バトルアクション2
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「起きてください。シランさん。」
カミラの声が聞こえた。
「おはようございます。ここは。」
「シャルルさんのお屋敷です。」
「シャルルって。」
「え、名前知らなかったんですか。シランさんを助けた男性ですよ。」
「あ。あのブルースーツの。」
「はい。シャルル陸軍少佐。」
「少佐。そんなに偉い人だったんですか。」
「そうですよ。全然偉そうには見えないですけどね。」
「はい。」
「ところで傷は痛くありませんか。」
足を見ると幾重にも包帯がまかれている。
「なんだか娼館にいたときが夢見たいです。」
「夢ですか。」
「リンさんたちやミリーナは。」
「ミリーナさんは無事に脱出できたようです。」
「リンさんたちは。」
「分かりません。」
「そうですか。」
「すみません。」
「いや。それより、襲ってきた人たちは誰なんですか。」
「あの人たちは。」
「コンコン。」
扉を開けて中から、軍隊の制服をきたシャルルが入ってきた。
「やあ、大丈夫かい。」
「シャルル様。」
「様はやめてくれ。」
「シャルルさん。聞きたいことが山のようにあります。」
「ああ。分かっている。襲ってきたのは同じ陸軍のやつらだ。」
「え。」
「カントーリを支持していた改革派のやつらだ。」
「改革派。」
「陸軍の力を用いて国のあらゆることを改革しようとする連中さ。一方で軍が政治や経済に影響を及ぼすことを避けていこうとする連中を穏健派とよんでいる。私たちは穏健派。」
「でもなんで私たちを襲ってきたんですか。」
「それは君たちの力が利用できるからさ。」
「浮遊の力のことですか。」
「ああ。君たちの力は様々なことに利用できる。化学や産業もちろん軍事にも。」
「私たちで実験しようとしてるんですね。」
「ああ。」
「なにが悪いんですか。」
「え。」
「シランさん。改革派のやろうとしていることは人体実験なんですよ。目的のためなら何だってやろうとする人たちなんです。」
「でもあなた達だって私たちで実験していたじゃないですか。」
「そんなことしていない。」
「けど私たちを助けたのは力があるからじゃないですか。あの娼館にいた病人は全員あなたたちが調べた力を使える人たちなんでしょ。私たちを集めてその経過を調べる、これが人体実験じゃないなら何なんですか。」
「、、、。違うと言いたいところだが一部正しいところもある。もしシランさんが実験の対象者が浮遊力を使える人だと考えいるなら、それは違う。対象者はこの町の全市民だ。」
「全市民。」
「そうだ。この町の市民はほかの町の人と比べて能力者が多い。そこで私たちは先の事件で怪我をした市民を無料で治療しながら経過を見ていた。」
「だから人体実験と変わらないじゃないですか。リンさんが死んだのだって、あ。」
カミラが私の右手に手を置いた。うつむいている。
「ごめんなさい。私また。」
「いいんだ。実際に助けられない方が多かった。実験という側面のほうが強かったのも事実だ。すまない。しかし信用してほしい私たちは君たちに無理やり実験を行ったり、苦しい思いをさせたりすることはない。」
「はい。」
「シャルル少佐。少しシランさんと二人きりにさせてくれませんか。」
「あ、ああ。分かった。じゃあ。」
シャルルがカミラに近づき何か耳打ちしている。
「え。本当ですか。」
「ああ本当だ。それじゃ。」
シャルルは私を見ることなく扉を開けて出ていった。
「ふう。少し休憩しましょう。」
カミラは立ち上がってそばにおいてあったコップに水を注いだ。
「カミラさん。ごめんなさい。」
「謝らなくていいですよ。」
「私、。ずっとミリーナとランのことばかり考えていて。リンに会いに行こうとしたのもミリーナの手紙を偽装したことが気になっただけで。最後に感じたのはリンの顔を踏んだときでした。リンの顔の形が足からわかったとき、私はやっとリンのことを大切にしないといけないことに気づいたんです。」
「私こそごめんなさい。リンさんを置いてきてしまって。」
「いいえ。」
気持ちが悪くなる。顔のパーツが変形したリンが私に助けを求めるようすが思い浮かぶ。
「大丈夫ですか。」
カミラの大きめの手が背中をさすってくれている。
「大丈夫です。カミラさんのせいじゃありません。」
「大切にしないといけないってどういう意味ですか。」
「最初のころ私にとって、リンはただの娼館の支配人でした。でもエリに出会ってだんだん変わっていったんです。リンは娼婦や私たちにたくさん配慮してくれて気を使ってくれていたんです。だからあの日、エリにリンを抱きしめさせたいと思ったんです。エリにとっては唯一の母親だから。」
「エリっていうのはお友達ですか。」
「はい。少しの間でしたけど。」
「エリさんはお亡くなりになられたんですか。」
「分かりません。でも最後にエリにあったとき私、心に刻んだはずなんです。エリの代わりにリンを大切にして守ろうって。そうすればいつ戻ってきてもまた抱きしめることができると思ったんです。でも、でも私。私また忘れて、自分のことしか考えられないでいて。カミラさんに責任について教えてもらったばかりだったのに。ごめんなさい。」
「大丈夫です。」
カミラの両手が私をそっと抱きしめた。頭がカミラの柔らかい肩にあたる。髪の毛が顔に触れて、瞼に張りついてくる。
「大丈夫です。」
「リンは最後に私に助けを求めていたのに。」
「はい。」
「私、わたし。」
「はい。」
カミラは何も言うことなくただ私の頭をなでてくれた。
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