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28話(53話)


 小屋へ向かおうとしたがリコリスが何かにおびえて歩こうとしてくれない。

 ルーはリコリスを心配して動こうとしない。

 正直に言って面倒だ。一人でいればこんな事にならないのに。

 それでもこの二人は今は必要だから我慢するしかない。

 リコリスを元に戻す方法も手段も特にないし、リコリスが何故おびえているのか興味ないので、触手で二人を包み込んで運ぶことにした。

 触手で包み込む際にルーが何か言ったが聞き取らなかった。

 二人を包み込めたのを確認できたので翼を広げて小屋を目指して飛び出した。


    ■■■


 聖女視点


 城から抜け出して森の中を逃げてていた。

 誰かに見つかってしまうと連れ戻されてしまうかもしれないので、必然的に整備されていない木々の生い茂る所を通っていた。

 おかげで誰にも見つからずに移動することができていたが、整備されていないので動くと木々が当たり服は所々破れたり汚れたりしていた。

 それに戦う術も食用の物を見分ける術を持っていないので、食料が手に入らなくて彼是三日も水しか飲んでいない。


 他にも森の中だといつ魔物に襲われるかもわからないので、落ち着いて睡眠もとれず神経をすり減らしている。

 そのせいで長距離を移動する体力もなくなってきた。

 それに一人で森の奥深くまで来たことはなかったので、心細く不安に押しつぶされそうになる。

 誰か相談すれば一緒に逃げてくれる人はいたのだろうか?


 そんな事を考えても今更遅いという事もわかっている。

 だからこそ何処か落ち着いて休憩できるところはないのかと今も森の中を歩き続けている。

 無心でひたすら歩き続けていると少し開けた場所に小屋が建っていた。

 こんな森の中に綺麗な小屋がある理由わけはわからないが、綺麗な小屋という事はこの小屋なら魔物に襲われる心配もなく安心して眠れる筈だからもう何でもいい。

 小屋は鍵など掛かっておらず中に簡単に入ることができた。

 これで一息つけると椅子に腰を掛けて気を抜くと、今まで溜まっていた疲労や落ち着いて眠れなかった事もあり座って数分で眠ってしまった。


 目を覚ますと外は昼間の様に明るかった。

 恐らく一日中眠っていたのだろう、そんな事を考えていると何やら良い匂いがしてきてあまりの空腹にお腹が鳴ってしまった。

 その音が聞こえたのかキッチンから女の子が顔を覗かせていた。

「目を覚ましたんだね。今からお昼にしようとしてたんだ、如何だい君も一緒に食べる?」

 女の子は私が起きたことを確認するとそんな提案をしてくれた。

 私は四日間水しか摂っていないので勢いよく頷いてしまった。

 女の子は私を微笑ましそうに見て、もう少しでできるから待っている様に言ってまた姿が見えなくなった。


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