18話(43話)
令和になりましたね。
だからと言ってなにかをやるという訳ではないです。
今まで通り週一投稿です。
クリストフが待ち構えているのはマップで確認済みだった。
何をしに来たのかは全くこれっぽっちも興味が無いので知らないが、余計な事を言われて面倒事が増えるのも嫌なので、本人には気付かれない様に対策させてもらった。
ルーがいるからか、それとも僕に勝てないことがわかっているからか、僕達が地上に降りるの邪魔してこなかった。
ルーを降ろしながらクリストフに用件を訊いてみた。
「わざわざこんなところで待ち構えて、僕達に何の用なの?」
「諸悪の根源である貴様の下から巫女様を救い出しに来たのだ」
「諸悪の根源? って誰が?」
何を言っているのか理解できない。
悪事や悪行も働いた覚えはないんだけどなぁー。
「貴様に決まっているであろう。今回アルノルト様が可笑しくなられたのは私が操っていたからだ」
「え~っと? 本当に何を言ってるの大丈夫?」
他の人が見たら変な人に見えるだろう。
現に僕の後ろにいる二人はクリストフの事を奇妙な物でも見ているかのような表情をしている。
僕も何も知らずに同じ状況に出くわしたら二人と同じ表情になって何を言えばいいかわからなくなっていたかもしれない。
でも僕だけはクリストフが可笑しなことを言う原因がわかっているので、そのまま話を続けられる。
「貴様! 私に何をした!? 答えろ!!」
「僕は何もしてないよ、変な言いがかりは止めてくれないかな」
「言いがかりだと、ふざけるな!! 貴様以外にこの様な事ができるのは誰がいると言うのだ」
「この様な事ってどんな事なの? そんな訳のわからないことを言うくらいなら、アルノルトを操ったて話の方を詳しく教えてよ」
「良いだろう。見ての通り私は──」
話が長かったので要約すると、
犬人族である自分は猫人族の群れで成り上がるのは困難
何か大きな功績がないといけない
だけどそんな簡単に大きな功績を上げられる事態は起こらない
ならば自分で起こして自分で解決すればいいじゃないか
できるだけ大きな事件にしたい
ならばどんな事件を起こせばいいかそんなことを悩んでいる時に神具を奪われるという失態を犯した
そのことでアルノルト様のお怒りを受けた
自分をこんなにも困難な任務を与えて評価を下げさせたことに怒りを覚えて衝動に任せてアルノルト様に民を虐殺するように催眠を掛けた
これで民にも事件を認知され、それを自分が解決すれば民からも評価される
そうすれば成り上がり易くなる
そう考えていたがアルノルト様に敵わず、如何解決すればいいか迷っている間に僕が解決してしまった
任務に失敗したのも、手柄を取られたのも全て僕が悪い
ということらしい。
完全に逆恨みだ。
まぁ、全て僕が作った虚構だけど。
二人は話が長かったので途中から聴いていない。
二人も興味を失ったようなので、クリストフは腹パンして気絶させて夕飯の用意を始めた。




