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3話(57話)


 アヴェリティアが出したお茶菓子を皆で食べているとリコリスが起きてきた。

「少しは落ち着いた?」

 リコリスは僕の質問に頷いて答えただけで声を発さなかった。

 リコリスに聖女が自己紹介をしても頷くだけで声を発さない。

 ルーが心配になったのか声を掛けるがそれでも声を発さない。

 聖女もそのやり取りから声を発さないのには原因がある事を察してくれた。

 アヴェリティアにこっそりリコリスを如何するのか訊かれたが、如何もしないと答え、リコリスに一緒にお茶菓子を食べようと誘う。

 リコリスは頷き僕の隣の空いていた椅子に座って一緒に食べだした。


 お茶菓子がなくなったところで解散する事にした。

 僕とアヴェリティアはその場に残り、三人は寝室に行き今夜は如何寝るのか相談していた。

「それで本当に何もしないの?」

「何もしないよ、あれはリコリスの心の問題だから、僕が無理矢理解決する事もできるけどそれは違うでしょ」

「そっか……それで私のところに来た本当の目的は何なのかな?」


「目的? そんなものはないよ。一仕事終わったからその連絡に来ただけだよ」

「建前は別に如何だっていいんだよ、私は本音が聴きたいの」

「それじゃあ訊くけどアヴェリティアはこの星は、六柱が管理してるって言ってたけど本当はもう一柱いる……いたんじゃないの」

「さ~、如何だろうね」


「成程ね。アヴェリティアって元々この星を管理している一柱に含まれていなかったでしょ」

「如何してそう思うの?」

 如何してって訊かれてもそう思ったからって答えじゃだめだし、どう説明しようか……アヴェリティア相手なら別に良いか。

「他に一柱いなかったか訊いた時の反応がそれを知らない人の反応に思えたから」

「それじゃあ如何して私が含まれてなかったって思ったかの説明になってないよ」

 やっぱりこうなった、説明って面倒なんだよなぁ。


「含まれていたら質問には、いるのかいないのかどちらでもいいけど、知ってる反応になるんだ、けどアヴェリティアは知らない人の反応だった、だから含まれてないって思ったんだ。まあ付け加えるとアヴェリティアがインヴィディアに比べて神様っぽくなかったからって言うのもあるけど」

「最後のそれいる!? 別に要らないよね、何で言ったの」

「…………」

「なんか言ってよ、神様相手に失礼過ぎない!」


 だから神様っぽくないから神様扱いを忘れるんだって。

 なんて言ったら怒りそうだから理由は答えなかった。


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