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愛猫 1
すべての猫好きのみなさまへ
~ある夏の夜~
愛猫が
寝ている。
気が付けば、わたしの脇の下で。
暑い。
~ある日の夜明け前~
愛猫が
寝ている。
わたしの頭の上で。
そのままじっとしていると、
額につうーっと何かが垂れたような感覚が走る。
愛猫は涎を垂れて寝ていることがある。
・・・・・・
思考を手放し、再び微睡みに身をゆだねた。
~ある日の深夜~
ガラガラガラッと引き戸が開いて
愛猫が顔をだす。
かわいい声でにゃあにゃあと鳴くと
机にぴょんと飛び乗り
わたしの目の前を横切る。
キーボードを踏みしめながら。
キーボードは点滅を繰り返し
画面にはよく分からない文字の羅列が広がる。
どうやら今夜はもう寝る時間のようだ。
おやすみ、愛猫