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【付録】鈴木くんと夫くん

鈴木くんと夫くんは中学のときの同級生です。


夫くんは大人しいけれどまあまあお勉強ができる男子のグループに所属していましたし、鈴木くんは少々ヤンチャなグループに所属しておりました。


ですので、同じクラスでもあまり接点はありませんでした。


二人に接点ができたのはたまたま鈴木くんの家の近所のコンビニで一緒になって、一言、二言話しながら二人でコンビニから出てきたところを鈴木くんの、お母さんが目撃してからのことです。




「諒《りょう》、あんたにも真面目な友達がいるんだね。

お母さんなんか安心しちゃった」


「え、何?母ちゃん」


「ほら、夕方きちんと制服を着た子とコンビニから話ししながら出てきたじゃない。

お母さん配達の途中で見ちゃった」(鈴木くんは、ちょっと制服を着崩している。シャツ出して腰パン)


「あー、○○ね」


別に友達ってわけじゃないけどな…

なんか母ちゃん喜んでんな…

…




翌日、学校の休み時間に鈴木くんは○○くんに声をかけました。


「な、○○、お前日曜空いてる?家に遊びにこない?」


「はぁ…えっと、あの…何して遊ぶの?」


「あ、うん」


あーこいつめっちゃ警戒してんじゃん。

なんて言えば…

あ、そうだ。


「勉強教えて?」(←女子が使う手)


「はあ」


「いやー、うち母子家庭でしょ?塾行く金ないし、でも高校は公立行きたいし、ちょっと勉強教えてもらえるとありがたいなと思って」


「あーいいよ。現国以外なら(←夫くんの苦手科目)」(←誘われると断らないのは昔から)


「おっ、サンキュー。

じゃあ一時に昨日のコンビニの前で待ち合わせな」


「うん」




そしてその晩の鈴木家。


「ただいま〜、諒、ごめんね遅くなっちゃった。お腹空いたでしょ。すぐご飯作るから」


「コンビニで肉まんとかコロッケ買って食ったからそんなに減ってない」


「そう?」


「あ、母ちゃん。日曜友達来るからおやつやコーラ買っといて」


「誰来るの?…竹下くん?村山くん?」


「違う違う、○○。

昨日母ちゃんがコンビニで見た奴」


「あらっ、あの子○○くんっていうの」


「ん、俺はいいっていったんだけど、勉強教えてくれるって言うからさ。

勉強得意なやつってやたら教えたがるよなー。迷惑迷惑。」


「あらあらまあまあ、ありがたいことじゃない。

お母さんその日仕事だから前の日におやつ買っておくね。」(ホクホク)


母ちゃんすごく嬉しそうだな。

俺が真面目なやつと付き合うのがそんなに嬉しいんだ…


ふう…

しょうがねーなー、つまんなそうなやつだけど○○と友達になってやっか。




↑こんな経緯で二人は友達になりました。


う~んと仲良しというわけではありませんが、大人になってからも年に、ニ、三回飲みに行く程度のお付き合いをしております。


鈴木くんが市町村の婚活パーティに行こうと思いたったとき、連れとして真面目な感じの夫くんが相応しかろうと思い、彼をツレに選びました。(騙して連れて行った)


なんか夫くんの中学のときの友人関係がにゃにゃ子さんとの縁を結んだ感じですね。


もしも、あの時たまたまコンビニで二人が一緒にならなかったら?そしてそれを鈴木くんのお母さんが目撃していなかったら?はたまた鈴木くんがお母さん思いの子でなかったら?


夫くんと鈴木くんは友達になっておらず、結果にゃにゃ子さんと夫くんは出会ってなかったかもしれませんねー


運とか縁って自分一人じゃ編み出せないんですよねぇ。

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