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ほっとした夫くん

A子さんは仕事から帰ってきた夫くんに私にしたのと同じ話をしました。


夫くんは「そうか」と一言言っただけだった。


「じゃ、おやすみ」と言ってA子さんは廊下に出ていきました。


パタンとリビングのドアが閉まったとき、夫くんは細く長く息を吐いた。


そして私の方を見て「にゃにゃ子、悪かった。長く迷惑かけて…ごめんな?」と言いました。


夫くん、少しホッとしている。

けど私と同じように完全にスッキリはしてはいないみたい。

やっぱりなにか引っかかるものがあるんだろうな。


私はさ、A子さんが出ていってくれるのは嬉しいけど…


X氏って既婚者だよね?

家族でショッピングセンター来ていたっていってたもんね…


X氏の奥さんが、自分の夫がA子さんに親切にすることをどう思うかなと心配になる。

まあ、言わないだろうけどね、奥さんにはA子さんのことを。


ほんとは引き止めたほうがいいのかもしれない。

もう少しここに居てお金を貯めて、完全に自力で暮らせる力をつけてから出ていきなよって。


でも、私もいっぱいいっぱい。

多分夫くんも。


ごめん、A子さん。

引き止めてあげられなくて。





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