表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/120

新年と誕生―8歳―

 リド暦787年 一の月 一日


 新年が明けたね。おめでとう。今年もよろしくね。

 今年もミリーが健やかに過ごせますようにと、僕は神殿で祈るよ。


 ティモ


 リド暦787年 一の月 四日


 おめでとう。今年もよろしくね、ティモ。

 それにしても新年あけてすぐに持ってこられてびっくりしたわ。

 私もティモが幸せに過ごせますようにって祈るわよ。互いに祈ればきっと今年は良い年になるって思えるわね。

 家族で領地にある教会に出かけたわ。領民たちが集まって、とても良かったわ。


 ミリセント



 リド暦787年 一の月 七日


 僕は真っ先にミリーにおめでとうって言いたいからね。

 出来れば直接言いたかったけど、流石にそれは無理だったから。

 ミリーが祈ってくれるならきっと今年は幸せ間違いなしだよ。というか、僕はミリーがいてくれるだけで嬉しいから僕の傍にいてね。

 僕の方は今年も神殿に行って色々行事をこなしたよ。ちゃんとこなせたと思う。

 母上のお腹の子ももうそろそろ産まれそうだから元気に生まれてほしいな。なんだか自分が生むわけでもないのに出産って緊張するね。母上のために出来ることをやろうと忙しく動いているよ。

 料理も色々料理長と考えたから、貧しい人達にその料理を広めていこうと思っているんだ。とりあえず試しに一区間から広めていくよ。


 ティモ



 リド暦787年 一の月 十日


 そうね。私も先月ティモに会ったばかりなのにもう会いたいと思っているわ。ティモと一緒にいると楽しいのだもの。

 ティモは本当に素直ね。私もティモといると楽しいわよ!

 ティモが立派に王太子をやっていると、こちらにも伝わっているわよ。私はそれが嬉しいわ。私の自慢のティモなのよ! と言いふらしたくなるもの。流石にあんまりそういうことやると公爵令嬢として相応しくないから言いふらす人は限定しているけど。

 もうすぐなのね。楽しみだわ。私も王妃様のために作ったものをもっと送るわね。

 料理も凄いわ。

 私は、色々作ることを進めているわよ。


 ミリセント


 リド暦787年 一の月 十二日


 ミリーが僕に会いたいって思ってくれて嬉しいよ。

 僕も沢山、ミリーのことが自慢だって言いふらしたいからお互い様だね。ミリーが僕を自慢と思ってくれていることが嬉しいよ。

 ありがとう、母上も喜んでいるよ。

 成果が出るかは分からないけどね。上手く成果が出たらもっと広めていきたいと思うよ。

 ミリーは頑張っているね。

 そういえばエイブルガンの件はなんとかなったよ。宰相ときちんと話したみたいだね。それで僕に謝ってきたよ。


 ティモ


 リド暦787年 一の月 十五日


 王妃様が喜んでくれたのなら良かった。もっと沢山色々作っていくわ。まぁ、私は作らせているだけだけど。

 きっと成果が出るわよ。というか、はじめてのことだと成果が出ないのは当然だし、結果として成果を出せばいいわ。

 それは良かったわ。フラグは折ってしまったけど、ティモが和解出来たのなら良かったわ。


 ミリセント



 リド暦787年 一の月 十八日


 弟が生まれたよ。ミリーが言っていた通り弟だった。赤ちゃんってあんなに小さいんだね。抱きかかえてみて、あまりのか弱さにびっくりした。

 僕を見てきゃきゃっと笑っていて可愛かった。兄としてキッドの事をちゃんと守ろうと思ったよ。

 こんなに子供が可愛いなんて知らなかった。母上も父上も笑っていて、その空間に僕が入れることが嬉しかった。

 ミリーがそう言ってくれるならきっとそうなるんだろうって思えて、やる気がわいてくるよ。

 フラグが何かは分からないけど、偏った考え方をするよりは断然良いよね。


 ティモ



 リド暦787年 一の月 二十一日


 おめでとう!! ティモの弟に会えるの楽しみだわ。

 赤ちゃんってか弱いものね。抱っこする時も恐る恐るになってしまうわよね。ティモがお兄ちゃんとしての自覚を持っていて私は嬉しいわ。

 大丈夫よ、何かあったら私が助けるもの。

 そうだわ、私も報告でお母様が妊娠したわ。私が弟か妹が欲しいって言ったからみたいなのだけど、嬉しいわ。どちらが生まれても嬉しいもの。


 ミリセント



 リド暦787年 一の月 二十四日


 本当に弟っていいね。すやすや眠っている姿を見ていても飽きないよ。今にも壊れそうで抱っこするのとかはちょっと恐る恐るになるけどね。

 ありがとう、ミリー。ミリーが僕を助けてくれるなら僕は何でもできるよ。

 それは吉報だね。ミリーの弟か妹、きっと可愛いだろうね。


 ティモ


 リド暦787年 一の月 二十七日


 あ。ティモ、私大事なことを思い出したわ!!

 どうしましょう!?


 ミリセント


 リド暦787年 一の月 三十日


 重要なこと? 僕に言えることなら言ってくれれば僕も対応するよ。

 一人で抱え込むのは大変だから、何を思い出してそういう風になっているか教えてもらえる?

 それにしてもこれだけで交換日記をよこすなんて本当にミリー焦っているよね。


 ティモ



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ