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第18章:お風呂と祖父の教訓



酒場で。


エド・トナーは長い間、何も言わなかった。彼のジュースのグラスは、忘れ去られたように、彼の前で手つかずのままだった。彼の目は、アルコールのせいではないが、潤んでおり、じっとサマエルを見つめていた。まるで、今の彼の顔に、今まさに語られた血まみれの子供の痕跡を探そうとするかのように。


「それで…?」彼はついに尋ねた。声はかすれていた。


「それで、何が?」サマエルは答えた。


「それでその後は?家に着いてから、何があったんだ?」


サマエルは彼の視線を受け止めた。一瞬、彼の暗い瞳は焦点を失ったように見えた。まるで酒場の壁の向こう、時間そのものの向こうにある何かを見ているかのように。


「その後」彼は言った。「おじいちゃんが僕を風呂に入れてくれた。出かける前に沸かしておいてくれたお湯で。血の跡がなくなるまで、肌をこすってくれた。きれいな服を着せてくれた。食べさせてくれた。そして…」


彼は間を置いた。


「その後は?」エドはしつこく尋ねた。


「その後、彼は僕を向かい側に座らせ、まっすぐ目を見て、今日まで忘れたことのないことを言ったんだ」


「何て言ったんだ?」


サマエルは首を傾げた。まるで記憶の反響の中で、その言葉をもう一度聞くかのように。


「彼は言った。『今日、お前は殺した。そしてまた殺すだろう。それはお前を怪物にはしない。それはお前を生存者にする。怪物と人間の違いは、生きるために何をするかではない。生きた後に、何をするかだ』と」


彼は間を置き、その目は記憶を見失っていた。


「前に怪物を殺したことがなかったわけじゃない。鋼鉄の虎、覚えてるだろ。でもあの時は多かった。四十二匹。しかも一度に」


「僕も血を流していた」彼は続けた。声はより低く。「自分の切り傷も、小さなものが、枝から、風の圧力から。怪物たちも血を流していた。でも…あの時は違った」


彼は手を上げてそれを見た。まるで今でも指の間に乾いた血が見えるかのように。


「あの日は血の雨だった。頭のてっぺんから足の先まで浴びていた。数滴じゃなかった。それは層だった。赤い第二の皮膚」


「彼はあれを言ったんだ」彼は続けた。「僕がその時それを理解したからじゃない。変な気分ではあったけど、確かに。でも、どちらかというと匂いのせいだった。血の匂いが他の何よりも強くなっていた。服に、肌に、髪に染み込んでいた。鼻の中に、口の中にあった。そこから逃げられなかった」


エドは唾を飲み込んだ。


「その頃は」サマエルは言った。一瞬、彼の声はほとんど子供じみて、ほとんど迷子のように聞こえた。「僕は無邪気だった。殺すことが本当は何を意味するのか知らなかった。ただ、自分が生き残ったことだけを知っていた。だからおじいちゃんはあの言葉を言ったんだ。僕が理解していないと知っていたから。そして、いつか理解する時が来たら、その言葉を思い出す必要があると知っていたから」


「で、お前はどうしたんだ?」エドは尋ねた。答えはもう想像できていたが。


サマエルは微笑んだ。小さな微笑み、かろうじて唇に浮かぶ亡霊のようなものだが、本物だった。


「眠っちゃったよ。三歳だったし。疲れ果ててたし」微笑みがほんの少し広がった。「何を期待してたんだ?実存的な危機か?殺人の道徳性について一晩中反省か?」


エドは神経質な笑いを漏らした。感情によって、そしておそらく、物語がさらに暗い展開にならなかったことへの安堵によって、壊れた笑いだった。


「そうだな。三歳。温かい風呂、胃の中の食べ物、お前のじいさんの言葉が頭の中に…そして眠ったんだな」


「赤ん坊みたいにな」サマエルは確認した。「悪夢もなく、飛び起きもせずに。ただの深い眠り」


「で、次の日は?」


「次の日」サマエルはジュースのグラスを取り、長く一口飲んだ。「次の日はまた訓練に戻った」


続いた沈黙は、どんな言葉よりも重かった。


---


外では夜が続いていた。沈黙のドームの外の人々は、それぞれのことを続けていた。酒を飲み、会話し、議論し、踊っていた。時折、誤解が数分間続く酔っ払いの喧嘩に発展し、ぎこちない抱擁で溶けていった。時折、瓶が床に割れ、掃除係がガラスを掃きながら小声で呪っていた。


酒場は生きていた。ああ、確かに生きていた。


しかし彼ら、サマエルとエドには、その大騒ぎは影響しなかった。沈黙のドームは、彼らを音からだけでなく、その場所の現実そのものからも隔離していた。まるで彼らが本の中にいて、自分たちのものではない物語のページを見ているかのようだった。酒場の音、匂い、感覚を想像することはできても、完全に感じることはできなかった。


彼らは別の場所にいた。別の時代に。


宙づりにされて。


その本当の次元をようやく見せ始めた物語の網に捕らえられて。


---


翌朝。サマエルの記憶の中で。


夜明けの光が丘を照らしていた。緑の草は、夜の露でまだ濡れており、無数の小さなダイヤモンドで覆われているかのように輝いていた。空は淡い青と柔らかなオレンジのキャンバスで、風は肺を清め、心を晴らすような新鮮さで吹いていた。


祖父はもうそこに立っていた。剣を抜き、顔に笑みを浮かべて。その笑みは傲慢さのものではなく、期待のものだった。これから覚えておく価値のある何かを目撃しようとしている者の笑み。


「もう始めるぞ」彼は言った。彼の声は清々しい朝の空気に響き渡った。


サマエルは彼と向き合い、杖をしっかりと握っていた。彼の手は小さくとも確かで、同じ年の他の子供たちがおもちゃを握るのと同じ自然さでそれを握っていた。しかしこれは遊びではなかった。


「もちろんです、お爺ちゃん」彼は答えた。彼の唇にも笑みがあった。


訓練場の向こう側、彼らの立っている場所からは見えないが、二人の意識には存在する場所に、崖があった。大地が途切れ、虚空に落ち込む断崖絶壁。それは、ここでのミスには二度目のチャンスがないことの思い出だった。


彼らの立っている場所は緑の草原だった。あちこちに、許可のない旅行者のように風が運んできた乾いた葉が散らばっていた。他の場所から、他の森からやってきて、一瞬だけ留まり、そして旅を続ける葉。


丘の頂上では風が絶え間なく吹いていた。小さなサマエルの髪を揺らした。祖父が実用的だと考える長さをすでに超え始めていたあの黒い髪の房を。また、老人の白い髭も揺らした。長くて豊かで、訓練の戦争の中での平和の旗のように揺れていた。


祖父の目は、大きく見開かれ、しっかりと焦点を合わせ、彼の小さな怪物をじっと見つめていた。何年も後、まだ知られていないが、人々――魔法の知識のない者、あるいは 謙虚なな才能しか持たない者、真の天才とは何かを知らない者――が比類なき神童と呼ぶ者たちを辱めることになるその怪物を。


奴らは知らない 祖父は思った。真の怪物が何かを知らない。


そしてその時、彼は口を開き言った。


「行くぞ」


そして彼は動いた。


消えたわけではない。瞬間移動や影の技を使ったわけでもない。ただ単に、不可能としか言いようのない速さで動いたのだ。


数秒前に彼が立っていた場所には、濡れた草に彼の足跡が刻まれていた。単なる足跡ではなく、深い痕跡が。羊皮紙の印章のように。まるで大地そのものが、この老人がその法則に挑んだ瞬間を記憶しておきたいかのように。


彼は一直線にサマエルに向かって飛び出した。


彼の剣は、刃先を上に向けて構えられ、空中に完璧な弧を描いた。そして、振り下ろされた。


その斬撃は清潔で、正確で、致命的だった。


しかしサマエルはもうそこにはいなかった。


最後の瞬間、一陣の風が彼を後方へと押し出し、刃の届かないところへと運んだ。鋼鉄によって押しのけられた空気が彼の顔をかすめるのを感じ、死の冷たさが通り過ぎていくのを感じた。


祖父の斬撃は地面に激突した。草は完璧な一直線に刈り取られ、大地そのものには深い傷跡が刻まれた。まるで巨人が金属の爪で丘を引っかいたかのように。


サマエルはバランスを崩さなかった。彼の杖はすでに向けられていた。


風の刃が先端から噴出した。ウサギたちを解体したものと同じくらい薄いが、より速く、より集中していた。鋭い笛のような音を立てて祖父に向かって飛んでいった。


老人は微笑んだ。


「まさか儂があのウサギどもと同じだと思ったのか?」彼は言った。その声には軽蔑はなく、ただ愛情のこもった挑発だけがあった。弟子を試す師のそれ。


彼は剣を振った。単純で、無駄のない動き。刃は空中で風の刃と出会い、それを真っ二つに切った。半分は無害に彼の両側で消え去った。


サマエルはすでに動いていた。彼の杖は空中に円を描き、その先端から火の玉が噴出した。それは虎との絶望的な戦いでの金色の球体ではなく、より制御された、より扱いやすいものだった。自らの軸で回転するミニチュアの太陽で、火花と熱をまき散らしていた。


祖父は避けようとしなかった。後退もしなかった。


彼は剣を回転させた。しかしそれは斬撃ではなかった。奇妙な動きで、まるで自分の前に想像上の容器を置くかのようだった。剣は水平に構えられ、火の玉を刃ではなく、剣の腹で受けた。


そしてその時、彼は振った。


まるで剣をラケットかシャベルのように使っているかのようだった。衝撃は暴力的ではなく、計算されていた。火の玉は刃に当たって爆発せず、方向を変えられ、完璧な弧を描いて上方へと打ち上げられた。


しかし、その衝撃は巨大な砂煙を巻き起こした。乾いた土、刈り取られた草の残骸、落ち葉――すべてが空中に舞い上がり、二人の間の視界を遮った。


しかしマナによって感覚を研ぎ澄まされたサマエルは、砂煙の向こう側に祖父のシルエットをまだ知覚できた。


そしてその時、彼は気づいた。


砂煙は偶然ではなかった。副作用ではなかった。


それは傾斜路だった。踏み台だった。


祖父は、サマエルが情報を処理している瞬間を利用して、跳んだ。前方ではなく、砂煙の上に。それをカバーとして、プラットフォームとして使って。


そして最も重要なことに…


砂煙は火の玉を一緒に運び去った。サマエルの攻撃、彼の陽動、優位を得ようとする試みは、祖父によって彼自身の動きの一部に変えられていた。砂に包まれた火の玉は、無害に空へと上昇していった。


そして上から、その人工的なカーテンの高みから、祖父は獲物に襲いかかる鷹のようにサマエルの上に降りてきた。


彼の剣は下を向いていた。彼の笑みは、砂煙を通しても見え、良い遊びの末についに獲物を捕らえた捕食者のそれだった。


「分かったか?」彼の声が上から漂ってきた。「お前の攻撃がどんなに強力でも関係ない。儂が戦場を支配すれば、お前が支配できるのはお前自身の死だけだ」


サマエルは、自分に降り注ぐ祖父の姿を見上げて、恐怖を感じなかった。


彼はもっと価値のあるものを感じた。


彼は学んだ。

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