プロローグ
私の過去作品のリメイクです。
どうかよろしくお願いします。
穏やかな日々の中優雅にのんびりとした時間を過ごす、なんと贅沢な時間だろうか。
これもすべて協力してくた人々のお陰である、私はグータラしながら紅茶に口をつける。
「うん、やはり素人の私とは大違いね!」
実に美味しい紅茶だ、まず香りがよく鼻孔を楽しめ、口含んだときの渋味がなく飲みやすくそれでいてほんのり甘い。
今まで紅茶が苦手な私でも好きになる美味しさだ、何でもそうだが素人より玄人に任せた方が一番だね!
何度か練習してはいるんだけど、どうしても壁を越えられない。
やはりその為だけに注いだ努力と神に愛された才能、そして何よりその才能にあった道を見つけられた幸運が合わさるともう嫉妬すらなくなる。
なにがすごいのってこの紅茶に使われてる茶葉は安物だと言うことだよ、本当に敵わない。
まぁ、本当に幸運なのはそれを飲んでる私かな?
最もこの紅茶をいれたのは私なんだけどね!
しかしこんな日を過ごすと遠い日々を思い出すなぁ………
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なにもない空間真っ白で距離感がなくなる白の虚無の空間。
影はなく果てしなく広く感じる場所に私は、目の前の存在に耳を傾けていた。
『お気の毒ですがあなたは死んでしまいました。』
突然の出来事だけど特に焦りは感じない、この空間のせいなのかそれとも私のこの性格にあるのか判断できないけどとりあえずあれだね、これはよくあるものだよね転生ものだよね絶対。
『しかしこちらの不具合によりあなたは天寿をまっとうせず亡くなってしまいました、しかし元の世界に生き返らせるのは残念ながら出来ません、本当に申し訳ありません。』
なるほど、道理で死んだときの記憶がないはずたよ。こんな事ってあるんだなぁ
『生き返らせるのは無理ですが、その代わりといってはなんですが異なる世界で再び生を謳歌することができます。』
おぉ‼異世界転生キターーーーーーーーー‼
何々これはいいじゃん!死んで得しちゃたよ!これはオタクであればテンション上がるよね!
あっそうだ、これはまず聞かないとね。
「ちなみにその世界はどうゆうところなの?」
『はい、それなんですが幾つか候補がありますその中から選ぶというかたちになっております。』
おぉ選べるのか! では早速確認しないとね。
『まずは剣と魔法が溢れるファンタジー世界です、文明は中世ヨーロッパ程度ですが魔法の発展により特に不便のない独自の文化を持ちます。』
やはりこれは定番だよね!他にはなにがあるんだろう?
『次に紹介するのは兵器と銃がはびこる戦場の世界です。こちらは先程と比べて文明は高いですが魔法などのファンタジーはありませんですが文明は前世と比べればそれは魔法といっても過言ではありません、また命のやり取りが多く兵士になれば常に危険が付きまといます。』
ほうほうSFよりの世界か………これはちょっとな
『次は剣と魔法それに銃はありますが、こちらは何より食が重要となる世界です。豊富な食料、様々な料理はもちろん飲み物や調味料さらに盛り付ける食器までこだわるところまであります。』
なるほどいわゆるトリ○か、これ選んだら色々と不味いよな。
他にも色々紹介されたが、やはり最初の定番のファンタジー世界には敵わない、よって私は迷わず最初の世界を選ぶ。
『かしこまりました、では異世界にいく際に特殊な力を授けましょう。』
おぉこれはあの異世界特典だね!
『こちらはご希望の力をおっしゃてください、可能な範囲であればその力を授けますちなみにこちらはサンプルです。』
おっ気前いいねぇ、実はこうゆうときどんな特典もらおうかなと妄想してた時期あったなあ。
まさかその妄想が役に立つとは人生なにが起こるかわからないね、死んじゃってるけど!
そうだなぁこれは上手くいけば………………………………………………………………………………………………ばたん‼
『っ‼大丈夫ですか?急に倒れましたけど一体なにが⁉』
「ごめんごめん、テンション上がっちゃて興奮しすぎた、もう大丈夫大丈夫。」
『はぁそうですわね………特に異常は診られないですが本当に大丈夫ですか?』
得たいの知れない存在だけどいいやつだね、けどお陰で決まった。
「本当に大丈夫よ、それより力は決まったわこれでお願い。」
『そうですわね………あっはい出来ます、えっと本当にそれでよろしいですか?』
「はいそれでお願いします。」
よし‼これは狙い通りだ!そうでなければ先程倒れたのが証明できない。
賭けではあったが上手くいったぞ!
『用意しといてなんですが、余り強い力ではないのでリソースが余ってしまいました。
その為これから異世界で生まれる種族を変更出来ますがいかがですか?』
おっ⁉これはタナボタだね!どうしようかな?
「ちなみにどういじれるの?」
『そうですね、結構色々出来ますね。さすがに不死や不死身は無理ですが吸血鬼は選べるのでそれに近い状態は選べますね、ちなみにこれはサンプルです。』
出されたサンプルを見ると項目ごとにポイントがあり、それを振り分けて合計の値を規定を越えなければそれができるものだ。
つまりキャラメイクができるのだ!それに振り分けられるポイントは確かに高すぎる。よく見ると異世界でどこからスタートするのか選べることができる。
ふむふむなるほど、スタートは0ポイントの誰もいない場所からにして後はステータスに振り分けよう。
と言うか、0ポイントのスタート地点はいいとして先に選んだあの特典はそんなに低いのか?
ちょっと確認しよう。
「ねぇあの力ってそんなにポイント低いの?」
『あっはい、正直分かりやすい力ではないので他と比べると低く設定してますね、ほかの力のポイントはこのようになっています。』
ふむふむなるほど、確かに分かりやすくて強い力は高い。で私が選んだ力は………見つけた、うわ‼本当に低いほとんど只じゃんしかもよく見ると力は同時に複数選ぶのはダメなのか。
まぁ私には関係ないけどね、さぁキャラメイクの続きをしよう。
まずは幸運MAXでしょ―――――これもほかのステータスと比べると低いな基準がよくわからないな。
確かに体力や耐久さらにある程度の力に振ると足りなくはないが特典のことを考えると余裕がなくなる―――――――
耐久と耐性関係をMAXで、………………………まだ余るなどうしようかなとりあえず魔力関係もMAXで体力もそれなりに降ってあとは器用を降りあとはほかの項目もいじってようやく出来た。
しかしタナボタにも程がある‼ これは予想外だな、嬉しい誤算だけど。
「ふぅやっと出来た。」
『確認します、………………………どうやら問題ないですね、これでよろしいですか?』
最後に確認をする、よし問題ないね。
『では問題ないようですので早速異世界へお送りします、それではごきげんようよき人生があらんことを』
キャラメイクでかなり時間かかったけどこの充実感は堪らないね、ようやく私は異世界へ旅立つ。