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95.救難信号

待たせたなぁ!! みんな!! すまねぇ!!許して下さい年末インフルの年越しからの謎の風邪でした(土下座)

更新頻度増やすんで許して下さい!!(土下座)

性能テストも含めて、暫く砂漠のど真ん中で戦闘を続ける事1日。

いい加減サンドワームの姿を見るだけで反吐が出そうなレベルだ。

というか、この砂漠にはこいつらの様な虫しかいないのか!? もっとあるだろう! こう~巨大なサソリとか!色々!!


「で? アルジュナ? テストは順調か?」

『……』


だが、問題なのはそれだけじゃない。

こう態々俺が話しかけても、先程からアルジュナは無視を続けている。

こんな事は今まで無かったはずなんだが、何か深刻な悩みでも抱えているんだろうか?

いや! そんなことは無いだろう! こいつが悩むなんて!!


「おーーい」

『…………』

「おー…」


ピピッ!!


『―――特定完了。 ノイズが凄まじいですが、救難信号の探知を致しました。 艦長。 目的地へのガイドラインを表示致します。 移動を――』

「は?」


だが、目の前に表示された所属不明の反応という文字を見て。

俺の答えは決まった。


「解った。 補助スラスター起動。 姿勢制御システム解除後、全権限を俺に渡せ」

『ありがとうございます。 システム、戦闘モードへ移行。 肩部補助スラスターの起動を確認。 前方へバリアフィールドを展開―――何時でもイケます艦長』

「目的地まで10㎞か…キューブウエポンを使う」

『了解。 サブアームを展開―――コンテナより、シールドブースターを選択―――どうぞ』


腰辺りから現れた隠腕が背中のコンテナからキューブ状の物を取り出した。


『キューブウエポン。 残998―――』

「だから、いちいちカウントは要らないって言ってるだろ? まぁいいけど…」


俺はそのキューブ状の物を力強く握る、するとその瞬間―――光り輝いたそれはいつの間にか2mは越えよう大きさの巨大なシールドへと変化した。


「即席シールドブースターねぇ」


思いの他見た目もちゃっちぃ…まぁコスパの問題的にデザイン云々の文句は言ってられないだろうな。


「しっかし、強度もこんなもんか…まぁ移動用の即席パーツと考えればこの辺が妥当か。 いくぞ? ブースト!!」

『シールドブースタ点火。 バリアフィールドによる摩擦抵抗を減らします―――では』


ガチャン…

シールドへ跨った俺は腰を低くした。

ちゃんと足が固定されたのを確認し―――


「オーバーブースト!!」

『ラジャー。 ブーストーON』


ドゴン!!!


凄まじい衝撃と共に俺は一瞬にしてその場から姿を消した。




――――一方その頃、問題の救難信号を発する人物はというと――――


ピーピーピーピーピーピ―ピ―ピー


「くっ…流石にきつい」

「どどど、どうする感じこれぇ!? 正直さぁ、あ~しには無理だかんね!? 砂漠の上で戦えと無理ぃ~~!」

『アーマー損傷率74%。 これ以上の戦闘続行は危険です。 直ちに戦線を離脱して下さい』

「りり、離脱って、ど、ど、ど、どうすればいいつーのよ!! ねぇマシロ!」

「五月蠅い、ネネ…今考えてる所」

「い、いまぁ!?」


等と敵に四方を囲まれながら、絶望的に状況でもそんなやり取りをする私事”マシロ”は戦闘用のアーマーを纏いながらも敵に苦戦していた。

各部肌の露出は多いものの、私の身体全身を纏うようにコーティングされたそれは最強とうたっても過言ではなかった。


というのも、これは全て”前の世界”での話だ。

隣では黄色いカラーの近接戦闘用のアーマーを纏う彼女の名はネネ、同じく異世界からこの世界へと迷い込んだ私のパートナーだ。

ただ彼女のアーマー含め、私のアーマーも地上戦を想定して作らてはいない――なにより。


「じゅ、重力ってこんなにきついんだ…アーマーがあっても正直やばいっての…」


ネネも相当参っている様子だ。 それに加えて、この磁気荒らしと謎の生物。

まるで私達の居場所を把握しているかのように、次々と砂の中から飛び出してくる。


「…ナビ。 バリアの使用は?」

『不可です。 長くにわたる戦闘、及び砂の影響でジェネレーションの出力が不安点な状況下にあります』

「そう。 絶体絶命…ってやつ」

「ちょ、ちょっとマシロ!? あーし!死ぬのは勘弁なんだけど! こんなところで死にたくない! ぜったい嫌!!」


等と言われても正直、アーマーのメンテナンスすらままならない私達が地上の…砂漠に放り出されたとなると、もはやここまで。

諦めるという選択以外私達には残されていない。


「…だけど、救難信号を発しても反応が無い。 つまり、そういう事。 というか、この世界へ迷い込んで解っていた筈。 本部のサポートなしでは、私達はこの程度の存在…」


とるに足らないとはまさにこのことを言うんだろう。

たとえそれが世界を救った英雄だったとしても、この世界にとって私達はその程度の存在でしかない。


「世界を救った英雄がこんなので死ぬなんて…やだぁぁ!!」


ネネの反応を見てか、私も流石に心に来るものがあった。

あれだけ2人で頑張ってきたのに、結局こんなところで…見知らぬ地でまるでゴミの様に死んでいくのかと。


『高熱源反応を確認』

「な…うそ…」

「へっ?」


ドゴン!!

更に追い打ちをかける様に、私達の目の前には見たことも無いほど巨大な生物が姿を現した。

ざっと見積もっても数十メートルはくだらない。

表示された装備の残弾を確認する。 駄目だ。 長くにわたる戦闘のせいで真面に使用できる装備も存在していない。


だったらこれしかない。

最悪の選択かもしれないが、彼女が生きているのあればまだ希望はあるかもしれない。

例えこれが最後だったとしても彼女だけは、彼女だけはなんとしても逃がさないと―――


「…ナビ。 ジェネレータの出力を上げて…」

『…ですが』

「早く!」

「…マシロ? な、なにしてんのよ!! ちょっと!!」


私の行動を止めようと背中のジェネレータの電源を切った、だけどもう遅い。

ここまで無理をさせたジェネレータだ。 出力を大きく上げれば大規模な爆発が発生する。

これであいつをしとめる事ができれば!!

だが、そこでジェネレータが暴走する事はなかった。


「な、なにを? ナビ!?」

「マシロ! あんたいい加減に!!」

『超高速で接近する反応を確認―――ジェネレータの出力を省電力モードへ変更いたします。 お二方、命運は尽きていないようですよ?』

「へ?」

「う、うそ…」


レーダに表示された反応はとてもじゃないが私では到底追える速度ではなかった。

現れた文字は”Unknown”機体識別は不明、おまけにこちからからはハッキリと反応を捉える事が出来ている。

と言う事はおそらく、向こう側からは私達の位置を特定しているのだろう。


なんせ―――


『おやおや。 この世界にも我々に似たような存在が居るとは…しかし。 なんとも古い装備ですね。 旧式なのですか?』

「「!?!?」」


つ、通信に割り込んで来た!?


『はじめまして。 こちら、彼女達のサポートを担当しております。 ナビです。 現在、危機的状況下にある為―――我々の救助をお願いしたいのですが』

『ご丁寧にどうも。 こちらはサポートシステム・アルジュナと申します。 ナビですか…なんとも普通でありきたりな名前ですね。 受け狙いのブラックジョークか何かですか? しかし――』


ピピッ!!


「ったく。 うるせぇぞアルジュナ! 喧嘩するなら後でやれ!」

「「!?!?」」


何やら男性の声の様なものが聞こえたかと思うと、女性らしき声の人物は静かになった。

ちょっと待て、サポートシステムのアルジュナ?ということは、彼女はナビと同じ? で、でも…普通に人間味を感じたというか…。


『失礼。 我が主に叱られたので冗談はこの辺で―――では。 あなた方を救助いたしますので、そこから一歩たりとも動かない様にお願い致しますね? 何故なら――』


ズガン!!!


「ひ、ひぃぃぃぃ!!」

「な、なに!?」


途轍もない爆音と激しい爆発が目の前で起こる。


「グギャァァァ!!」

『と、この様に攻撃しますので。 流れ弾に当たって死なれては困ります――そして、主? 私がいいと言ったら撃ってくださいとお願いした筈ですが?』

「馬鹿か!! んなもん待ってくれる奴が何処に居るんだよ! あれは魔物だ。 待ってくれる訳ないだろ! というかお前はあの2人の支援に回れ! こっちが引き付けておくから」

『了解。 では、お二方の支援に向かいます』

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