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21話(75話)


 姉は新たな術式を作り出す事に没頭しているし、妹は気絶してしまっているから暇つぶしの相手がいなくてつまらない。

 二人もいるんだからどちらかは僕の暇つぶしになってくれてもいいのに。

 姉妹が相手してくれないからやることがない。


 仕方ないから空から家に近づけないか確かめてみる。

 結果は空にも透明な壁があり近づく事はできなかった。

 次に姉妹には気付かれないように足から触手を創り出して地中から近づけないか確かめてみる。

 結果は空中と同じく地中にも透明な壁があった。

 念の為に植物の根のように張り巡らせてもみたが少しの隙間もなかった。

 如何すれば近づけるのか検討もつかない。

 他にもなにか手はないか考える為に気にもたれかかり思考する。


 すると姉が近づいてきた。

「ねえ、さっき如何やって空を飛んでたの!?」

「如何って言われても普通に飛んだだけだけど?」

「普通にって、だって貴方人間なのよね、人間は飛べない生き物でしょ、それなのに如何やって飛んでいたのかしら気になるわ」

「僕の事なんかよりも先に家に入れるようにしようよ」


 普通は家に入る事の方が大事な筈なのに、この姉はどうやら違うみたいだ。

「なんの話しをしているんですか?」

 気絶していた妹がどうやら目を覚ました様で近づいてきていた。


「別に大した事じゃないよ、ただ君の姉が家に入る事なんかよりも僕の事の方が大事だって言ってただけだから」

「っ! それってどういう事?」

「ちょっとその言い方だと誤解を招くでしょ」

 知ってる、そうなるように言ったんだもん。


「でも本当の事でしょ」

「確かに間違ってはいないけど、さっき彼が空を飛んでたから、どんな原理で飛んでいるのか気になっただけなの、決して彼に気があるとかじゃないから」

「……そうなんだ、てっきり好きになっちゃたんじゃないかと思ったよ、そうだよねよくよく考えてみたらお姉ちゃんに恋愛感情なんてものはなかったね」

「失礼な! これでも恋愛感情くらいあるわ、……ただそれよりも知的好奇心が優先されるだけよ、なんか疲れちゃったからちょっと休憩するわね」


 自然な流れでこの場を離れようとする姉の方を妹が掴み姉を止める。

「待ってお姉ちゃん、お姉ちゃんの恋愛感情云々はどうでもいいの、そんな事よりも家の事より彼の事を優先しようとしたってどういう事なの?」

 姉から声にならない悲鳴が出たが、興味なかったので目をそらす事にした。


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