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88.大量鹵獲作戦と名の作業

気軽に感想いただければ作者のモチベに繋がります!


よろしくお願いいたします。


お待たせいたしました! エタる事はしたくない!! のでまだまだ更新していきますのでご安心を!(笑) 

「あわ、あわわわわわ!!! ぼ、僕達は何を見せられてるんだろう!?」

「わ、わからない!! だ、だが、こんなのは異常だ!」

「「……」」

『鹵獲用コンテナ装備。 バーデクスコア―――転送―――』

「な、何よあれは!?!?」


前方20m先には魔法陣の様に描かれた紋様が空へ浮かび上がる。

あれは一応、こちらの世界様にカモフラージュする為の演出みたいなものだ。

しかしまさかバーデクスコアにコンテナを装備させるとは…やり過ぎにも程があるぞ!?


ギギギギ!!!


ミシミシと音を立て巨大な何かが徐々に姿を現す。

そして―――


『ポイント演算完了―――投下致します』


ガチャン!!!

何かが弾けた音と共にそれは陸地へと姿を現した。

が―――


ズガン!!!!

「ひ、ひぇ…」

「「「「ぐぁぁぁぁ!!」」」」


目の前の女神風の女性はその場に転げ、後ろのリオン達もまた…あまりの振動に驚いたのか後ろへひっくり返った。


プシュー!!!

ギギギ…


「な、何よそれ!! は、は、は、反則でしょう!! くぅぅぅ…いったいどうなってるのよ! あんな奴の存在、私は聞かされていないわ!!」


そんな彼女を放置するかのように、バーデクスコアは起動を開始。


「きょ、きょ…巨大ロボだ!」

「「「きょ、巨大ロボ???」」」


『バーデクスコアの起動を確認―――操縦権は艦長へ。 どうぞ――』


要塞兵器”バーデクスコア”

全長70mにも及ぶ超巨大兵器であり、完全無人操作が可能な”作業用”兵器である。

こいつにはガッカリした事も多かった。 

図体は巨大で、おまけに動きも鈍い、しかも攻撃と言えばパンチとキック位のものだ。


しかーし!! こいつにもしっかりと利点はある!

持ち前の装甲と精密な動き――それを兼ね備えたこいつであれば、いくら動きが遅くとも…あのノロマ共には丁度良い平気なのだ。

まぁ所謂、滅茶苦茶巨大なラジコンと思ってくれればいい。



「んでもって。 あとは簡単な作業だ。 背中のコンテナを掴んでから~」


バーデクスコアの操縦権を得た俺は背負ったコンテナを掴むと―――


ゴン!!!


「へ?」


まるで小さな蟻を捕まえるかのようにコンテナの中へと蒸気騎士ミストナイトを無理やり閉じ込めた。

そう――プランB…それは至ってシンプルだが、かなり効率的な作業なのである!


後は簡単だ。


ゴン! ゴン!! ゴン! ゴン!!


無邪気にはしゃぐ子供の様にコンテナを次々と蒸気騎士ミストナイトの頭上へ被せていく。

しかし流石はWLAH部隊。

一体残らず全ての蒸気騎士ミストナイトを良いポイントまで誘導してくれている。


これで作業は捗るばかりだ。

というかまて? さっきから俺はこの調子で作業をこなしているが…あの女神風の女―――


ブォーン!!

頭上を見上げた時には既にUFOが姿を消していた。


「おいまて。 まさか普通に逃げたのか?」

『えぇ。 普通に逃げていましたよ――追う必要性も感じられませんでしたので、放置しておきましたが? 追いますか?』


そう、残念ながら姿を消している様に向こうは思えているかもしれない――

が、俺のレーダーにはバッチリと反応が残っている。

追おうと思えば行けるが、いまはこっち優先のほうがいいだろう。

それに――


「おい、リオン? なんならあいつに乗ってみるか?」

「ふぇ!?!?」


後ろを振り向けば、まるで少年の様な眼差しで俺の事をひたすら見つめている人物が気になって仕方なかった。

俺には解る。 あいつ、意外に隠れオタクなんじゃないかと。


なんせさっきから目線はバーデクスコアに集中している。


『艦長? まさかアレに搭乗させるつもりですか? アレのコアユニットは相当な―――』

「ふん。 いいかアルジュナ? あんなあいつの視線を見て、お前はそれがまかり通るとおもっているのか? それにあいつはそこらの人間と身体のつくりが違うんだ。 バーデクスコア位ならいけるだろう?」

『―――――どうなっても責任は』

「あぁ。 あいつ持ちで」

『承知致しました』


という訳で、あの純粋無垢な少年を大好きなロボへ搭乗させてあげようではないか!?

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