幸せ
A子さんは毎日コンビニにタバコとお昼ご飯を買いに行きます。
家では絶対にタバコを吸わないでって言ってあるので外で吸ってから帰ってくるんだと思います。
ふと疑問に思う、このコンビニ代どうしてるんだろうと。
…夫くんが渡しているような気がする。
A子さんは着の身着のままでこの家にやってきたので、下着数枚と着替え一セットは私が夫くんに頼まれて近所のしま○らで買ってきました。
なにせA子さん、ここに来たばかりのときはひどく顔が腫れていていたし微熱もあって外に出られる状況じゃなかったので。
私、今泣きたくてしかたありません。
元カノを思いやる優しい夫くんが嫌。
図々しく新婚家庭に入り込んでくるA子さんが嫌。
そしてそれをはっきり言葉にして夫くんにぶつけられない自分が嫌。
この状況を人に知られたくなくって、親にも、友達にも黙っている自分が嫌。
私が夫くんと結婚する事になったときは両親喜びました。
とてもきちんとした人だったし、いいところにお勤めしてるし、次男だし。
夫くんは特別イケメンではないけれど、人に不快感を与えない顔立ちをしています。
友達も人当たりのいい夫くんを褒めてくれました。
私が病気になって手術した時も手厚く看護してくれた夫くんをみんな褒めてくれました。
そして口を揃えて言いました。
「にゃにゃ子はいい人と結婚したね〜幸せだね〜」と。
私、人に幸せだと思われている自分を失いたくない。
えー旦那に元カノの面倒見させられてるの〜お気の毒ーとか思われたくない。
だから今苦しくても、腹が立っても、親や友達に泣きつけないんだよう〜
本末転倒。
…
なんか私って…馬鹿だよね?