の上にいるんだよ。おお、ふわふわしてる。普通なら落っこちるはずなのに、なぜか立てている。


「まだわからぬか。いいか?お前は、死んだのじゃ。」


 そしてさっきからなんか喋ってるこの声はなんなんだろうか。


「誰ですか〜?喋ってるだけじゃなくて、俺の前に出てきてくださいよ〜。」


「しょうがないの〜。出てきてやらんこともない。」


「トオッ!」


 うおっ!?こ、この人がさっきまで喋ってたおっさん…。


「えっと…こ、こんにちは…。」


「そんな堅苦しくしないで良い。気楽に話そうではないか。」


 うーん…俺はこのおっさんを見た時、二つ思ったことがある。


 いかつすぎる。


 この人声的に多分相当年いってるよな?その声にしては体がごつい。まるで鋼のような輝き、ゴリッゴリに割れた腹筋…てかなんで服着てないんだよ!まあ一応タオル腰に巻いてるけどさ、それなら良いって問題じゃない!

 そしてもう一つ。


 なんで上から目線?


 確かに年の差を考えるとこのおっさんの方が上の立場なのはわかる。

 だけどだ。初対面だよ?初対面でいきなり「お前は死んだのじゃ。」やら「出てきてやらんこともない。」やら。流石にちょっと失礼ではないかね?


「まあそうですね…。気楽にいきましょう気楽に…。」

「ところであなたは誰ですか?」


「私の名を知りたいのか?いいだろう、教えてやる。」


 上から目線なんかムカつくな。


「我が名は全知全能の創造神ベテルギウス!この宇宙を束ねし神である!」


「…えーと……あの、冗談とかまじでいらないんで、早く言ってくださいよ。」


「なに!?私の事が信じられんと言うのか!?まあ無理もない。私のような超絶強者が目の前にいると、どうしてもその相手の存在が信じられなくなるものじゃ。」


「いやだって、神なんているわけないじゃないですか。」


「ほう、お前は神がいないと考えるか。…残念でした~!神はお前の目の前にいっまーす!」


 ムカッ


「あの、初対面なのに失礼すぎませんか。本当に神なんですか?だったら能力やら見せてくださいよ!神なんですよね?全知全能なんですよね?」


「私の力が見たいのか少年!うぅ…嬉しいよぉ…」


 キモチワルッ!そんな年にもなって子供みたいに泣くなよ!


「…良かろう!!私の力、見せてやる!!」


 そうベテルギウスが言うと、何やら変なポーズをとりはじめた。片足で立ち、両手を上に挙げ、手を前に曲げている。正直、クソダサい。


「はぁ~~〜…あ!!」


 その瞬間___

 空が震えた。

 いや、震えたのは空ではない。己の鼓動だ。

 放たれた力のあまりの鋭さに、大気が、光が、そして世界そのものが怯えているように感じる。理屈より先に、生存本能が悟っていた。

 あれは、人の手が届く領域ではない。

 ただ見ている事しか許されない、絶対的な「力」なのだと。


「あ…あ…」


「どうじゃ?驚いたじゃろ!」


「す、すごい…です…」


「どうした、急に敬語になって?」


「いや、ベテルギウスさんの力がなんか…なんて言えばいいだろう、とにかくすごいんです。それで…少し怖くなっちゃって。」


「…怖がる必要などない。この力は、悪に対してしか使わん。善者になど使うわけがなかろう。」


「そ、そうですよね…!なんかすいません。」


「…お前には何か『光るもの』を感じるな。」


「光るもの?」


「そうじゃ。才能を感じると言った方が伝わるかの。」


「才能か…俺に才能なんてあるんですか?」


「あるはずじゃ。多分。」


「多分ってなんだよ!」


「だからの、私は考えてしまったのじゃ。」


「何がですか?」


「お前を、転生させようと思う。」


「……へ?」


「?転生の意味がわからぬか?生まれ変わるという意味じゃ。」


「い、意味はわかるんですけど、そんなことできるのかなって…」


「私を誰だと思っている。私は全知全能の創造神じゃぞ。」


「ま、まあ確かに、神様ならできなくもないか…」


「転生する気になったか?」


「……俺、今までの人生、何という事もない普通の人生でした。何かずば抜けた特技もない、ただの中学生。だから、次の人生で変わりたいんです。誰かのために何かをできる、誰かを本気で愛せる。そんな人生を、送ってみたいんです。」


「そうか。お前の望み、受け入れよう。」


「い、いいんですか!?」


「ああ、もちろんだ!てか私から誘ったんだからな。」

「それじゃあ、いくぞ?準備はいいか?」


「はい!!」


 俺はそう返事をすると、ベテルギウスはまた変なポーズをしだした。今回は腰を低くし、両手を後ろに突き出している。意味がわからない。


「はー〜〜〜〜〜〜あ!!」


「うおっ!?」

 突然、俺の足元から黒い渦が出現した。あっという間に飲み込まれ、気を失ってしまった。









「ここ…は…?」


 俺が目を覚ますと、そこは何やら森の中らしき場所だった。


「木がたくさん生えてる…てことはここは森かな?」

「てか、俺本当に転生しちゃったの!?これ夢じゃないよね!?」


 ほっぺを思いっきりつねってみる。


「いでっ!?」


 バチクソ痛い。

 どうやら本当に異世界に転生してしまったようだ。


「ほんとに転生しちゃったんだ…」


 そう俺が思っていた時、突然、近くの茂みがガサガサと音を立てた。


「うぇ!?なななんだ!?」

 俺は驚いてビクンと震えてしまった。


「だ、誰かいるんですか…?」


 声をかけるが、応答はない。

 俺は好奇心で、少し近づいてみた。

 次の瞬間。

 突然茂みから誰かが飛び出てきた。


「うわっ!!」

 俺は再び驚いた。

 恐る恐る目を開けてみる。

 そこには、金髪のポニーテールの髪型をし、ボロボロの服を着ている少女がいた。年齢は…俺と同じくらいだろうか。


「あ、あの…」


「ど、どうしましたか?」


「あの、その…」


「…?」


「殺してください!!」


「…え?」



 異世界に転生してしまった俺。

 その先には、どんな物語が待ち受けているのだろうか…

【第一話・完】

最後までお読みいただきありがとうございました!

次の話もお楽しみに!

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