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24話


 アヴェリティアは涼のステータスを調整する為に小屋から一面真っ白の空間に来ていた。

 アヴェリティアは指を鳴らして椅子やテーブルを用意し、その椅子に座り悩み始めた。


「さて、どう調整したものか」

 そう言いながらアヴェリティアは色々な情報を空中に映し出した。

 そこには涼のステータスや涼が今までに取り込んだものの詳細など様々な情報だった。


(『血肉化』を如何にかしなきゃな~、でも祝福ギフトが五つあるこの状況も先にどうにかしたいし、でも二つは手を加えられないし、如何しよう)

 アヴェリティアは映し出されている情報とにらめっこしながら、思考を加速させていく。


(取り敢えずこの情報は書き換えても後から調整できるからこれは先にやるとして、───と───は───に必要だから残しておいて、ここら辺の情報はいらないかな?うん、まぁいっか、───に必要ないし)

 アヴェリティアの指は軽快な動きで空中に映る情報を書き換え始めた。


 その速度は次第に上がっていき常人では認識することのできない速度になっていた。

 ここがもし地上だったら周囲には風が吹き荒れ、容赦なく周囲のものを吹き飛ばしていたであろう。

 だが、この部屋では地上とは別の<理>でできているからか、風が吹き荒れることもなく作業が続けられていた。


 それから時間が過ぎ、アヴェリティアが手を止め休憩を取ろうとしたとき突然、アヴェリティア以外は入れないはずの空間に着物を着た女性が現れた。


「久しいな、ティア」

「やぁ久しぶり、こんな何にもないつまらないところに態々何の用なの」

「いやなに、ティアお前のところの坊やが私の大事な娘に手を出してくれたからな、その報復に来ただけのことだ」

 言いながら女性の左手には、凝縮された光が生み出されていた。


「それは私の責任じゃないんじゃないかなぁ。君がしっかりあの子の事を見張ってなかったのが悪いんでしょ。あぁそれと言い忘れたけど、此処ではその力は禁止させてもらうよ」

 アヴェリティアがそう言った瞬間に、女性の左手にあった光は霧散した。

 女性はそれを見ても驚くこともなく当り前のものでも見るかのようにアヴェリティアを見据えていた。


「やはり簡単にはいかぬか、仕方あるまい、また出直すとしよう」

 そういって女性の姿は前触れもなく消え去った。


 女性がいなくなった事を確認すると、アヴェリティアはまるで何事も無かったかのように地上を映し出した画面を見ながら、お茶やクッキーを生み出し美味しそうに食べ始めた。


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