79.夢の中でバトル!?
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嫌々ながらにも俺は彼女ら2人を組織の一員とする運びとなった。
何度も何度も…何度も何度も…まるで俺と言う人間を理解しているかのような、しつこい説得の末。
俺が折れる結果となった訳だが。
まだ何となく納得できていない自分が居る。
なんせ―――流石に今回ばかりは事情が違う。
というか、流石に周りの目も気になってくる!
外から見ればまるでハーレムを生成している様じゃないか。
だが言わせて欲しい。 俺にそんな気はさらさらないと!!
ハーレム? 色んな女性と関係を持つ!? 童貞の俺が!? そんな気概があるわけないだろう!!
とまぁこんな調子で眠りに付いたもんだから、どうやら俺は”悪夢を見ているらしい”
「なんだここ…?」
夢の世界に間違いなんだろう。
だがしかし、どうも感覚が変だ。
まるで現実世界かの様に意識があるし、この景色はまるで―――
「日本…」
見渡す限りのビル街、しかし一切として人の気配を感じる事が出来ない。
交差点の上で1人。 静かに佇んでいる気分だ。
(アルジュナ?)
………駄目だな。 こっちの反応はない。
暫くして、目の前に姿を現した者が居た。
「……よっ! 俺」
ニコッと気持ち悪い笑みを浮かべる、まるで俺にそっくりな男。
成程。 俺は笑うとそんなに気持ち悪い顔になるのか。
こうして間近で見ると尚気持ち悪い。
服装は普通の恰好ながらにも俺にはない…何か優しい雰囲気を感じる。
「……はぁ」
「ちょ! いきなりため息かよ!? もうちょっとこう~あるだろう? リアクションがよぉ?」
いや、こうして少し会話して解った。
お前は正真正銘――俺だ。
なんというか、面と向かって”元の世界に居た”自分の未来を見ている様な気分になる。
「で? 態々こんな事をして何の用だ? 言っとくが、今更並行世界の俺とか言われても驚きはしないからな?」
「お! 鋭いねぇ、流石は俺! ただまぁ、そりゃ…それだけの人生送ってりゃ…こうも卑屈になるかぁ~。 流石にお前の人生は俺も送りたくはねぇな」
流石は俺と言うべきか。
軽口を良く叩く奴だ。 まぁ、俺なんだけど。
「で? この景色はなんだ?」
「おっとそうだった! 忘れてたぜ。 この世界は、まぁ…所謂俺の残留思念?って奴が形になった景色だ。 本当なら、この力を嫁と息子の為に使おうと思ってたんだがな? お前が居るとなれば話は別だ。 色々言いたい事があるだろうよ、この俺にな? だが、こればっかりは正直な話さ? 俺自身にも解んねぇんだわ。 すまねぇな」
頭を掻きながら、平謝りする男。
「そうか。 まぁ、色々と裏事情を知ってるせいか。 そこまで驚きもしないな」
「あははは! そうかそうか! 流石は俺! とまぁ、無駄話はここまでにして…と。 俺自身、力を使い過ぎたせいで時間がないらしい? じゃ、そういう事で。 ちょっくら俺と戦ってくれるか?」
真剣な顔付になった男は拳を突き出し戦闘態勢に入った。
「いいだろう。 戦う意味が解らないが、お前も俺だ。 何か考えがあるんだろう?」
「流石…俺だな!?」
「!?」
早い!!
一瞬で詰め寄って来た男は俺の頭部目掛けて鋭い突きを繰り出す。
が―――
「うへぇ。 お前? ただの一般人じゃないな?」
それを避けた俺は男にそう告げる。
あの鋭い拳と身の熟しからして、こいつは普通の人間ではない事が理解出来た。
まじかよ。 お前も何かしらやべぇ事に巻き込まれた口か?
「まじか~…殺す気で行ったんだけどな? あれをあぁも簡単に避けるかよ? っち。 やっぱり”こっち”じゃ話にならねぇか? だったら…これならどうだ?」
バチバチバチ!!
「!?」
目の前の男はバチバチと全身に電気?の様な物を走らせていた。
いやいやいや! 何それ!? ファンタジー!?
「わーお…」
「とまぁ、実の所俺は事故死じゃないんだなぁ~これが。 漫画とかでよくあるだろう? 能力者同士の争いって奴? それに敗れて、死んじまった訳。 志半ばで散った俺だが、この世界に2人が迷い込んだだけ…良しとしようじゃねぇか。 あっちもあっちでクソみたいな世界だ。 なんせこのままの展開で行くとだ? 絶対に2人が巻き込まれる気がしねぇか?」
「あぁ~まぁそうだな? 確実に巻き込まれそうだな」
「だろ~? だったらこっちの方が百倍マシな気がしてな? 一か八かだったが、お前が居てくれて助かったぜ。 しかし、お前はなにか煮え切らない感じがするんだろう? だからこうして、直接会いに来てやったんだよ」
説得。 っていう雰囲気でもなさそうだ。
ただまぁ。
「なぁ。 俺よ…お前だけ能力使えるとか卑怯じゃね?」
そう。 先程から何度も挑戦はしているものの、俺は一切能力が使えない。
これでは一方的な戦いすぎる。
というか、夢の世界なら尚更…向こうに分があるんじゃ?
「いやぁ~だってよぉ? お前が力を使うと…俺。 絶対勝てないじゃん?」
あ、こいつ…卑怯な手を使ってても俺に勝つつもりだ。
そう俺は感じたのである。
「っふ。 確かに、俺の力は色々と卑怯臭い所があるからな? だが、一方的に負けるのはごめんだぞ? すぅ~はぁ~」
これはこいつの世界だ。
確かに俺が勝てる要素はないのかもしれない。 しかし! よくよく考えて見たら、こいつは俺であり…俺はこいつだ。
こいつが能力を使えて俺が使えない? そんな馬鹿な話がまかり通ってなるものか。
「アルジュナァァァァ! 応答せよ!!!」
「!? おいおい! んなこと言っても無…」
シーン。
やっぱり駄目か。
ピピッ!!!
『ごきげんよう艦長。 こちらは精神世界か何かでしょうか? 睡眠中でありながら、この様な事態に巻き込まれているとは…やはり艦長ですね? 相手は…成程。 戦闘システム起動致します』
「ふふふふ…流石はアルジュナだ。 よくやったぞ」
「はぁ!? お、おまえ! それはナシだろ!! 卑怯だぞ! 卑怯! その力は反則~! はい、反則!!」
「ふっ。 反則もクソもあるか。 一方的にボコられるのは、俺が好きじゃないんでなぁ? 行かせてもらうぞ!! フルドレス!!」
『了解。 ユニット転送開始―――』
ガチャン!!!
「お、おま!! それは無しだろぉぉぉ!!」




