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89.いざ巨大宇宙船内部へ

気軽に感想いただければ作者のモチベに繋がります!




よろしくお願いいたします。


長らくお待たせいたしました! エタる事はしたくない!! のでまだまだ更新していきますのでご安心を!(笑)

巨大兵器バーデクスコアの操縦をリオンに投げた俺は、フォローをアルジュナに頼み…俺は1人で逃げた宇宙船を追う事にした。

ん? 宇宙船は消えたんじゃないのかだって?


例えそうだとしても、あれは所謂ステルス…周りの風景に溶け込んだに過ぎない。

勿論の事、既にあの宇宙船には追跡用端末がガッチリ埋め込まれている。

念には念を、念のために強い粘着性を持つ液体を付与させておいたが問題はないらしい。

なんせ―――


『内部に侵入―――成功致しました。 所詮は鉄くず、ゴミ以下のクソ性能でしたね』


とこの様に、殺る気満々のアルジュナ。

何故か昔から、宇宙船――というか、謎の文明の飛行物体を発見するとこうも人が変わる。

ジェラシーなのか…はたまた対抗心からなのか、よくわからない。


とまぁ、ここまでくれば話は簡単だ。

内部に小型追跡機が侵入成功したとなれば、話は早い。


『テレポーションシステム起動―――追跡機の安全を確保――カウントダウン開始。 3――2――1』

「じゃあ、いくとするか」

『起動―――』


シュン!!


ほんの一瞬の出来事である。

瞬きをするコンマ数秒の間に俺は、見知らぬ施設内への侵入を成功していた。

どうもこの宇宙船、見掛け倒しもいい所だ。

中古か何かなのか? と疑うレベルには必要なシステムが何一つ備わっていない。


外見は宇宙船そのものだが、こうも警備が手薄ではネズミ一匹探すのにも苦労するに違いない。


『全体スキャンを開始―――モニタ上にMAPを生成致しますので、しばらくお待ちください』

「了解…」


おまけにこの船全体をスキャニングしているのにも関わらず、警報のひとつもならない。

普通ならそれ相応の警報音が鳴り響いていてもおかしくはないんだがな?


「施設は最新、この通路だって見たこと無い技術だ。 が、しかし…こうもズボラな警備体制があるかね普通?」

『カメラひとつ見受けられません。 舐めプも酷い所です。 どうです? 景気づけにひとつ、ここらで大穴を1つ――』

「いや? んな事したら、沈むからなこの船?」

『そうですか、誠に残念です』


俺は今のアルジュナが残念で仕方ないけどな?


しかしまぁ、たいした設備だ。

外観はダサい事このうえないが、中身は最高の設備が備え付けられている。

最新医療器具に武器庫、おまけに演習所らしき場所まで確認できるではないか。


「まさか俺以外に、これだけの設備を兼ね備えた戦艦を所有している人物がいるとはな?」

『ですがそれだけに過ぎません。 この船は戦闘を視野に入れた設計は何一つされておりません、言わば民間用ともいえましょうか?』

「確かにな。 見たところ、バリアらしき存在も確認できなか―――」

『いえ。 電磁バリアであれば存在しています』

「あえ? あるのか!?」

『はい。 と言っても、あまりに幼稚な設計故―――そこに触れる事はありませんでしたが』


幼稚か…お前がそういうって事は、”気にする程度の物ではない”と言う事なんだろうな。

だからこそ、俺はそれ以上の追及をする事はない。

艦内を”見学”する事数十分。

大手を振って歩いているのにも関わらず、全く見つかる気配がない。


というか、本当にこの場所に乗組員は存在しているのだろうか?

ん~…”奴”なら何かを知って居そうだが、こんな場所まで…呼んでくる訳ないよな?


『試しに呼んでみましょうか? あの方であれば、来そうではありませんか?』

「あ~…確かに」


もうそろそろメインデッキに差しかかる、お咎めなしに退散――という訳にはいかないだろう。

となれば後始末も色々と面倒だ。

が、奴を呼べばそれらが上手く纏まるかもしれない。

と思った俺は静かに指をパチンッと鳴らした。


シーン…


『来ませんね』

「あぁ」


しかしほんの数秒後の事である。


ググググ…


丁度真横の空間が歪を起こしたかと思えば、いつの間にやら。


「ご指名ありがとうござます。 これはこれは素晴らしい! 我ら同業者と接触をされたのですね!? 成程成程、今からメインディッシュという所ですかね?」

「『うわ…本当に来た』」


まるで子供の様に無邪気に振舞うタナトスは仮面越しに笑みを浮かべると、俺を手招きし始めた。

何やら既に色々と察したらしい。


「まぁ、そんなところだ。 というか、俺も同伴なのな?」

「えぇ!それはもちろん! 備えあれば何とやら!というではありませんか! それに、面白い話がきけるやもしれませんよ?」

「はぁ…解った」


どうにもこいつは俺を乗せるのが上手い。

だが、そういう性格が嫌いじゃないのは確かだ。


「行くとするか」

「えぇ。 まいりましょう?」

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