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22話(76話)


 姉妹の戯れが終わったのを確認した頃には太陽が顔を出し始めてた。

「二人とも僕はそろそろ戻らないといけないからここらで失礼するね」

「ちょっと待って、もしかして私達をここに置いて行くの」

「そうだけど、何か問題があるの?」

「あるよ、お姉ちゃんと二人きりだと酷い目にあうから二人きりにしないで」

 妹が鬼気迫った表情で頼んでくるが僕にもやらなければいけない事があるんだ。

 だからと言ってこの姉と二人きりには僕もなりたくない。

 僕と妹が悩んでいると妹の下敷きになっている姉が提案してきた。

「だったら私達二人が貴方に同行すればいいんじゃないかしら」

「じゃあ家はどうするの?」

「現状手詰まり状態だから旅に出るのもありかなーって」

「でもお姉ちゃん、私達は外に出てもし見つかったら危ないんじゃないの?」

 妹が姉に期待の眼差しを向けながら訊ねると帰ってきた答えは──

「それなら彼がどうにかしてくれるでしょ」

 ──潔いいくらいの他力本願だった。

 これには妹の目もゴミでも見るかのような目つきだった。

「うーん、予想はしてたけど、してたけども……やっぱりお姉ちゃんに期待なんかしたら駄目だね」

「ちょっとそこまで言う!? 私はただ一番安全そうな手段を言っただけなのに……」

「だからってこれ以上迷惑かけるべきじゃないでしょ」

「それはそうだけど……そうだけどさー、でも私達二人が生きていく上でこれが最善でしょ」

 僕の苦労を無視すればね。

「それに元はと言えば彼が原因でこうなったんでしょ、だからそれくらいしてくれてもいいんじゃないかしら」

「でも家の鍵を開けっ放しにして誰でも入れるようにしてたのはそっちでしょ」

「確かに鍵はかけてなかったけど、でもあの空間には私達しか入れなかったんだから必要なかったのよ」

「それでも僕みたいにイレギュラーな存在がいるかもしれないって考えておくべきでしょ自称天才なら」

「自称じゃないです、ただの事実です」

「そうだね、そうだよね、事実って時には残酷だから天才って事にしておこうか」

「本当に天才ですから、証拠に──」

「お姉ちゃん、そんな見にくい争いは止めて今はこれからどうするか決めようよ」

「本当だよね、今は二人の今後に関わる事を話そうって言うのに関係ない話題を出さないで欲しいよね」

「ちょっと貴方も怒られ側でしょ」

「お姉ちゃん静かにして、それで私達は同行してもいいですか」

 結局その案になるんだ。

「守りきれる自信はないけどそれでも良かったら同行していいよ」


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