1話(26話)
新年あけましておめでとうございます。
今年も一年よろしくお願いします。
今回から第二章が始まります。
アヴェリティアが小屋から出て行ってから数日が過ぎた。
小屋から出ることを禁止されたせいで暇だった。
リコリスが話し相手になってくれていたが、一日中話していられるわけでもないし、まして数日なんて暇にならないわけがない。
元々人と話すのが好きじゃないのも関係あるかもしれないが、それでも数日間小屋から出ずに暇を感じない人はある意味才能があると思う。
まぁそんな才能これっぽっちも要らないけど。
何か暇をつぶせる物はないかと考えていると、突然アヴェリティアが小屋に現れた。
アヴェリティアはリコリスが驚いているのにも目もくれず話しかけてきた。
「ステータスの調整が終わったよ」
アヴェリティアは話しを続けながら椅子に腰掛けた。
「HPとかの数値はそのままで自分より数値の高い相手にしか『血肉化』が働かないようにしたよ。でもスキルとかは今まで通りの処理になってるから安心してね」
「他の祝福の処理は変更あるの?」
「特にはないよ。神である私でも処理を変えるのは一苦労だからね」
「そっか、それでアヴェリティアが戻って来たってことはもう小屋から出ても良いんだよね」
「良いよ。っあ言い忘れてたけど、これからの旅に私は付いて行けないからね」
「如何してティアさんは付いて来られないんですか!?」
「リコリス、アヴェリティアは神様だから地上で行動するのに色々と制約があるんだよ」
「そうだったんですか!」
アヴェリティアは頷くと僕に不思議そうな顔を向けて話し始める。
「何で君はそのことについて知ってるのか気になるところだけど、話しを進めようか。唐突で悪いけど二人にはこれから向かって欲しいところがあるんだ」
アヴェリティアがテーブルの上に手を翳すと、少し透けた地図らしきものが映し出された。
地図と同じ様に少し透けたチェスの駒のようなものが地図の上に置かれていく。
「今私達が居るのがここね。っで目指してほしいのはこの三か所、早くしないと計画が大幅に遅れる危険性があるの」
「二人だけで三か所もですか? それって如何すれば」
三か所か……三か所ねぇ、なるほど。
「別に獣人種を如何にかするのに三か所全部じゃなくても、取り敢えず一か所如何にかすれば大丈夫なんでしょ」
「理解が早くて助かるよ」
「っどどういうことですか?」
アヴェリティアは僕が理解できるとふんでたのか、落ち着いているのに対しリコリスは自分に問題があるのかと焦っていた。
「簡単に説明すると、三か所で同時にそれも別々の理由で急ぐ必要ができたって考えるよりも、三か所に何かしら関係があって、何か考えた方が納得できるでしょ」
「それは確かにそうですね。」
「じゃあ三か所も同時に影響が出ることって例えば何がある?」
「えっと強い魔物が現れたり?三か所が戦争になったりですか?」
「正解、多分今回は戦争の方だろうね。強い魔物が現れたりしたらアヴェリティアは三か所も目指してほしいなんて言わないだろうからね」
「じゃあなんでそれで獣人種だってわかるんですか!!」
「そこは消去法かな、まず六種族の内、人類種と聖魔種は急ぐ理由がないから選択肢から外して、次に龍人種と幻精種と精霊種はそれぞれ理由は違うけど、戦争にならないだろうから外す、残るのは」
「獣人種ですね! でもそれだと如何して一か所だけ対処すれば大丈夫だって言えるんですか?」
「リコリスだったら戦争中の敵が数人に突然壊滅させられたら、そのまま戦争って続ける?」
「続けないです」
「そうでしょ、一応戦争中だからもう一カ所にも勢力は送ってるだろうけど、それでも自分達も襲われるかもしれない状態で今まで通りの戦力を送れなくなるでしょ。」
「確かにそうですね。でももしそのまま送り続けたら如何するんですか?」
「そうならない様にする為に、戦争中の敵にも一目見て分かるように派手に襲うんだよ。それでももしそのまま送り続けるんだったら、戦場を襲えば何とかなるよ」
アヴェリティアは僕の話を聞いて紅茶を飲みながら呆れていた。
リコリスはどう反応すればいいのか分からないという反応をしていた。
今年も週一ペースで頑張ります。




