5話(59話)
三人に意見を訊きに行くと聖女は何故自分にも訊くのかと不思議がっていた。
アヴェリティアにも事情がある事を伝えると渋々だが納得してくれた。
だが何処に行きたいかという質問は、何処でもいいと言われ結局僕が勝手に決める事になった。
翌日でかける為の準備をする事になった。
と言っても、荷物は無限収納に全部入れてあるから新たに買ったり荷物を纏めたりする必要はなかったし、新たに加わる聖女は荷物を持たずに逃げてきたらしく纏める必要もなかったので、緊急時を対策を決める事が主となった。
アヴェリティアでも、住んでいる所を大まかに知っているくらいで、大して情報はなかったので緊急時の対策と言っても大した事は決まらなかった。
結局大した事もできず一日が終わってしまった。
翌日アヴェリティアに別れを告げ出発する事になった。
聖女はリコリスが羽を広げても驚かなかったのに、僕が背中から翼を生やすと驚かれた。
ルーが既に伝えていると思って僕からは伝えていなかったのだが、ルーは僕が伝えるだろうと考え伝えていなかったらしく、結局誰も僕の事を伝えていなかったらしい。
なのでルーと聖女を触手で掴んで移動しながら、大雑把に伝える事になった。
昼前になったので昼食の為に魔物を狩ることになった。
ついでにルーと聖女の実力も見せてもらう事にした。
ルーはその身体能力を生かし魔物を蹴ったり殴ったりと武器がなくても平気で倒していた。
聖女は今まで魔物と戦った事がないらしく、ルーに守ってもらいながら治癒魔術を使っていた。
リコリスは魔術を基本にした戦い方なので前衛向きではなかったから、ルーが前衛向きなのは助かった。
これで僕が態々前に出なくても良くなった。
通常時の配置は前からルー、リコリス、聖女の順になった。
僕はその場に合わせて動くので配置は決めてない。
配置を決めてから三人に魔物を狩らせてみると、ここら辺にいる魔物は弱かったらしくルーが殆ど倒してしまい、リコリスの出番が余りなかった。
狩った魔物は昼食に必要な分だけ取り、残りは無限収納に入れておいた。
これで当分狩らないでも食料に困ることはなくなった。
戦闘は三人にさせていたので、昼食は僕が作った。
因みに料理の腕についてだが、僕はこちらの世界に来る前から作っていたので普通にできる、リコリスは旅をしている時に僕が教えたのでできる、聖女は孤児院にいた時に手伝いをしていたので少しできる、ルーは今まで一切やってこなかったので殆どできない。
試しに一度教えながらやらせた時は、力加減に失敗して悲惨な事になった。
それ以来ルーは料理を作ることは避けていた。
だが一人だけやらないのは不公平だという事で、ルーを除いた三人で当番を回しルーはその手伝いから始める事になった。




