18話
翌朝馬車に乗り町を出た。
護衛は基本的に東と舞、僕とリコリスでペアを組み交替で行うことにした。
魔物や盗賊はマップで確認して発見すれば魔術を打ち込むことによって、前回の護衛のときのように襲われることはなく日が落ちる前までに無事に休憩地点に到着した。
周辺に魔物が居ないか見回っている(フリをしている)と馭者がお礼を言いにきた。
「いやー皆様のおかげで普段よりも早く着くことができました」
「普段はどの位進むのですか」
「基本的に町を出て二日目の昼前ぐらいに、この休憩地点に着きますね。このペースで行けば王都には五日後ぐらいには着けるかと思います」
「魔物や盗賊に襲われないことで何か他に変わることはありますか?」
「変わることですか?……そうですね、馬がストレスを感じなくなるので普段よりも長く走ってくれますし、ペースを守りながら走らせられるので馬の負担も減ります、こんなところでよろしいですか」
馭者に話を聞かせてもらったことへの感謝を述べ、見回りを終わらせ、夕食の用意を始めた。
何時もなら無限収納から調理済みの物を出すが馭者がいるので宿の厨房を借りて作っておいた携帯食を懐から取り出したように見せて食べることにした。
東と舞は少し物足りないと言っていたがリコリスには好評だった。
夜の見張りは昼と同じペアでで行い、前半は東と舞が後半は僕達が見張りをすることになった。
二人がテントの外で見張りをしているとリコリスが話しかけてきた。
「アズマさんはマイさんのことが好きなのですか?」
「如何なんだろうね、多分好きなんじゃないかな」
「じゃあリョウさんはマイさんのこと如何思ってるんですか」
「舞に恋愛感情は抱いてないけど、さっきから如何したの?そんな質問して」
「いえ、特に理由はないですけど、ただ少し気になって」
「そっか、じゃあリコリスは好きな人とか居なかったの」
「私がみんなと居た時はまだ好きって感情が分からなかったですし……」
「それもそうか、話は変わるけどリコリスは僕と会う前は何時もどういうところで寝てたの」
「寝る場所ですか?そうですね、大きな葉を下に引いて柔らかい動物の毛皮などを枕にして寝てましたよ。たまに動物と一緒に寝てました。リョウさんは宿に泊まらない時はどういった所で寝ていたんですか?」
「前回の護衛のときは今みたいにテントを使って寝たよ、けどテントがなかったときは木にもたれかかって寝たりしてたかな」
「木にもたれかかって寝ると体がいたくなりませんか?」
「前寝た時は大丈夫だったけど……確かに体痛めそうだから次からは気を付けるよ」
そんなたわいもない話をしていると二人がテントの中に入って来た。
「二人共そろそろ交替の時間だぞ」
「もうそんな時間か、分かったすぐに変わるよ」
そう言って二人と入れ替わる。
「リコリスずっと話してて睡眠取ってないけど眠くない」
「はぁ~~少し眠いです……」
リコリスは欠伸をしながら目をこすっている
「それじゃあ見張りは僕がやってるから寝ててもいいよ」
「私も一緒に見張りをします」
「その状態で見張りをしても役に立たないから今日は寝て、それで明日からは今日のことを反省して見張りをすればいいから」
「うぅ~~ごめんなさい」
「別にいいよ、それじゃあおやすみ」
「はい、おやすみなさい……」




