スライム救出!
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おぉ‼スライムじゃん!どうしよう‼スライムだよスライム!
しかもこのロケーション、あと馬車と元山賊いればドラクエ○のプロローグだよ!
この異世界でのスライムはあの有名な顔のある雫のスライムではなく、プルプルとした弾力のありそうなかわいらしいスライムだ‼。よかったドロドロ系のエグいのじゃなくて。
私はそのスライムになんのためらいもなく抱きつく、一瞬逃げようとするが支援魔法でバフったこの私から逃げられまい‼
「おぉ‼プルプルしてて気持ちいい‼」
私はスライムと戯れる、腕のなかでスライムは抵抗するが私の耐久力のお陰でちっとも痛くない。
その場でずっとポムポムスリスリしてたら、スライムはその特有の体を駆使して私の腕から逃れた。
「あっ待て‼」
私はスライムを追いかけようとしたその時!スライムの逃げる方角に狼に似た魔獣が現れた。
その魔獣もスライムに気づきいたようで、今まさに襲いかかろうとしている!
(ヤバいよ、せっかく見つけたスライムなのにあの狼に食べられる!そんなの絶対にやだ‼)
私は無我夢中になっていた速度を上げる支援魔法を思い切り使い、瞬時に魔獣に迫った。
訓練の成果もあってここぞというこの場面で失敗はしなかった、だが魔獣に迫ったとき予想外の事態が把握した。
(なっ‼一体だけじゃない⁉)
そう、一体だけではないのだ‼今迫った魔獣の近くにはいないが巧妙に木々に隠れている、その数は………八体!
これは私のこの瞑眼で気づいたことだ、これがなかったらムリゲーもいいとこだぞ。
しかし不意討ちによる最悪な事態がわかったところでスライムがピンチなのは変わらない、この状況何とかしないと!
なにか策はないのか⁉私は前世も含め今一番の考えに集中する!
(あの魔獣どもこの木々で隠れるだけでなく防御にもなっている、しかも最初に見つけた奴は恐らく囮、逃げたしたところで後ろに控えている奴等に取り囲まれておしまいだ‼)
しかしこの木々が邪魔だな‼なにかなかったか⁉考えを張り巡らせたそのとき頭に閃きの電流が走った。
(なんだよ、私はこの状況なんとかできる方法知ってるじゃん!)
うまく行くかどうかわからない、とにかく今は行動だ!
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魔獣は今目の前の獲物を定める
(久々の旨いやつだ絶対に逃がさねえ‼俺にビビって逃げたところで連中が逃がしゃしねえ、それに抵抗して襲いかかったところで所詮はスライム、食物連鎖の最底辺のやつだ、それに分裂してたらふく食えるからほんといい獲物だよ!)
(さてともう少しだ、ここで焦っちゃいけねえもう少し、もう少!なんだ⁉うおっ‼)
(な………なん………だったんだ?い………ま………)ばたん
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結論から言うと救出に成功した‼ただ終わったとき頭のなかに変な声が聞こえてきた。
恐らく目の前の魔獣の死に際の思考だろう、恐らくだが転生特典の副作用だね。
だがお陰でこの世界でのスライムの立場がわかったのは朗報だ。
さて私がやったことは至極単純である、隠れている魔獣を木ごとウォーターカッターで貫通しただけである。
全部頭貫通である!一瞬ヘッドショットボーナスが欲しいと思ってしまった。
ただ最初に見つけた魔獣だけは頭ではなく胸を狙って大雑把に放ったので、死んでから僅かに思考が出来たのだろう。
さてスライムである! 様子を見るとスライムは微動だにしていない。
しばらく様子を見ると、こちらに近づいてきた‼そしてそのまま私の足元にすり寄ってきた‼
「うひゃ、気持ちいぃどうしたの?」
私はしゃがみこんでスライムに顔を近づく、すると私の顔にもすり寄ってきた。
気持ちよくてなんか可愛い!それになんか定番のあれを感じる。
スライムは仲間になりたそな目でこちらを見ている。
もちろん‼ここは『はい』一択でしょ‼
「一緒に来る?」
するとスライムはまるで嬉しそうに私の胸に飛び込んできた‼
すごく可愛い‼それになんかさっき抱きついたときよりも気持ちがいい‼
こうして異世界で来て初めての仲間が出来た‼