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緑の石  作者: ナニカ
娼館
11/42

娼館10

ここまでご覧いただきありがとうございます。面白ければ評価、ブックマークよろしくお願いします。

 朝起きると暖かかったが、今日は湿っておらず安心した。

「おはよう。起きて。」

今日は昨日と違い、みんなを手で起こす。ミリーナは今日もタオルを準備して待っていたがすぐに直した。あの男の子が自慢げに寝ている気がした、

「ほら、起きて。」

「シランおねえちゃん。おはよう。」

目をこすりながらゆっくりと起きた。

「ねえ、今日は漏らしてないね。すごいよ。えらい。」

男の子は嬉しいような恥ずかしいような表情をした。周りの子がくすくすと笑っている。

「みんな、漏らしたことあること私知ってるからね。馬鹿にできないぞ。」

周りにいる子供たちの背中を押して部屋から出す。

「ほんとに偉いよ。」

「ん。」

男の子はそういって小走りでみんなの後を追った。私は濡れていないシーツをたくさん持って川へと向かった。

 そんなこんなでいつもより早く洗濯が終わり、みんな余裕がありそうだった。私はこの隙をみてミリーナに昨日のことを話しに行った。

「ミリーナ、ねえこっちきて。」

「なんですか。」

「いや、昨日実は夜中に一人で実験したんだ。」

「実験ですか。」

「うん。それで分かったことがあったんだ。」

「なんですか。」

昨日分かったことを話した。

「すごいですね。」

「だよね。でも、結局なんで浮くのかはさっぱり分からなかったけどね。」

「でもすごいですよ。私じゃ絶対無理でした。」

「ありがとう。」

「あの、でも濡れたらなんでも浮くんじゃ私、仕事できません。」

「厳密には濡れたものが浮くんじゃないと思う。私たちの手に触れた水が浮いてるんだと思う。でも、大変なことは変わりないけどね。」

「ですよね。」

「昨日とか今日はどうしてたの。」

「濡れたものは避けて仕事してました、一様。でもずっとは無理ですよ。」

「確かに。対策方法を考えないと。料理とかなら、なるべく手を濡らしていない状態にできるかもだけど。」

「洗濯とかはどうすればいいですか。」

「うーーん。それじゃあ、もし物が浮いたらある程度動かしたらいいんだよ。」

「どういうことですか。」

「いや、頭巾を芋一個分より動かしたら落ちたって言ったよね。実は、あの後同じ頭巾をすぐに上から落としても浮かなかったんだ。もう一回同じ高さ浮かすためには、もう一度水につけないといけなかったんだ。だから、仮に物が浮いても、動かして普通の状態に戻せばいいかも。」

「なるほど。でも大変ですね。」

「まあ、慣れるしかないよ。」

「はい。仕様がないですね。」

このときから、私たちの面白い日常が始まってしまった。


ここまでご覧いただきありがとうございます。面白ければ評価、ブックマークよろしくお願いします。そして、もし宜しかったら次も見てください。

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