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悪役令嬢と王子殿下の交換日記  作者: 池中織奈


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久しぶりのショーー12歳―

 リド暦791年 四の月 一日


 王都へ向かっているわ。

 ティモに会えると思うと楽しみで仕方がないの。お母様やお父様、それにユージョンと一緒にこうして王都に向かえるだけでも嬉しい気持ちになるの。

 馬車の外の光景を見ると、春の訪れを感じてとても素敵な気持ちになるわね。

 ティモにもこの光景を届けたいとカメラで一枚撮ったわ。道中も色んな写真を撮るから、是非見てね。


 ミリセント



 リド暦791年 四の月 四日


 ミリーがこちらに向かっていると思うと、嬉しくて仕方がないよ。

 ミリーが僕と会えるのが楽しみだよ。

 どんな写真でもミリーが撮ってくれると思うと幾らでも見たくなるよ。一緒に見るの楽しみにしているよ。

 王城の庭園では、綺麗な花が咲いているよ。是非、一緒に見ようね。


 ティモ


 リド暦791年 四の月 七日


 文面からもティモがワクワクしてくれていることがよくわかるわ。それが何だか嬉しいわ。

 王城の庭園は庭師たちが一生懸命整えている場所だものね。その場所を毎年見るの楽しみにしているの。去年はこの時期に直接見れなかったけれど、季節によって素敵な花を咲かせてくれているのを見るの楽しみだわ。


 ミリセント



 リド暦791年 四の月 十日


 やっぱりミリーが傍にいてくれると幸せな気持ちになるね。

 僕のミリー。ずっとそばにいてくれたらいいのになってやっぱり思ったよ。

 写真も見せてくれてありがとう。


 ティモ



 リド暦791年 四の月 十二日


 やっぱり直接ティモに会えると幸せだわ。

 今日は皆で王都を出かけられてよかったわ。お忍びで出かけるのも楽しいものだわね。


 ミリセント


 リド暦791年 四の月 十二日


 僕もミリーを連れて歩けてとても嬉しかったよ。

 ミリーと一緒に出掛けられるととても嬉しいものだね。ショーも頑張ろうね。


 ティモ



 リド暦791年 四の月 十四日


 ユージョンとキッドが仲が良くてとても嬉しいわ。写真も沢山とってしまったわ。あとティモは私の写真を相変わらずとりすぎよ。

 ショーの準備も少しずつ進められて嬉しいわ。去年のきれなかった衣装もティモにきてもらえて幸せになったわ。


 ミリセント


 リド暦791年 四の月 十四日


 僕も去年の素敵な衣装をミリーがきてくれて嬉しかったよ。僕たちの年頃だと、少しずつ成長していってきれなくなることもあるから、まだきれてよかったよ。手直しも少しはしたけれど、来年になったらもうきれなかっただろうから。


 ティモ



 リド暦791年 四の月 十六日


 ティモの友人たちは相変わらずね。ティモの影響で乙女ゲームの時とは違って、少しずつ良い方向に進んでいっているのを思うとティモの力は凄いと思うわ。

 ドルゴラデーフ様は相変わらずティモに勝ちたいって一生懸命ね。ティモの側近として護衛としてあるのならばティモに勝ちたいと思うのも当然だろうけれど、ティモは色んな才能があるからティモに勝つのは難しいわよね。でもドルゴラデーフ様もどんどん強くなっているわよね。


 ミリセント


 リド暦791年 四の月 十六日


 ドルゴラデーフはどんどん強くなっているよ。魔法なしだと気を抜くと負けちゃうかもしれない。でも僕はミリーにとってかっこいい自分で居続けたいから、負けるつもりはないけれど。

 ミリーがミリーじゃなければ、僕はこんな風に強くなろうと努力をしなかったかもしれない。ミリーがいなかったら、僕はドルゴラデーフに負けてもどうでもいいって思っていただろうし。


 ティモ



 リド暦791年 四の月 二十一日


 今日のショーはとても良かったわね。二年ぶりに参加したショーだけど、私の事を心配してくれて、私がショーに復活してくれたことを喜んでいてくれた人が沢山いて、とても嬉しかった。相変わらずティモがかっこよくて、ときめいたわ。本当に何度でも惚れ直させてくれてありがとう。


 ミリセント


 リド暦791年 四の月 二十一日


 ショーが成功してよかったね。

 僕も何度も、ううん、毎回、ミリーに惚れ直しているよ。可愛くて、素敵で、真っ直ぐで、ミリーだからこそ、僕は何時も好きだと思うんだ。


 ティモ



 リド暦791年 四の月 二十四日


 もうすぐ帰らなければいけないと思うと、寂しいわ。

 思いっきりティモと一日今日は過ごせて楽しかった。王妃教育の合間にティモと会えるのも幸せだけれども、こうして一日中ティモと一緒にいれると幸せな気持ちでいっぱいになるわ。

 学園に入学したら毎日あえはするけれど、一日中過ごせるのは少ないかもしれないわね。学園が休みの日はそれぞれ公務があるかもしれないし。


 ミリセント


 リド暦791年 四の月 二十七日


 もうミリーが帰ってしまうと思うと寂しいよ。

 次に会えるのは夏だね。ミリーと次に会える日のことを僕は楽しみにしているよ。

 またね。ミリー。


 ティモ



 リド暦791年 四の月 二十九日


 帰りの馬車に揺られているわ。

 ユージョンも寂しそうにしていたわ。私も少し寂しいの。

 また次に会えた時に沢山お話ししましょうね。会えるの楽しみにしているわ。

 

 ミリセント




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― 新着の感想 ―
[良い点] あー、今回もブラックコーヒーが(二人の甘々成分で)美味しいな~。
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