13話(67話)
ルーは戻ってしまったが、僕はまだ眠くなかったので何か珍しいものはないか周囲を探してみる事にした。
探すにしても何も指針もなかったので、取り敢えず川の上流へ向かう事にした。
五分程川の横を歩いていると違和感を覚えた。
周囲に気を配っていたのだが、如何にも魔物の気配が少ないのだ。
一般的に町の外は特別な場所でない限りは魔物の気配がするのだ。
だがここは、上流に向かうにつれて魔物の気配がなくなっていく。
つまり何か特別なものでもあるのだろう。
何があるのか興味が湧いたので歩くのは止め、飛んでいく事にした。
暫くすると魔物の気配が完全になくなった。
魔物が近づかない範囲を円状だと仮定してマップを見る。
するとマップから大体の範囲を導き出せた。
そこからおおよその中心を出して、そこに向かう事にした。
道中に何か罠でもあるかと警戒していたが、驚く事に罠の類が一切なかった。
寧ろ人がいないのではないかと疑う程に自然のままだった。
念の為触手を三本作り出して進むが、やはり罠などはなかった。
中心に来ると、そこには小さな平屋の家があった。
周囲は何も手を加えられていない自然のままなので、人工物である平屋が余計に怪しく見えて来る。
中の様子を見る為に窓から中を覗くが、人の姿も気配もない。
平屋の周囲をぐるりと一周して確認するが怪しいものは見つからなかった。
他に外から調べられる事はなさそうだったので、覚悟を決めて平屋に入る事にした。
入り口らしき扉を警戒しながら開けてみるが、鍵も掛かっていなければ罠がある訳でもなかった。
扉を開ける事で発動する罠でもあるのではないかと思っていたので、この平屋にはがっかりだ。
ここまで来ると罠があるとは思えないが一応警戒はしながら家の中を探索する。
扉を開けるとすぐそこに玄関があり、そこから真っ直ぐ廊下がありキッチンに繋がっていた。
キッチンに入り周囲を確認する。
整理整頓はされており、机の上を触ってみるが埃は積もってなかった。
誰かこの平屋で暮しているのは間違いないだろうが気配はしない。
部屋を一つ一つ見て回るのが面倒になったので触手を作りその先に目を作り各部屋に触手を伸ばし、触手越しに部屋を見ていく。
それぞれの部屋もキッチンと同様に綺麗に整理整頓されており、埃も積もっていなかった。
この平屋が誰が何の為に建てたのか気になるが、日が出始めていたので平屋を出て皆のところに戻る事にした。
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