誕生日(ミリセント・十四歳)―14歳ー
リド歴792年 十二の月 一日
僕だって学園に入学して何があろうともミリーのことだけは絶対に守るよ。
ミリーは僕にとっての唯一なんだから。
ミリーに会いに向かっているよ。ミリーに会えるのが凄く楽しみ。
ティモ
リド歴792年 十二の月 四日
ティモがいつも忙しいのに私の誕生日を毎年直接祝いに来てくれるのが嬉しいわ。
来てくれるんだって思うと、早く会いたいってそればかり思っているのよ。
一人うずうずしてしまって、お母様には落ち着きなさいって笑われたわ。
ミリセント
リド歴792年 十二の月 七日
久しぶりにミリーに会えて凄く嬉しい。本当は同じ部屋で夜も一緒に過ごせたら幸せだけど、それは結婚した後の楽しみに取っておくよ。
ティモ
リド歴792年 十二の月 八日
今日は一緒に領地を周れて楽しかったわ。私のおすすめの場所にティモを連れていけるとやっぱり嬉しいわね。それにしてもティモは本当にかっこいいから私は皆にいつも羨ましがられるの。
ティモが私の婚約者であること、私は本当に幸せだなってそればかり考えているの。
ミリセント
リド歴792年 十二の月 十二日
お誕生日おめでとう。ミリー。
朝になったらまた伝えるけれど先に今年も交換日記で言っておくね。
ミリーの誕生日をすぐ隣でお祝い出来ること、僕は本当に幸せだと思ってならないよ。
ティモ
リド歴792年 十二の月 十二日
今年もありがとう。ティモ。
ティモにお祝いの言葉を書かれると誕生日が始まったと言うそういう感じがするわね。
パーティーでもずっと隣に居てくれて、ティモが私のなんだってそんな気持ちになったわ。
ティモは毎年かっこよくなるから、色んな異性が寄ってくるけれどティモが私のことを見てくれているのが凄く嬉しいと思うの。
ミリセント
リド歴792年 十二の月 十二日
僕がミリーを優先するのは当たり前だよ。本当にミリーは可愛いね。僕にとっての唯一はミリーなんだから、他の人なんて見ないよ。
ティモ
リド歴792年 十二の月 十四日
今年はティモがもうすぐ帰ってしまうのが寂しいわ。
ティモに会った後、いつももっとずっと一緒に居られたらってそんな気持ちでいっぱいになってしまうの。
ミリセント
リド歴792年 十二の月 十六日
馬車に揺られながら、ミリーにしばらく会えないのを僕も寂しいって思っているよ。
帰りがけにミリーから口づけしてくれたから、それは嬉しかったけれどね。
ミリーと学園のことも沢山話せてよかったよ。ミリーはやっぱり不安があるかもしれないけれど、僕は学園に入学したらミリーと毎日会えるようになるのかなって楽しなって思った。
ティモ
リド歴792年 十二の月 十九日
私もティモと沢山話せて嬉しかったわ。
交換日記も楽しいけれど、直接ティモと会話を交わせるのもまた楽しいのよね。
学園への入学が着々と近づいているというのはちょっと不安だけど、ティモが居てくれるから楽しみの方が強いわ。ヒロインのこともまだ分からないし、乙女ゲームのことを知っていて動いている人たちのことだってまだまだ分からない。それでもティモと話したら不安も消し飛んだわ。
私はティモを失いたくない。ティモとだから一緒に生きたいって思っているんだもの。その気持ちをより一層実感出来たわ。
ミリセント
リド歴792年 十二の月 二十二日
ミリーは本当に僕に嬉しいことばかり言ってくれるよね。僕もそんなミリーだから大好きだって思うんだよ。
僕も何があってもミリーとは一緒に居たいってそう思っているんだ。
僕にとって一番大切なのはミリーだから。
城に戻ったら引き続き、調査を進める予定だからまた何かわかったら言うね。
あと馬車の中で日本語について少しずつ勉強したよ。もう少し上手に書けるようになったら日本語でミリーに何か書くね。
ティモ
リド歴792年 十二の月 二十五日
そろそろ城へと帰れた頃かしら?
ティモの言葉は本当に私を安心させるものばかりよね。
私の方でも引き続き調査を進めるわ。学園に入学するまでにどれだけの情報を集められるかは分からないけれど、出来るだけ情報収集はしていた方がいいものね。
思ったよりも時間が足りないけれど、頑張るわ。
ティモからの日本語の手紙も楽しみにしているわ。
ミリセント
リド歴792年 十二の月 二十七日
城へと無事戻っているよ。
しばらく空けているとやることが山積みだから、少しずつ片付けるよ。
次に会えるのはショーの時かな。まだ先だなって寂しくなっているよ。それまでにもう少し状況を動かせるようにもっと情報を集めておくね。
ティモ




