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5.アーティファクト

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よろしくお願いいたします!

「アーティファクト?」


聞き覚えのない言葉に首を傾げる俺はそう発言した。


「そうよ! あの船ガーンデーヴァは1000年以上前につくられ、封印されていた船だったの!」

「へぇ~…」

「え? リアクションそれだけ?」


なんでもアリスの話によると、あの船ガーンデーヴァは聖遺物とされる代物だとか。

基本的に組織で運用されていたAI搭載型の無人兵器の全てはこいつらがベースとなっている物も多く、全ての武装、全ての兵器はガーンデーヴァがベース。


「じゃあ何か? 言わば俺の船は技術力の集大成だと?」

「そうよ! ずっと疑問だったんだけど? なんであんた1人であの船が動かせてるのよ!? なんとなーく。 異世界の人間だから? 勇者だからかな~?と思う事にしてたけど! どう考えてもおかしいわよ!? あの船は最低1万5千人以上の乗組員が必要な筈よ!?  操縦手から技術者までなんでもかんでも!」

「いや、その必要はない。 なんせ基本的な処理はアルジュナ1人で十分だ」

「は?」


確かに俺の船ガーンデーヴァはマニュアル操作基準であればそれ位の乗組員が必要だろう。

しかし、基本的な操作から処理までアルジュナ1人で十分だと知った俺は乗組員の乗船を断った。


「嘘でしょ? そんな事一言も…」

「まぁ、ぶっちゃけると。 お前等組織の人間はこっち側が誰も信用してなかったからな?」


俺の言葉を聞いた途端。 一気に肩の力が抜けた様子のアリスさんは「あはは…あはは…」と虚空を眺めていた。



それから5日程して。

気持ちを入れ替えたアリスから色々な事を学んだ。

例えば、ドラゴンの肉は焼けば美味いとか…あの黒い石の正体は魔石と呼ばれるものだったり。

後は俺の魔力量について。 化け物染みた量の魔力が溢れているらしいが、常に何かに吸われているらしい。



カンカンカン!


「はぁ、はぁ、はぁ…本気で言ってんの!?」


相変わらずボーッと過ごす俺は目の前の戦いを眺めていた。

円卓騎士のリーダー、アーサーにアリスが戦いを挑み、今に至る訳だが―――


『%#$&#%&$#&%$?』


まぁ、私にかかればこんなものです。とドヤ顔で発言している様にも思えるが、今は黙って置くとしよう。

現状―――アリスは一打もアーサーに攻撃を与えられていない。


「私もこの世界では化け物って呼ばれてるんだけどね? それでも…あんたは異常よ? 動きは私の方が勝ってる筈、それでも攻撃を加えられないという事は。 単純な腕の差って訳…か」

『%&#$&%#&%$#&%$』

「なんて言ってんの?」

「あ? もうすでに250回は殺したって」

「はぁ、でしょうね? 魔法も効かないんじゃね? じゃ、本気だしてもいいわよね?」


その瞬間、周囲の空気が変わった。

剣を地面へ突き刺したアリスは天に腕を掲げ叫ぶ。


「勇者解放!!」


チュドン!!

何処からともなく稲妻がアリスへ降り注ぐと、髪色は真っ赤に染まり…瞳の色も赤く発光していた。

わぉ。 ファンタジー。

流石にこれはアーサーも分が悪そうだ。


ピピッ!

『アーサーから専用ユニットの装着要請が届いております。 受諾致しますか?』


そりゃあ、向こうも第2形態になった訳だし。

こっちも要望をのむしかないだろう。

俺は目の前に現れた”許可””却下”ボタンを見つめ。 

許可ボタンを押した。


「これでどうか―――ん? なんで動かなくなったの?」


流石はアリスさん。

無防備な状態になったアーサーを不審に見つめ続ける。

それから数秒の事である。


キュイン!!

再起動を果たしたアーサーは持っていた鉛の剣を後ろ放り投げ。


『#$#%#(承認――専用ユニットの装着を許可致します。 尚、この音声は警告です。 周囲10m範囲に滞在中の方は――速やかに退避を願います。 ユニット・エクスカリバー…来ます)』

「へ? 何よそれ!? 聞いてない聞いてない! 聞いてないわよ!?」

「お前等~来るぞ~」

『『『『『$#%#%$#%#$!!!』』』』』


俺達全員は全力のバリアを展開した。


「は?」


ズガン!!!

先程は違い爆音と共に降り注いできた3m程の巨大な剣。


「ちょ、ちょっと待って? その巨大な剣は何…?」


幅5mもある不格好な剣を前に困惑するアリス。

だが、奴は止まらない。


ガチャン!

『ユニット・インストール!! エクス…カリバァァ!!』

「へ?」

『承認。 総合ユニットのロックを解除―――専用フィールドを展開―――ユニット装着シークエンスへ移行―――』


ガチャン、ガチャン、ガチャン!

重厚感ある装着音を聞いて、俺達はバリアを解除する―――いや~久々に見たが派手な演出だ。

ものの数秒の事である。 黒一色で地味だったアーサーは一変。

ヒロイックなカラーリング目立つ騎士風の何かが、アリスの前に立ちはだかる。


『では、こちらも本気を出させて頂くとしようか? 元総司令官殿?』


巨大な剣を構え、そう発言したのは紛れもないアーサー本人である。


「ちょ、ちょっと待ちなさいよ? 円卓は喋れないんじゃないの!?」

「ん? あぁ…あの状態だとな? そうやって専用ユニットを装着すると喋る」

『我が名はアーサー! アリス殿、いざ参らん! 我が本気の一撃…耐えられるかな? 集え! 我が力! ソードファンネル!!』

「ちょっと! ちょっと何よそれ!! け、剣が浮いてる!?」

『$#%#%$$#&?』


近くに居たモードレッドが『いきなりソードファンネルとか、騎士道精神に欠けません?』と発言してきたが…その意見には激しく同意だ。


結果。

大人気ないアーサーにボコボコにされたアリスは泣きながら俺に抱き付いて来た。 


「うぐっ…ひぐっ! ひどい! 酷いと思わない!? 完膚なきまでボコボコにするなんて! しかも自分は手を下さずよ!? うわぁぁぁぁぁん!!」

「そ、そうだな。 よしよし、よしよ~し」

『!”#”!#!#”#!”#!』

『な、何もそう怒らんでもよいだろう!? モードレッド! え? いきなりソードファンネルとか馬鹿だ? 馬鹿とはなんだ! 馬鹿とは! リーダーだぞ!? リーダー!?』


様子を見兼ねてか、近くに居たランスロットが仲裁に入っていった。


『#”$%$##$$?』

『#$#””!!!!』

『…そ、そうだな。 今回は確かに大人気なかった…す、すいませんでしたぁぁ!! (ユニット強制解除)』


一瞬で分離後、ドッキングしたユニットは宇宙そらへ消えていった。

暫くの間、アーサーは円卓の皆に責められていた事は言うまでもないだろう。

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