以外と呆気ない………
やっとチートを出せました!
多分もう似たようなのが出てると思いますがこれでいきます。
ようやく転生特典を試せる!これは確信を持って言える、これは絶対に成功する!
さて特典のチート試す前に実は言ってないことがあるのだ、それは私が選んだ種族である。
私が選んだのは人形族、要はホムンクルスやオートマタと呼ばれる人形である。
これは吸血鬼やエルフみたいな特殊な能力はないが人間と比べて非常に自由度は高く、高い水準を誇る。その代わり高めた分の穴埋めとして他が下がるという欠点がある。
例えば筋力を人間より高めた場合、耐久力が落ちるという欠点だ。
私の場合筋力を低めに設定して、あとは耐久力、耐性力、魔力関係をバランスよく振る。
これはあくまで種族としての割り振りであり、ポイントによるステータスの割り振りとは別である。
だがしかし!この人形の最大の利点はあとから能力の配分や見た目が変えられるところだ!
つまり自分でカスタマイズできるまさにお人形遊びができるのだ!
更にこの人形族、これ自体が私が選んだチートと相性抜群なのだ!
せてと前置きはこれくらいにして特典のチートである。
私が選んだチートととは、降霊術である!
………………………これでピンと来た人は、もう既にネタが被っているのだろう、だが私はこのチートを使う!
さて気を取り直してこの降霊術、確かに戦闘時には分かりづらい強さである。
そもそもの話、まず降霊を行う際に呼び出す霊の縁のある媒体あるいは場所が必要なのである。
精霊や悪魔等も呼べることは呼べるのだが、いずれにしても私にはそんな媒体は持っていない。
更に大前提としてこの世界でそんな知り合いはまだ出会ってすらいない。
更に呼び出す霊にもピンキリでうまく戦闘できるかどうかは不安定なところもある、そもそもちゃんと戦闘してくれるかも別問題のためこのチートのポイントは只同然であった。
じゃあ意味無いじゃん? と思うだろう実はちゃんと使えるのだ!それも既に媒体も用意できてるのである。
さてチートを使おう!
呼び出すのはただ一人!私自身!きてきてーー!
「はい!成功!あれ?以外と呆気ないなまぁいいや。」
そう私自身を呼べばいいのである!
何をいってるのかわからない?それはそうだろう私自身もこんな抜け穴通れるとは思ってなかったから。
因みに私が厳密に呼んだのはチートを選択するときの私である。
恐らくこれが出来てしまった理由は大きく3つある。
まず私自身であるため媒体も私自身を使えばいい、これは単純だから問題ない。
また時間的矛盾の話ではあるが、あのときいた世界はあらゆる世界から完全に隔絶された世界であり時間の流れの概念が存在しない、つまりこれも問題ない。
そしてこんなムチャが出来ってしまったのはこの力は転生特典、つまりチートの力業である。
むちゃくちゃだと思われるが、出来てしまったものはしょうがない、しかもこれ2番目にも言ったが時間的矛盾が無いため異なるチートを貰い、更に異なる異世界での経験も扱えるので完全に玄人の力を振るえるのである。
元が私自身なので何の抵抗もなく力と経験に馴染み、完全に制御できるのである。
これに人形族の調整を含めると、考えられる範囲での不都合がない、まぁ一度複数同時には出来ないのが不都合と言えば不都合か。
さてだらだらした説明は終わりにして、今は目の前のグリードウルフの処置だね!
さすがは玄人だね、あっという間に出来てしまった。
じゃ素人に戻るか………………………
あっ!あったわ不都合、これしんどい………
これはレベル差によるものか?あぁダメだしんどい………あっ回復魔法を使えばいいじゃん!
回復魔法試す、よし!何とかなった!けどこれは致命的な隙になりそうだな。
今後の課題にして、そうえばどうしようかなこれ?皮とかは売るにしても人形族だと食事の必要性ないんだよね。どうしよっかなこの肉、鑑定だと食用に適してると出てるけど。
んっ?スライムが物欲しそうにこちらをみてる気がする。
「食べてみる?」
すると嬉しそうにぴょんぴょん跳ねたのである!か………可愛い!とりあえず一切れ与えてみる。
スライムはいいの?といってるみたいにちょんちょんとつつく、そしてちょっとだけ一口サイズを吸収する。
なんか可愛いな、ほっこりする。
スライムは味わって食べてるのか時間をかけて吸収している、その間にグリードウルフの肉を魔法の火で慎重に焼きそれを一口食べてみることにする。
「うっ、癖が強い、素人が作った熊肉料理よりひどい癖だなこれ」
さすがにこれ与えるのは可哀想だが、臭み消しの香辛料が一つもないためこの肉はとりあえず収納魔法にしまう。
さてとこれからどうしようと思ったその時、食べ終えたスライムに変化が起こる!