27話(52話)
部屋全体が光を放ち視界が光に包まれた。
光が消え周囲を見回すと三人が横にいた。
だが場所が元いた部屋ではなく森の中だった。
マップで確認すると此処は結界の外側だった。
如何やら結界は破壊できなかったがルーとクリストフを結界の外に連れ出す事はできたようだ。
マップを見るのを止め顔を上げるとクリストフが今までに見たことのない白い剣を振りかぶっていた。
咄嗟に『観測者』で認識速度を上げてギリギリで躱す事ができた。
念の為にと『血肉化』で白い剣を視てみたが何も視えなかった。
今まで神具であっても名前くらいは視えていたがそれすらも視えない。
クリストフは二人には当たらない様に剣を振るっていたが、邪魔だったから二人を触手で無理矢理少し離れた位置に運ぶ。
同時に触手でクリストフの動きを止めようとクリストフの体に触れた瞬間に触手が消えて行った。
触手以外にも創り出したが触れた瞬間に消されていった
如何やら白い剣の効果で剣本体か使用者に触れた相手を消す事ができるみたいだ。
段々試すのが面倒になって来たので、消される事のないであろう神剣ジェローシアを無限収納から取り出しクリストフの持っている白い剣を受け止める。
予想通り神具である神剣ジェローシアは消える事はなかった。
『観測者』で認識速度を最大まで引き上げてステータスにものを言わせクリストフが反応できないであろう早さで腕と脚を切り落とす。
すると剣を残してクリストフは灰になった。
ジェローシアにはそんな効果は無かった筈だから、原因はクリストフが持っていた銘のわからない白い剣だろう。
クリストフが消えると白い剣が黒に変わっていた。
無限収納に入れても何かしら影響が出ないか考えていると、突然地面が大きく揺れた。
揺れたかと思うと地割れが発生し黒くなった剣が地割れに巻き込まれて、地割れでできた穴の中に消えて行った。
地震を経験した事がないのかリコリスとルーは木に掴まって怯えていた。
地震について教えると少しだが落ち着き始めていた。
黒くなった剣の事やそのタイミングで地震が起こったのは何らかの理由があるのか、それともただ偶然に起こった事なのか気になるので、一度アヴェリティアに訊く為に例の小屋に戻る事にした。




