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2話


 一通りの検証が終わってから、この世界の事を調べる為に人を探す事になった。

 習得したスキルのレベルを上げる為にスキルを使用しながら進んでいるとマップに赤いアイコンが映ったので詳細を見てみるとゴブリンだった。

 如何やら赤いアイコンは魔物の様だ、因みに二人は青で俺は白のアイコンだった。

 ゴブリンのレベルは1だったので検証する為にマップを頼りに向かってみると、 緑の肌で小柄の如何にもゴブリンですと言った容姿をしていた。

「一匹だけなら二人で如何にかなるだろ。 それじゃあ手筈通り任せた。」

「ああ、任された。」


名前:―

レベル:1

性別:♂

年齢:―

種族:ゴブリン

状態:―

HP:7/7   STR:10

MP:7/7   DEX:7

VIT:10/10 INT:7

AGI:10   MND:7

スキル

<武術系>

 剣術[短剣Lv.1]

<魔術系>

<耐性系>

<身体系>

<技能系>

 言語[ゴブリン言語Lv.3]

<その他>

装備:鉄の剣


鉄の短剣………一般級ノーマル、量産品の短剣


 縦に長かったので表示方法を変えておいたので少し見やすくなっている。

 因みに二人は自分以外のステータスやスキルが見れないが、二人の祝福ギフトを考えるとそれでも十分な気がする。

 そんな余談は置いて置いて二人がゴブリンと戦闘を始めていた。


 素手で相手するのはやはり難しいのか防戦一方になっている。

「二人とも避けて。」

 そう言って手頃な石を投擲する、僕の姿は二人の影になっていて見えなかった様でゴブリンの顔面に直撃した。

 そしてゴブリンが怯んだ隙に東がゴブリンから短剣を奪い取り僕に渡しにきた。

「ほれっ、此れで良いんだろ。」

「ありがと。 二人は下がってて。」


 二人を下がっているとゴブリンは自分が危機的状況に在るのを察したのか此方に背を向けて逃げだしていた。

「逃がさないよ。」

 ゴブリンは予想よりも足が速かったが此処が草原という事もあり見失う事は無いが少ししか差が縮まらない。 どうにか差を縮められないかと考えていると疲れが出たのかゴブリンが躓いた。

 この好機を逃さない為に残っている力を振り絞ってゴブリンの下に駆ける。


【スキル:疾走を習得しました】


 頭に謎のアナウンスが聞こえたが今はそんな事に気を回している余裕なんて無い。

 立ち上がろうとしているゴブリンの背中を踏みつけ首に振りかぶった短剣を突き刺す。

 首を刺されたゴブリンのステータスを見るとHPが0になっていた。


 HPが0になってもゴブリンの死体が消えないのを見ると、今この時が現実なのだという事を改めて実感させられる。

「っ涼、終わったのか?」

 どうやらゴブリンに気を取られていて二人が近づいて来るのに気が付かなかった様だ。


 二人はゴブリンの死体が目に入ると吐き気を催したのか口を手で押さえ目を逸らした、これまで平和な世界で暮らして来たのだから死体を実際に目にする機械は少ない、ましてそれが血を流している死体となれば一生の内に見るかどうかだ。

 僕が吐き気を催さないのは興奮状態に有るからだろう。


 それなら今の内に解体してしまおうと死体に刺さったままになっている短剣を引き抜く。

「何をしようとしているんだ。」

「最初に話したでしょ解体するんだよ、腐る前に喰わなきゃいけないからね。」

「そう言えばそうだったな、だけどスマン手伝えそうにないは。」

「私もゴメンね手伝えそうにないや。」

「解体は僕一人でやるから二人は休んでて良いよ。」

 二人は申し訳無さそうにしながら少し離れた所で休憩を取り始めた。


「さてと解体しますか。」

 収納インベントリに死体を一旦入れて解体できるのか確認してみると、解体の項目が有った。

 解体を押してみると残り一時間と表示される。

 どうやら解体には時間が掛かる様だ

「さすがに一瞬と言う訳には行かないのか。」

 他の魔物ではどの位の時間が掛かるのか気になるが手元に無いのでは仕方が無い。

 解体が終わるまで時間が空いてしまったので短剣も収納インベントリにしまい、二人の下に行きステータスを確認してみる。



名前:坂部涼

レベル:1

性別:男

年齢:15

種族:人間族ヒューム

状態:―

HP:10/10 STR:10

MP:8/10  DEX:10

VIT:7/10 INT:10

AGI:10  MND:10

スキル

<武術系>

<魔術系>

<耐性系>

<身体系>

 疾走Lv.1

<技能系>

<その他>

称号:転移者

祝福ギフト:『血肉化』



名前:藤城東

レベル:3

性別:男

年齢:16

種族:人間族ヒューム

状態:―

HP:10/30 STR:30

MP:10/30 DEX:30

VIT:8/30 INT:30

AGI:30  MND:30

スキル

<武術系>

 格闘術Lv.1

<魔術系>

<耐性系>

 恐怖耐性Lv.1 物理耐性Lv.1 不快耐性Lv.1 空腹耐性Lv.2

<身体系>

 疾走Lv.1 跳躍Lv.1

<技能系>

 威嚇Lv.1 植物鑑定Lv.1 算術Lv.1 読唇術Lv.1 歌唱Lv.2 描画Lv.1

<その他>

 強奪Lv.1

称号:転移者

祝福ギフト:『天才肌』



名前:工藤舞

レベル:1

性別:女

年齢:15

種族:人間族ヒューム

状態:―

HP:10/10 STR:10

MP:10/10 DEX:10

VIT:8/10 INT:10

AGI:10  MND:10

スキル

<武術系>

 格闘術Lv.1

<魔術系>

<耐性系>

 恐怖耐性Lv.1 空腹耐性Lv.1

<身体系>

 疾走Lv.1

<技能系>

 威嚇Lv.1 植物鑑定Lv.1 算術Lv.1 読唇術Lv.1 歌唱Lv.1 描画Lv.1

 魔力探知Lv.1

<その他>

称号:転移者

祝福ギフト:『観測者』



 東が凄い勢いでスキルを習得していくのは予想していたのだが、こんなに簡単にレベルが上がっていくのを見ると近い未来、東とはレベルが開きすぎる心配が出て来る。

 僕は魔物を取り込めばいいが舞は地道に上げて行くしか方法が無い。 それでは舞が必要ないという話が上がる可能性が………無いな、よく考えたら東がそんな事を言い出すようには思えないし、僕も言うつもりが無い。

 それでも舞が気にする可能性が有るから早めに解決策を探す必要が有りそうだ。

 そんな事を考えながらスキルを確認していく。


『格闘術』

格闘する時の動きのキレが上がる。

動きのキレはレベルに応じて変化する。


『恐怖耐性』

恐怖に耐性が出来る。

ただし此のスキルよりも恐怖のレベルが高ければ恐怖状態になる


『物理耐性』

物理攻撃耐性に耐性が出来る。


『不快耐性』

不快な事に耐性が出来る。


『空腹耐性』

空腹に耐性が出来る


『疾走』

MPを消費して速く走れるようになる。

走る速度はレベルに応じて変化する。


『跳躍』

MPを消費して高く跳べるようになる。

跳べる高さはレベルに応じて変化する。


『威嚇』

敵に威嚇して怯ませる事が出来る。


『植物鑑定』

植物の内容を見る事が出来る。

見れる植物はレベルに応じて変化する。


『算術』

早く計算が出来る。

計算できる速度はレベルに応じて変化する。


『読唇術』

対象の唇の動きから内容を理解出来る。

精度はレベルに応じて変化する。


『歌唱』

歌を上手く歌う事が出来る。

上手さはレベルに応じて変化する。


『描画』

絵を上手く描く事が出来る。

上手さはレベルに応じて変化する。


『魔力探知』

魔力を探知する事が出来る

探知出来る距離、精度はレベルに応じて変化する。


『強奪』

対象のスキルを奪う事が出来る。

奪えるものはレベルに応じて変化する。


 最後の強奪はレベルが上がれば使い勝手が良さそうだが、東は人の物を奪うのに抵抗が有りそうなので余り出番が無さそうだ。

 そんな事を考えているとアラームが頭に響いてきた、如何やら一時間が経過して解体が終わった様だ。

 解体で手にいれたアイテムを確認して見ると。


ゴブリンの耳(良)………ゴブリンから取れた耳

           討伐証明部位

ゴブリンの生肉(良)………ゴブリンから取れた生肉

            味は保証しない

ゴブリンの皮(良)………ゴブリンから取れた皮

ゴブリンの魔石(中)………ゴブリンから取れた魔石


 説明がそのまますぎるだろ、もう少し何か説明は無いのか!!

 説明を書いた誰かに突込みをした所で、肉を食べようと思ったが火が無い事を忘れていた。

 流石に生肉を食べる気にはならないので、僕の祝福ギフトの検証は先延ばしになった。

 一時間も休憩を取ったからか二人は大分調子が戻って来たみたいなので、人探しを再開する事にした。

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