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空の色

作者: ゆきなし りすみ

図工の時間の絵の苦手な子の苦しみ

何て言われるかって気にしちゃうんです

女の子は空の色をぬりました

まず、木を描いて、きれいな緑を

草を描いて、きれいな黄緑色を

そして、いろんな色のお洋服と

友達の顔、人の顔

そのままの色を描きました

そして、空の色をぬりました

薄い水色です

雲は白です

のつもりでした

そのはずでした

ぬってみると

あれ?

よく見ると、空はいろんな色に

何度も色を重ねます

もうちょっとこうかな?なぜかこれだけが違う色

う-ん 難しいなぁ

雲は少し灰色

あそこは少し濃い青 こっちは濃い青

描いているうちに

青や緑や白や灰色まで

入った色になってしまいました

「これは違うって言われるに決まってるわ」

でもこれ以上ぬれないのでしかたありません

女の子は少し心配でした

しばらくして、みんなの描いた絵が、教室に貼られました

みんなの絵を見ました

自分の絵を見ました

女の子は絵を見てうれしくなりました


大嫌いな図工の時間

でも飾られてみたら、あらまあまあじゃん

人生でこんなこと多かった気がする。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。月並みのことしか言えませんが、幼少のころを思い出し、なんだか胸が甘酸っぱくなりました。すごく居心地のいい気分です。素敵な気持ちをありがとうございました。
2016/03/27 18:26 退会済み
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