堕ちていく心
初心者です。
たぶん、プロットルとかよく分からずに書いてます。
始まりはいつだったか分からない。
いつからだろう。
自分が特別な存在ではないと気づいたのは。
小学生の時、なぜ、生きていけた?
中学生の時、なぜ、我慢が出来た?
高校の時、なぜ、青春を感じた?
少しずつ大人になるにつれて、現実を知っていく形になってしまった。
「私が描いた作品」
そこには何も書かれてはいなかった。
ただの、真っ白い作品。
かつては、楽しい作品たちが描かれていた。
今では、何も無い。
このキャンバスには、何も無い。
失ってから初めて気づいた大切さ。
でも、それでも私はこう言う。
「ありがとう、そして、ごめん」
私が愛した、幼なじみ。
彼女は絵がとても上手く。
小学生から高校に至るまで、たくさんの作品を生み出した。
可愛らしいものから、美しいもの、それに、たまに私を笑わせてくれるような作品たちがあった。
しかし、今、私の目の前にある作品は
「真っ白いキャンバス」
まるで全てを失ったかのように、感じさせられる。
彼女がどんな作品を描くつもりだったのか、気にはなるが、私が知ることはないだろう。
なにせ、彼女は……。
記憶を失っていたからだ。
私も動揺はしたさ。
必死に思い出して貰おうとした。
けど、それは彼女にとって重荷でしかなかった。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と何回も謝る彼女を見て、私は私自身の何かが壊れたような気がした。
私は決意した。
彼女の負担にはならないでおこうと。
例え、身勝手な思いだとしても。
もし、今後、彼女が記憶が戻ったとしても。
私は彼女の前から消え去ろう。
それが、私ができる贖罪ではないか。
そして、先程の真っ白いキャンパスは。
「真っ黒なキャンパスに変わっていた」
読んで頂きありがとうございます。
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