夫くんと問答してみた
ブログ読んで下さってる方にはバレてると思うんですけど、私、お茶を濁す性格なんです。(事なかれ主義と言った方がいい?)
でも色々スッキリしないものを抱えてこれからずっと暮らしていくのも嫌なんで、一回腹をくくって話をしようと思い、夫くんに問答ふっかけてみたんですよ。
昨日寝る前に。
以下実況中継。
「ねぇ、私は○○くんのこと好きだけど、こ、今後さらに仲良くやっていくために一連の件の、そ、そ、総括をしておきたいんだよねっ。だ、だから、二、三、質問をさせてもらっても、いいかしらっ」
この時夫くんはリビングの二人がけのソファーに座りタブレットで、株価なんかを見ていたのだけれど、私の言葉に顔を上げた。
「にゃにゃ子?声震えてる」と言いながら。
そしてソファーの隣をポンと叩き、「…平和理に話そう」と私に隣に座れと促した。
こうして戦いのゴングの鐘の音は鳴った。(←なんのだ?)
「ねぇ、どうして自分の元カノを新婚家庭に連れてきたの?すごく常識外れな行動だよね?」
「元カノじゃない。怪我して行くあてもなく困っていた人を連れてきた」
「怪我して路頭に迷ってた昔の恋人だよね?」
「…うん」
だから元カノじゃんかっ(プン)
「私が嫌がるとは思わなかった?」
「思った。けれどにゃにゃ子がA子のこと気に入ってせっせっと面倒見てくれたからほっとした。ありがたかった」
ハァ〜アアア?!気に入って?
気に入ってないっつーの!
どこをどう見りゃそう見えるの?
夫くん馬鹿じゃないの?!
…なんか力が抜けてくる。
「A子さん…なんで、この部屋を出るときあんな嘘をついたのかな?(ほんとに嘘なの?)
The恩を仇で返すだよね?
一歩間違えていたら私たち離婚してたよ?
私は超腹立つよ!
許せないっ!○○くんはっ?」
「腹立った。けどなんか…可哀想な気がする。なんとなく、気持ちが…わかる」
は?
は?
はああ〜?!
可哀想なのは私でしょっ。
この一ヶ月間、
気持ちどんだけ揺さぶられ、暗黒の闇の中をさまよったと思うの?!
多分この時の私は珍しく怒りで顔が真っ赤だったと思う。
でも。
でもでも…
ちょっぴり私にもわかる気がする。
夫くんの言ってることが。
私もA子さんの立場なら辛いもん。
かつての恋人が幸せに暮らしている姿を見たり、その配偶者に世話にならなければならない自分の境遇が。
…多分この部屋での暮らしはしんどかっただろう。
私以上に…
思えばこの部屋にA子さんを連れてくるという夫くんの行為は、A子さんにとっても残酷なことだった。
夫くんの中にはそのことへの反省が多少あるのかもしれない。
チッ。
もう少し夫くんのA子さんへの想いを尋問したいけど、私の情けでこの辺で勘弁してやる。
ありがたく思えよ。(←いやいや、それこそハッキリ聞かなきゃダメだろ自分。お茶を濁す本領発揮だな、オイッ)
「あとさぁ、夫くんのプロポーズなんか変だったよね?」(24記事目結婚式参照)
「にゃにゃ子?話飛んだ」
そう言って夫くんはふっと笑った。
いつもにゃにゃ子は話が飛ぶと言って笑われる。
うるさいうるさい。
兎に角今日は聞きたかったことを聞くっ!
「どうして、天気予報雨って言ってなかったよね?への返しが、結婚する?だったの?私ずっと不思議だった」
「…言葉が抜けてる。その後、にゃにゃ子はこの後どうする?って言った。
この後どうするって聞かれたから、結婚するか?って提案した」
え…
あ…そうだったの?
へえ…
ん?
「いや、それもおかしい!きっと私は将来的な予定じゃなくって、ド○ール出た後どうするって聞いたんだよ?」
「だよな?…でも、あのときなぜか結婚を催促されているような気がして、それで…」
は?ちょっと、ちょっとちょっと!
それじゃ、夫くん的には私に結婚を催促されてプロポーズしたことになってんの?
言い換えれば、それは私からプロポーズされたって思ってるってことじゃん!
なんと!
私は少しポカンとしてしまった。
この時、かなりの間抜けズラをしていたと思う。
そんな私に夫くんは質問してきた。
「にゃにゃ子…もしかして結婚したこと後悔してる?A子を連れてきたこと、許せない?」
「え…」
ここで思わず聞き返してしまった。
「○○くんは… どうなの?私と結婚したこと、後悔してない?」と。
私、病気をしてからずっと気になってた。
それに対して夫くんはきっぱりと「してない」と言った。
瞬間的にすごくほっとした。
「あの日、A子をどうしようか迷った。よりによってなんでこんな状況で会うんだと思った。
数日分のホテルの宿泊費を渡して別れようかとも思ったんだけど…
そういう支援がにゃにゃ子に後でバレて変に疑われたら困ると思った。
いっそ事情を全部正直に話してしまおうと思いA子を部屋に連れてきた。
にゃにゃ子なら面倒見てくれるような気がしたから。
ごめん…甘えた」
そう言って、夫くんは私に頭を下げた。
もっと…
もっと早くにそういう胸の内を話してくれればよかったのに。
聞けばなんでも答えてくれるけど、自分からは話さないんだよね、夫くん。
男の人ってみんなそうなのかな…
夫くん…アザだらけのA子さんをどうしても見捨てられなかったんだね?
優しいねぇ。(←ちょっとイヤミ)
けど私への仁義があってこっそり助けることができなかったんだねぇ(←まあまあ不器用だね?)
ソフトな見た目だけど、中身は立派な日本男子だね、夫くん。(←褒めてる)
うん…確かに夫くんが、あの状況の知り合いを見捨てるような人だったら私も好きにならなかったかもしれない。
それに、私に内緒でこっそりA子さんの面倒見ていたら、もしかして本当に関係が再開してしまうこともあり得たかも。
だけどさ…
「ほーんとに甘えたよね…
A子さんを連れてきたときは夫くんのこと嫌いになりかけたけど…
私も○○くんと結婚したこと、後悔してないよ。」
「…そう」
「あ、ねえ、もひとつ聞いていい?」
「うん」
「あのさ、もし私の元カレが族仲間にボコボコにされて頼る相手もなく路頭に迷っていて…」
「にゃにゃ子?初めてあったとき彼氏いない歴27年ですって言ってたじゃん。元カレいないだろ?」
ギク。
確かにそう言ったけど、大学一年のときちょっとだけ付き合った人がいるんだな…少しやんちゃな感じの人。いや、恋人として付き合ったと言うよりはただのボーイフレンドだった。だから元カレはいないよ?(汗)
「だ、だから例え話。もしも私に元カレがいたらの話。私が怪我して事情のある元カレを家に連れて来たら、○○くんどうする?」
この質問に夫くんは緩〜く笑って
「は?そんなヤツ殴って追い出すに決まってるじゃん」
と言った。
うっ
こいつwww
自分は元カノ連れて来て私に面倒みさせたくせに、なんと自分勝手なっ!(怒)
ヤダこの人、こんな合理性のない人だったの?
でも、私…
その言葉を甘く、美味しく頂きました。(ハート)




