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第 12 章: 目覚めたけど、ここはどこ?

第2巻




「ここはどこ…?」幼い声が聞こえた。かすかなささやきで、まるで言葉が分厚い霧のマントを押し分けて進まなければならないかのようだった。


小さなサマエルはベッドに座っていた。毛皮の毛布はつま先から腹部までを覆っている。彼の小さく青白い指は、単なる目覚めという行為には不相応な強さで掛け布団の端を握りしめていた。朝の日差しはすでに満ちて金色に輝き、部屋を暖かな輝きで包み、空中の塵を舞わせていた。しかし彼はそれを見ていなかった。


「これは僕の杖だ」彼は言った。その声には驚き、ほとんど安堵の色が混じっていた。なじみ深い木の感触が掌に伝わったから。「そしてここは僕の部屋だ」


彼の目は、彼を拉致した深い眠りの重みでまだぼんやりとしていたが、部屋を見渡した。窓。半開きのドア。見慣れた影。しかし彼の眼差しの何かが…おかしかった。それは普通の夜の後に目覚める者の眼差しではなかった。それは暗い井戸から這い上がり、再び光を認識しなければならない者の眼差しだった。


彼の頭はゆっくりと傾いた。彼の目は毛布に、縫い合わされた毛皮の線に留まったが、彼の心はそれを見ていなかった。虚空を見ていた。前の日の記憶があるべき空白の空間を。そしてその不在そのものが、彼を押しつぶす物理的な重みだった。


その時、抑えきれない圧力に屈するダムのように、記憶が押し寄せた。穏やかな流れではなく、壊滅的な奔流として。


虎の眼差し。その琥珀色の瞳は冷たく、飢えていた。


四つの完璧な壁が砕ける音。一瞬で塵に還った。


深淵。彼の胸に開いたあの凍てつく虚無。彼の筋肉を麻痺させ、彼の意思を奪ったあの空虚。


彼の攻撃。黄金の炎の球体。獣の金切り声。束の間の荒々しい高揚感。


そして…残りの二匹。どこからともなく現れて。二倍の深淵はより深く、より黒く、彼を丸ごと飲み込んだ。


彼の手は頭に飛んだ。指は乱れた髪に食い込み、まるで物理的に雪崩を食い止められるかのようにこめかみを押さえた。しかし無駄だった。これらはかわしたり、遮断したりできる外部からの打撃ではなかった。痛みは外から来ない。


内から来る。


一つ一つの記憶は、彼の中でねじれ、増殖し、反復するごとに鋭くなる短剣だった。麻痺の屈辱。純粋な恐怖。生存のための祖父への絶対的な依存。


部屋の中の静けさは耳で感じられるほど濃密だった。彼の浅く速い呼吸だけが、その静寂を破っていた。


そしてその時、外から新しい音が聞こえ始めた。


トン。トン。トン。


それは一定の、催眠的なリズムだった。何かが機械的な精度で木を打つ音。毎回の衝撃は前回と同一で、ミリ秒の誤差もなく、人工的な心臓の鼓動のようだった。


音と共に、匂いが部屋の空気に満ち始めた。それは小屋のいつもの香りではなかった――木、埃、乾燥ハーブ。それはもっと暖かく、深いものだった。肉の匂い。シチューの匂い。湯気を立てる安らぎの家庭料理の匂い。そしてその主要な香りの下には、とろみのある液体の中で弾ける泡のほとんど聞こえないささやき、弱火で煮えるスープのグルグルという音。


グゥゥゥーー。


その音はあまりに突然で、あまりに激しく、サマエルは頭から手を下ろし、下を見た。自分の胃がそんな轟音を発したことに、ほとんど驚いたように。それは七日間何も食べず、内部再構築プロセスに途方もない量のエネルギーを費やした体の喧騒だった。


食べ物の匂いは今や物理的な緊急事態であり、彼の体が無視できない呼びかけだった。


彼の指は、意識的な思考より深い反射で、いつもベッドのそばにある杖を見つけた。しっかりと握った。訓練された動きで、曇った心に先立つ筋肉の記憶だった。完全に処理する前に、彼の裸足は冷たい石の床に触れ、動き始めた。


彼は匂いに導かれた。大鍋の音に。半開きのドアから差し込む光に。


敷居に達し、背を向けて木のスプーンでスープをかき混ぜる祖父のシルエットを見た時、彼の喉から出た声は非難の試みだったが、その口調は完全に彼を裏切った。


「まさか…まさか俺を殺すつもりだったのか、え?」


それは告発だったが、安堵のすすり泣きのように聞こえた。


祖父はあまりに速く振り向き、シチューをほとんどこぼしそうになった。彼の目は、七日間、待機と罪悪感の重みを背負っていたが、敷居の小さく乱れた姿に釘付けになった。手には杖。まだ曇っているが、開いている。生きている目。


「やっと目覚めたか」彼は言った。風のささやきで木々を切り倒したその声は、その単純な言葉を発する時、かすかに震えた。


サマエルは答えなかった。彼の視線は光景をなめた――湯気を立てる大鍋、二人分の用意がされたテーブル、積まれた薪、青い空――まるで外の世界を初めて見るかのように。彼の杖は手にしっかりと握られたまま、彼自身の揺れる意思の延長だった。


そして祖父が近づいた。老人の不器用な緊迫感ではなく、怯えた小動物を驚かせない計測された足取りで。そして彼の前に立った時、彼はそれ以上何も言わなかった。ただ、彼を抱きしめた。


それは長く、静かな抱擁だった。祖父はサマエルの小さく硬い体が、ゆっくりと彼の胸に弛緩するのを感じた。子供の手が、最初は杖に握りしめられていたが、その握りを放し、彼の背中にしがみつくのを感じた。そしてそこ、小屋の敷居で、朝の日差しの下で、老人は七日間の不安の一部を、腕の中の生きている子供の温もりの中で溶けさせた。


---


サマエルが完全に意識を取り戻し、テーブルに座って湯気を立てるボウルを前にするまで、約一時間が経過した。シチューは濃厚で、待機中に祖父が狩った虎の肉で作られていた。湯気は怠惰な螺旋を描いて上昇し、彼を部屋の外に導いたあの香りを運んでいた。


「つまり」サマエルは言った。肉とスープをたっぷりとすくったスプーンを口に運び、まず冷ますために息を吹きかけながら。「極度の疲労で一週間眠ってたって言うの?」


それは質問ではなかった。認識だった。別の子供が「今日は火曜日だ」と言うのと同じ自然さで発せられた。


「そうだ」祖父は答えた。サマエルが口にする一つ一つの噛み跡を、まるでスローモーションの奇跡でも見るかのように見守りながら。「わしの見積もりでは、最低三日、多くて五日で目覚めるはずだった。計算を誤った」彼は一呼吸置き、視線を窓に向けた。「まるまる一週間。七日間。わしは…少し怖かった」


サマエルはスプーンを空中に止めた。口へ向かう途中で。彼は祖父を見た。肩のほとんど隠しきれていない緊張を。彼の鉄の耐久力でも隠せない目の下のくまを。


「ごめん」子供は言った。彼の声は小さかったが誠実だった。「そんなに心配させて、お爺ちゃん」


老人は首を振った。素早く、ほとんどぶっきらぼうな仕草で。


「いや。お前が謝ることじゃない。謝るべきはわしの方だ」彼はわずかに頭を垂れた。彼が戦ったすべての戦いよりも重く見える懺悔の仕草だった。「わしがお前をそこに連れて行った。あんなものにお前を晒した。お前の限界を正しく計算できなかった」


沈黙があった。サマエルは祖父の背中の曲線、その姿勢の中の予期せぬ脆さを観察した。それから、彼は再びスプーンをシチューに浸した。


「いいよ」彼は言った。償いの試みをすべて無力化する単純さで。「お爺ちゃんがそう言うなら」


彼は特に手ごわい肉片と格闘し、その重苦しい瞬間は日常の中に溶けていった。


「それで」祖父は再開した。自分のボウルを持ち上げ、残りのスープを一気に飲み干しながら。「少しは良くなったか?」


サマエルはうなずき、決意を持って噛み続けた。


「うん。少し良くなった」彼は飲み込んでから言った。「起きてからもう何度も食べた。もうお腹いっぱい」彼は一呼吸置き、形式的な真剣さで付け加えた。「ごちそうさま、お爺ちゃん」


老人は空のボウルをテーブルに置いた。本物の、安堵した笑顔が彼の風化した顔に広がった。


「礼なんていらん。七日も続けて一人で食うのは寂しすぎた」笑顔はさらに広がり、彼の目の端に皺を刻んだ。「誰かに味を確かめてもらうと、スープはもっと美味くなる」


---


酒場で。


「は?」エド・トナーは瞬きし、顎がわずかに垂れた。「気絶した?魔法の昏睡状態になった?そして丸一週間眠ってたのか?」


彼の声は質問ごとに高くなり、最後はほとんどコミカルな裏声になった。


「そうだ。聞いた通りだ」サマエルは答えた。彼の口調は平坦で実用的で、部屋代を確認する時と同じものだった。彼はジュースを一口すすった。


「はは、まじかよ…」エドは笑った。しかしそれは神経質で、信じられないという笑いだった。


サマエルは意図した量を飲まずにグラスを下ろした。エドの突然の沈黙、男が彼をじっと見つめる様子が、彼を止めさせた。


「お前は子供の頃、狂人だったんだな」エドは言った。今回、彼の声には疑問も疑念もなかった。ただの声明。深淵を熟考し、ついにその深さを理解した者の畏敬の念を込めた敬意で発せられた。


サマエルは答えなかった。否定しなかった。ただエドの眼差しを受け止めた。そして一瞬、恐怖に麻痺した三歳の子供と、酒場に座る十五歳の若者の間の歳月は、消え去った。

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