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20話(45話)


 結界の中心を探し始めて三十分、おおよその位置をつかむことができた。

 土地勘のあるルーとクリストフにマップに結界の中心を表示し、そこに何があるのかを訊ねた。

 ルーが言うにはそこには月に一度巫女が神への祈りを捧げる為の場所があるらしい。

 詳細な事はルーもは知らされていないようで間違っているかもしれないそうだ。

 そこへ向かいながら御祈りについて訊いてみた。


 御祈りは月の初めに一日中体を清めた状態で食事も取らずただただ御祈りを捧げるらしい。

 それをかれこれ七年続けているそうだ。

 それよりも前は先代の巫女が行っていたが、ある日突然御祈りを終え戻る途中に何者かに襲われて亡くなってしまったらしい。

 そんな事件のせいで巫女をやらずに済みそうだった当時巫女候補のルーは巫女になる羽目になったらしい。

 巫女になる前はなってみたい気持ちが少なからずあったらしいが、巫女になって自由が奪われた今は巫女なんかに成りたくなかったと言った。

 その言葉を聞いてクリストフが何か言おうとしたが結局なにも言わなかった。


 なお、その時の犯人は探してはいるのだが未だに見つかっておらず、それ以来御祈りの帰りは多くの護衛を付けて行動するようにしているそうだ。

 中には、もう犯人は死んでいると断定して護衛に回している戦力を他の所に回したがっている者や、実は巫女は神の怒りによりこの世を去りそれを隠す為に帰りに襲われた事にしたのではと言っている者等もいるらしい。

 何所の世でも真実が謎に包まれた事に対し憶測や推測が飛び交うらしい。


 話していると目的の場所が見えてきたので話を止め、何時敵が現れてもいいように気合を入れ直す。

 幸い入り口には錠前が付いていたが形状変化で難なく開けることができた。

 中に入るとそこには壁や床、天井等一面に装飾の施された一本道が、先が見えないほど何処か遠くまで続いていた。

 壁や天井には光を放つ魔石が埋め込まれているらしく、灯りを用意する手間が省けた。


 御祈りの時はこのまま真っ直ぐに突き当りにある部屋まで歩くらしいが、その部屋には扉が一つしかないらしいので、この道か部屋の何処かに隠し扉のようなものがあると思われるので触手を周囲に伸ばし確かめていく。

 隠し扉等を見つけられるスキルがあればそれを使うのだが、残念ながらないので数で補う為に触手で地道に探っていく。


 それから二十分程歩くと突き当りの部屋の手前に着いた。

 その間、隠し扉等は発見できなかった。

 他に探すところもないので部屋に入ることにした。


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