娼館10
ここまでご覧いただきありがとうございます。面白ければ評価、ブックマークよろしくお願いします。
朝起きると暖かかったが、今日は湿っておらず安心した。
「おはよう。起きて。」
今日は昨日と違い、みんなを手で起こす。ミリーナは今日もタオルを準備して待っていたがすぐに直した。あの男の子が自慢げに寝ている気がした、
「ほら、起きて。」
「シランおねえちゃん。おはよう。」
目をこすりながらゆっくりと起きた。
「ねえ、今日は漏らしてないね。すごいよ。えらい。」
男の子は嬉しいような恥ずかしいような表情をした。周りの子がくすくすと笑っている。
「みんな、漏らしたことあること私知ってるからね。馬鹿にできないぞ。」
周りにいる子供たちの背中を押して部屋から出す。
「ほんとに偉いよ。」
「ん。」
男の子はそういって小走りでみんなの後を追った。私は濡れていないシーツをたくさん持って川へと向かった。
そんなこんなでいつもより早く洗濯が終わり、みんな余裕がありそうだった。私はこの隙をみてミリーナに昨日のことを話しに行った。
「ミリーナ、ねえこっちきて。」
「なんですか。」
「いや、昨日実は夜中に一人で実験したんだ。」
「実験ですか。」
「うん。それで分かったことがあったんだ。」
「なんですか。」
昨日分かったことを話した。
「すごいですね。」
「だよね。でも、結局なんで浮くのかはさっぱり分からなかったけどね。」
「でもすごいですよ。私じゃ絶対無理でした。」
「ありがとう。」
「あの、でも濡れたらなんでも浮くんじゃ私、仕事できません。」
「厳密には濡れたものが浮くんじゃないと思う。私たちの手に触れた水が浮いてるんだと思う。でも、大変なことは変わりないけどね。」
「ですよね。」
「昨日とか今日はどうしてたの。」
「濡れたものは避けて仕事してました、一様。でもずっとは無理ですよ。」
「確かに。対策方法を考えないと。料理とかなら、なるべく手を濡らしていない状態にできるかもだけど。」
「洗濯とかはどうすればいいですか。」
「うーーん。それじゃあ、もし物が浮いたらある程度動かしたらいいんだよ。」
「どういうことですか。」
「いや、頭巾を芋一個分より動かしたら落ちたって言ったよね。実は、あの後同じ頭巾をすぐに上から落としても浮かなかったんだ。もう一回同じ高さ浮かすためには、もう一度水につけないといけなかったんだ。だから、仮に物が浮いても、動かして普通の状態に戻せばいいかも。」
「なるほど。でも大変ですね。」
「まあ、慣れるしかないよ。」
「はい。仕様がないですね。」
このときから、私たちの面白い日常が始まってしまった。
ここまでご覧いただきありがとうございます。面白ければ評価、ブックマークよろしくお願いします。そして、もし宜しかったら次も見てください。




