表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/54

お買い物

三人で隣の県のショッピングセンターにお出かけした日の事を書きます。


予定通り夫くんのお父さんのプリ○スを借りて高速に乗って行きました。


夫くんが運転席で私が助手席。で、A子さんは後部座席ね。

行きはずっと寝てたみたい。A子さん。


…昨日久々に働いたから疲れてるんだ。

本人は全然平気って言っていたけど。

強がる人なんだよね、A子さん…

男子にとってはそういうところが可愛く見えたりするのかな?なんて思ったりしました。




ショッピングセンターについてからは待ち合わせの時間と場所を決めて別行動をしました。

お昼頃に一回どこら辺で何をしているか連絡するようにしてよ?って頼んで(この前懲りたからね)11時頃A子さんと別れたの。


私はワンコ先輩へのプレゼント以外、特に買いたい物はなかったけど、お洋服屋さんや雑貨屋さんを中心にブラブラ見て回った。

夫くんはただ私のあとをついてきていた。


この日、夫くんはグレージュのセーターを着ていた。

とてもシンプルな浅いVネックのセーター。


もしかしたら人はこの人いつも同じ服着てるなーて思うかもしれないけど、似たような物を何枚か持っていて(微妙に違う)それを着まわしているので同じ服を着ているわけではないのです。


夫くんの服の数は決して多くないけれど、良い物持ってる。

デパートで服買ってるから。

ブランド志向ではないけど、良質な物を好むのよ。


だからこういうショッピングセンターに入っているお店には興味がないみたい。

ショッピングセンターに来るときは私のお供をしているだけ。


前に一緒にショッピングセンターに行ったときは、それが少々申し訳なく感じたんだけど、この日は夫くんが私にったりくっついて来てくれるのが嬉しかった。

なんか少し安心したというか…


まあ、最初はなんとなーくいつものお出かけとは違う緊張感が私と夫くんの間にあったんだけど、時はクリスマス商戦真っ只中。

お店に流れてる音楽も、ディスプレイも賑やかで華やか。


少しずつ私のテンションが上がっていったんですよ。


そして、その日履いていたツイードのスカートに合いそうなセーター見つけたときは、オフホワイトとベビーピンクとどっちがいいか真剣に吟味しているうちに一瞬無になった。


自分の今の状況をすっかり忘れることができた。

一瞬だったけど。


迷いに迷って選んだベビーピンクの襟ぐりにビジューが付いたセーターは夫くんが買ってくれました。


そしてお昼はオムライスの専門店でチーズ入りのオムライスを食べた。

お会計はいつも通り夫くん持ち。


ちょうどお昼を食べ終わった一時頃だったかな?

スマホが鳴ったのは。

無事と一言だけのA子さんからのSNS。


…A子さん一人でお昼なに食べたのかな?…もしかして食べてないんじゃないかなと、少し気になった。


だからほんとは三時に待ち合わせの予定だったんだけど、一時間早めてニ時集合にしようと私は提案したの。


夫くんをあまり疲れさせたくないし、A子さんも一人で休日のショッピングセンターを回るのは寂しいかもと思って。(私も休日のショッピングセンター一人で行くの苦手。平日は平気なんだけど。)


ワンコ先輩へのプレゼントになにを買うかはもう決めていて、後はお店に行って買うだけだったからね。




待ち合わせの場所には先にA子さんが来ていて、「どうだった?」って私が聞いたらA子さんは「大きな収穫があった。誘ってくれてありがとね」とメイクで倍になった目で私を見て言った。


この言葉に私は、ん?と思った。

だってA子さん、何も紙袋とか持っておらず、買物した形跡がなかったから。




帰りは高速のサービスエリアで夫くんの実家用のお土産を買いました。

豚の角煮まん。


ふ、ご両親はこれを食べながら夫くんと私が楽しくお出かけしてきたと思うでしょうよ…なんなら○○は平日忙しくて疲れているのに、にゃにゃ子さんにねだられて遠出したのね…と思うかもね?と私はえらくシニカルな気分になりました。お会計のとき。


面倒だから夕飯のお弁当もこのサービスエリアで買ったのね。

で、そこのサービスエリアを出て15分後くらいのときだったかな…


全員が無言だった車内で、一瞬、一瞬だけなんだど、変な空気が流れたの。

なんとも言えない妙な空気。


あれ、この空気はなに?

と思ったけど私は言葉にはせずやり過ごした。




で、家に帰ってから、その日はみんな早く寝たの。

それぞれ疲れが溜まっていたから。


10時ころには我が家は真っ暗だったと思う。


けど私は夜中に頭の中に突然流れてきた音楽で目が覚めた。

そしてその時気づいたの。

帰りの車内に流れた空気の正体に。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ