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【付録】圧

市町村の婚活パーティから半年後、鈴木くんお気に入りのバーにて。○○くんと鈴木くんの会話。




「え?


○○もう、にゃにゃ子ちゃんにプロポーズしたの?まだ会って半年くらいじゃん」


「そんなに驚く?」


「いや、まあ世間では出会ってすぐ結婚なんてよくある話だけど、お前、慎重派じゃん。正直意外だわ。

うんとじっくり付き合って吟味するタイプかと…」


「いや、向こうの結婚してオーラが強くてさ…負けた」


「へぇ、そんなに圧かけてきたんだ、にゃにゃ子ちゃん」


「うん」


「けどいいのか?そんな向こうの圧に負けて結婚なんて。

一生のことなのに…


もっとこう、この人が好き!どうしてもこの人と結婚したいっ!って気持ちになってから決めてもよかったんじゃね?」


「お互い適齢期に出会って、付き合ったこと自体すでに縁がある。

いいよ、あの娘で。普通に良い娘だし」


「あっさりしてるなぁ…


みんな、お前のこと優しいって言うけど、俺にはなんか冷たい人に感じるときがあるわ」


「鈴木が恋愛体質すぎるんだよ」


「そう、か…な?」




鈴木くん!戸惑わなくて大丈夫。あなたの方が正論吐いてます!(多分)


ちなみに夫くんがにゃにゃ子さんが結婚の圧をかけて来たって思うのには理由があります。


以前付き合っていたバリスタさんが結構、圧をかけてくる人だったのです。


↓こんな風に



その①

「ねぇ、私、来年三十なんだけど、その年齢の女と付き合うってことは、結婚も視野に入れてもらってるって考えてもいいのかな?」


「うん、まあ。」



その②

「ねぇ、親が○○くんに会いたがってるんだけど、一回家に遊びに来てもらってもいいかな?」


「ああ、いいよ。」




そして、バリスタさんの家に遊びに行ったとき、親に婿養子に入ってもらえるのかな…みたいなことを打診された夫くん。


まだ付き合って半年たたない頃だったので、いろんなことをせかされているような気がして、お付き合い自体が嫌になってしまいました。


そんなちょっとしたトラウマがあり、少し過敏になってしまっていたものだからにゃにゃ子さんのこんな発言に圧をかけられていると感じました。↓



その①

「同級生の結婚式、超良かった〜

ウェディングドレスがデデニープリンスと同じデザインだったんだよー。

私もデデニープリンスとお揃いのドレス着てみたいな〜」


↑にゃにゃ子さんは夢の国ホテルでの結婚式に参加した報告と、コスプレ願望を語っているだけ。



その②

「あのね、市の動物園にすっごくラブラブのヤギの夫婦がいるの。

そのヤギの写真を待ち受けにしておくと恋愛成就にご利益があるってもっぱらの評判なの。

ねえ○○くん、来週動物園いかない?

ヤギの写真撮りたい」


↑ただにゃにゃ子さんはイン○タにヤギの写真をアップして、いいね!をもらいたかっただけ。




夫くん、にゃにゃ子さんが早く結婚したがってると判断。

女の人って早く約束を取り付けて安心したいものなのかな?と思いました。


そして少々の思いやりを発揮してド○ールでサクッとプロポーズ。(笑)


にゃにゃ子さんはそんなに結婚に対しての願望は強くなかったのですけどね。 

なにせ子供の頃両親の仲が悪く、結婚というものに憧れを感じずに育ってきましたから。


なのににゃにゃ子さんたら夫くんの急なプロポーズに即答。


結果オーライ…なのか、な?

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