確認作業
先に言います、特典のチートの説明はまだ先になりそうです。
旅立ちの光に包まれて異世界に旅立った私が見た景色は深い森の中だった。
「まぁ確かにスタート地点は誰もいない場所にしたけどさ、まさか森とは思わなかったよ。」
辺りを見渡す、………………………うん森だね、俗に言うグリーンアウトだね。
とりあえず闇雲に動いたら危ないから、今の私になにができるか確かめよう。
「まずはなんといっても魔法だよね!」
私は手をかざしイメージする、すると予想を遥かに越えた水の線が放たれた‼
目の前の木は小さい穴だけど綺麗に貫通してる⁉
「うわなにこれ⁉ウォーターカッターじゃん、魔力関係全部MAXにしたけどこれほどとは。」
暫く私は水の魔法を威力調整の為に練習した、それほど時間はかからず上手く出来るようになった。
「コツつかめば割りと簡単だったね、あっそうか器用にもある程度降ってたな。」
そうだったそうだった、次に風や土など試したが先程の練習のお陰か水のような失敗はなかった。
試しに調整してみたら偉いことになった、範囲は狭いからいいけどこれは要注意だね。
さすがにここでは火は扱えないな、洒落にならないからね。
次に近くにあった石を拾う、定番のあれをやってみる。
「上手くできるかな?………………おっ出来た出来た‼」
定番のあれとは収納魔法である、これがあるとないとではこれからの異世界生活では雲泥の差だからね。
これは素直に嬉しい‼これは助かるよ。
「さてと次は支援魔法だね。」
支援魔法、筋力上げたり、速く動いたり等の魔法のイメージをしてみる。
結論から言うとこれも上手くいった。ただ失敗は痛かったけど………………………
「うぅ洒落にならないくらい痛い、誰かに見られてたらと思うと精神的に痛い………」
耐性と耐久関連MAXにして本当に良かった‼傷ひとつないよ。
ただ泣きたくなる、このスタート地点で初めて良かったと思ったよ‼
次は視力に支援魔法を試してみる、これはせっかくだから中二病みたいな能力をできるかダメ元でやってみる。
「おぉ‼出来ちゃったよ‼辺りの光景がよくわかる‼しかもこれ透視まであるよ‼」
そう木に隠れた光景もわかる、………………………最も森だからあんまり違いがないけど………
まぁとにかく白○が出来るようになったのだ‼ちなみにこれ目を瞑っても景色がわかる優れもの。
訓練も兼ねてそのまま目を瞑って歩くことにしよう。
そうだなぁさすがに白○はまずいから目が瞑ってるし安直だけど暝眼と名付けよう。
ある程度思い付く確認作業も終わったのでこのまま瞑眼のまま辺りを散策する。
この瞑眼のお陰で少なくとも迷う心配は無さそうだ、そのままうろうろしてたら森の中にちょっとした広場を見つけった。
そこには切り株ひとつの特に何もない広場である、ただここは日差しがよく通るので気分は少し良くなる。
ちょうどいいのでここで休憩しよう、私は切り株に座って体を休める。
ただ瞑眼のままなのはまずかった、何故ならこの切り株の割りと座り心地がいいのと暖かい日差しそしてこの瞑眼、………………………完全にうたた寝である。
――――――後で冷静になって確認したことだがそんなに時間は経ってなかったがその時の私はその余裕がなかったのだ、なぜなら――――――
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「はっ⁉ヤバ!寝てた!」
ヤバいよまだ安全なのかわからない場所でうたた寝なんて、バカじゃないのか私は‼
すぐに辺りを見渡す、―――因みに瞑眼をやり初めてからまだ一度も目を開いてない――
するとそこには異変があった、そこには………………………
「んっ?………スライム?」
そう異世界の大定番スライムである‼
私は無我夢中で興奮してたのだ………………