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12話(66話)


「目的? そんなのアヴェリテアに訊いてよ、僕は指示に従ってるだけなんだから」

 ルーがまるで訝しむ様に見てくるが、そんなふうに見られても他に言う事はない。

「本当に指示に従ってるだけなの? 私にはそうは見えないんだけど」

「そうなんだ、考えすぎじゃないの? 相手は神様だよ、そんな相手を裏切れる訳ないじゃん」

「神様を信仰している人ならね、でもリョウはそうじゃないでしょ。リョウを見ていて神様に忠誠を誓ってるようにも、神聖視しているようにも見えなかったよ」


 そりゃあそうでしょ神様をって言ったって万能じゃないし、まして相手はアヴェリティアだよそんなふうに見るわけないじゃん。

 寧ろこっちに来る前から思ってたけど、皆はなんであそこまで神を信じられるんだろ?

「確かにルーの言う通り信仰とかは一切してないね、でもそれが裏切る理由になるの?」

「それは……その……」

「信仰してないからって裏切るとは限らない、寧ろ僕からしたら信仰している人の方が裏切っているように見えるよ」

 そもそも信仰してないんだから裏切りも何もないんだけどなぁ。


 ルーは僕が言った言葉を真剣に悩んでいるようだが、僕が言った言葉は適当に言ってる事があるから真面目に考えなくてもいいのに。

 ルーがあまりにも真剣に悩んでいるようだったから顔に勢いよく水をかけた。

「っな、何を─」

 そしてもう一発、水をかける。

 話してる途中に水をかけたからルーは噎せてしまっていた。

 回復するまで待っていると数分で回復したようで水をかけてくる。

 それを当たり前の様に避けると文句を言ってくる。


「なんで避けるの! 私に水をかけたんだからそっちもかけられてよ!」

「嫌に決まってるでしょ、何で水をかけられなきゃいけないの?」

「私に水をかけたからって言ってんじゃん、私の話聞いてる?」

「聞いてるよ、聞いた上で言ってんの」

「最低、よく平気でそんな事言えるね」

 最低って、面と向かって言う方もどうなんだろう?

 なんて事を言うとまた怒りそうなので口には出さない事にした。

 それと最低じゃなかったら、聞いた上で言うなんて事しないと思う、って言葉も口には出さないでおいた。

「はぁ〜、なんかリョウと話したら疲れたから私先に戻るね」

 そう言ってルーは川から出ると来た道を戻って行ってしまった。


「はぁ、簡単に怒りすぎじゃないかな、もっと大人になればいいのに」

 聞いてる人がいたらお前が言うなってツッコミが入りそうだが、今この場には僕以外誰もいないから何も返ってくる事はなかった。


「おもしろい」「続きが気になる」

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