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不老の剣士は呪いを解きたい  作者: こまこま ろにの
冒険者の街エピー
15/18

呪いの効果と出所

もしかしたら明日も投稿するかもしれません。

結論から言おう。間に合わなかった。

……なにがって?入学だよ!

もうね、なんなの?三日間、動くたびに激痛が走るとか私初めての体験だったよ。

おかげで入院費が嵩む(衛兵さんの詰所を借りているからそこまで高くないが、収入が魔石しかない今は辛い)し、衛兵さん(主にヒラリーさん)に迷惑かけるし、なによりすることがなくて暇だ。

ギルド、及び学園にはヒラリーさんが連絡に行ってくれたからあまり問題にはならなかったから良かったが。


とまあ、そんなこんなで寝返りを打つだけでも激痛に苛まれる中、ベッドの上で三日間過ごした。

なにもしないで三日間も天井だけを眺めているのは本当に辛かったが、しかし収穫はあった。


まずひとつ目は、この呪いの副産物だ。

体中から激痛が消えて、初めて起き上がった時にそれに気付いた。

体が鈍っていなかったのだ。

通常、三日三晩眠り続けた後、追加で三日も寝込んで、つまり一週間も寝ていれば体が怠くなったり、多少は筋力などが衰えたりするはずが、私にはそんなことは起こらなかった。

このことからたぶん、この呪いの効果は成長させない、ではなく、かけられた時点での成長を止め、身体能力などを固定化する、という効果だと思われる。

……今思えば三年間くらい風邪も引かなかったし、体長を崩したこともなかったな。

……いや、それは今は置いておこう。


話が少しずれそうになったが、元の話に戻す。

気付いたこと、ふたつ目。

それは、一番大事なことである呪いの出所についてだ。

当初私は、呪いの名前、不老の王の呪いから高位のアンデットに呪いをかけられたものだと思っていた。

これはなにも根拠がなくてそう思っていた訳ではなく、三年ほど前にはゾンビなどの、低位のアンデットが溢れる土地に行ったこともあるから辻褄が合うと思っていた。

……しかし、ここでしばらく暇を持て余して、考える時間がたくさん取れたことによって、ひとつだけ矛盾が生じていることに気が付いた。

……それは年齢。

神殿での鑑定によると年齢は、十三歳(十七歳)、と出ていた。

恐らく、括弧内の年齢は現在の私の年齢で、括弧がついていない方が呪いをかけられたときの年齢だろう。

私がアンデットばかりの土地に行ったのは十四歳のときだ。

誕生日が終わってすぐの頃だったが、十四歳には変わらない。

しかし、鑑定結果は十三歳と出ていた。

つまり、アンデットは呪いに関係していない。

そうなると、十三歳の誕生日から十四歳の誕生日前日までの出来事になるが、そうすると私にはひとつしか思い当たることはない。


「……あのクソ野郎が関係しているのか?」


窓に映る私の顔は、野性の獣にも引けをとらないくらい険しくなっていた。

黒と白の混じった髪が私の片目にかかって。

私はそれを忌々しげにかきあげた。


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