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―Side― 集う者達

気軽に感想いただければ作者のモチベに繋がります!

よろしくお願いいたします


要望等あれば是非コメント下さい!

結構読んでくれている方が居て感激です(笑) どうぞこれからもよろしくお願いします!

私事、アリス・ブランヒルデは城の地下にある一室へと赴いた。

そこには見慣れた”装置”と大きな液晶ディスプレイが備わっている、ある意味この世界では異彩を放つ部屋だ。


「それにしても、この完成度…たかが数日でこんな施設が完成するなんて、思っても見なかったわね」


思わず彼の技術力には感心させられる。

いや…ここは彼女達と言うべきなんだろうか?


「けど、大丈夫なんでしょうね? ここまでの施設と材料を用意するのもタダじゃないでしょ?」


ピピッ!


『そうですね。 艦長には極秘にしている事なので、どう誤魔化すか…最低2ヶ月は考えていましたね?』

「はぁ…悪かったわよ」

『まぁいいでしょう。 ここは大目にみましょう――では、どうぞ』


私は彼女こと”アルジュナ”の音声を聞き、ディスプレイの前に立った。

そして―――


「さて? 集まって貰ったのは他でもないわ、アルメイア、イルダ。 そして…ハイリア。 ようそこ、我らが組織”リベリオン”へ」

「リベリオンか…まぁ、悪くはないな?」

「そうか? なんか厨二くせぇだろ?」

「まぁ~僕はどっちでもいいっすけどね~!」


まるで昔馴染みの様に会話を交わす3人を見て、思わず微笑む。


「全く、元気そうでなによりね。 というか、イルダ! あんた相当危なかったみたいじゃない?」

「あはは…そりゃもうかなり? あいつに助けて貰わなかったら…本当に死んでたぜ//」


だが、そのリアクションを見て私とアルメイアは確信した。


「おい待て、イルダ! 貴様、まさかとは思うが…奴に惚れたんではなかろうな!? えぇ!?」

「ぐ、ぐぇ!! ちょ、ちょっとまて! アルメイア!!」


イルダの首根っこを掴み、凄い剣幕で睨んだアルメイア。

あれは滅茶苦茶怒っている…

 

「あれ~? もしかして、”イルダちゃん” 彼に攻略されちゃったんっすか? あれれ~?」

「てめぇ! 殺す! てめぇだけは絶対に殺す!」

「無理無理~! だって僕はこの中で一番強いんですからね~? うひひひ! 伊達に100年長くいきてないっすよ!」

「まぁ、所詮ハイリアも”この4人の中で”強いだけだ? 解っているだろう? あいつめ…あろう事か奇跡レベルで生存していたと思えば、あいつの傍に居ると聞くではないか! どうなっている!? 結局私達は奴の前では無力なのか!?」


と荒れ始めたアルメイア。

無理もない…急にライバル出現かと思われれば、ここに居るべきだった人間が1人…欠けているのだから。


「「「「サラ…」」」」


私達が口を揃えて名を告げたその人間は…彼の傍で日々を過ごしている。

何食わぬ顔で、大きな秘密を隠しながら。


「しかし、流石っすね~! こんな世界でも辛うじて生存出来ていたなんて、流石はあの人っすよ!」

「全くだ。 それに私達の様に予言の書の存在を知らなかったんだ奴は…それなのに、超奇跡レベルで接触し、あろう事か仲間にまで!! 許せん!!」

「そうね。 あれは想定外だったわね。 それに…あんたの接触もよ!!」


私はハイリアにビシッと指を差すとそう告げた。

そもそもこの段階で彼女が此処に居る事が色々と想定外の事なのだ。


「およ? いや~…まさか接触するとは思っても見なくてっすね? キャラを維持するのが結構大変だったんすよ? まぁ、正直…一泡吹かせてやろうと思って本気で攻撃したのに…ボコボコにやられたっすけどね?」

『当たり前です。 正直な話をすれば、あれでも艦長は30%の力しか出しておりません。 一泡吹かせたいのであれば、惑星そのものでもぶつけなければ意味がありませんね』

「まじかよ…そこまでなのか? あいつの力は?」


確かに、あいつの力は異常だ。

この世界のルールがあるとはいえ、それを無視した力。

正直、チートなんてそんなレベルの話じゃない。


「だが、アルジュナよ。 惑星をぶつけたとしても―――」

『えぇ。 僅かなダメージを与えられる位でしょう』

「あはは…そりゃ笑えないっすよ流石に?」

「全く、秘密があり過ぎるのよ。 あいつは! まぁいいわ! 今日はそんな事を話しに来た訳じゃない。 そうよね、皆?」


皆を見ると、大きく頷いた。

そうだ。 私達の目的はそんな与太話をする事ではない。

これからの事について、話し合う為にこうしてあつまったのだ。


「ごほん! じゃあ、え~っとまず! 僕からいいっすか?」

「えぇそうね。 どうぞ」

「え~僕が調べたところですね? この世界の組織表は大きく4つに別れるんすよ。 とはいえ、表向きは…っすけどね?」

「表向きだと?」

「はい。 僕らの存在が、それを大きく覆す要因になるんすよ。 恐らくですが、残り3つの組織に加えて。 そうすっね、少なくとも後3つの魔界の存在。 それが今後の課題になると思うんすよ。 正直、こればかりは存在すると言っても過言ではないっすね。 そして僕達はこの世界のルールを破った。 意味はお分かりっすよね?」

「「「…」」」


恐らく。

ここから先の話はだれしもが予想していた通りの発言が来るに違いない。


「矛先は。 僕らに向いた筈っすよ。 これからの事を…じっくり話し合うとするっすよ」

「あぁ、そうだな」

「ったく。 しゃあねぇな」

「そうね。 じゃ、全員の話をまとめるわよ!」


こうして私達の話し合いは夜通し続くこととなった。

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